アルカディウス
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アルカディウス(Arcadius 377年-408年3月1日)は、東ローマ帝国テオドシウス王朝の初代皇帝。ローマ皇帝・テオドシウス1世の長男(在位395年-408年)。
395年、テオドシウス1世は長男のアルカディウスに帝国の東半分、次男のホノリウスに帝国の西半分を継がせた。テオドシウス1世は、無能な長男と次男が皇位争いをすることで、激化するゲルマン民族の大移動に対応できなくなることを恐れたため、分割統治させようとしたのである。これにより、ローマ帝国は完全に東西に分裂してしまった。
ただし、ローマ帝国は今までにも何度か分割統治を行ったこともあり、当時のローマ人は、395年の分割統治が、その後に再統一されることのない完全な分裂であるなどとは思っていなかった。「ローマ帝国の東西分裂」とは、二度とローマ帝国が統一されることがなかったことを知る後世の者の呼び方にすぎない。
アルカディウスは弟・ホノリウスと同じく無能な人物で、政治に全く関心を示さなかった。しかし、帝国有力者のアンテミウスらが実際の政務を取り仕切ったため、帝国が揺らぐようなことはなかったといわれている。
東ローマ帝国テオドシウス王朝 | ||
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先代 |
次代 テオドシウス2世 |