アクト・ザク
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アクトザク | |
型式番号 | MS-11 |
所属 | ジオン公国軍→地球連邦軍 |
建造 | ペズン基地 |
全高 | 18.2m |
本体重量 | 59.1t |
全備重量 | - |
ジェネレーター出力 | - |
スラスター総推力 | - |
センサー有効半径 | - |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
武装 | ビームサーベル×2 ビームライフル 専用ブルパップガン 専用ヒートホーク |
主な搭乗者 | マレット・サンギーヌ 地球連邦軍兵士 |
アクト・ザク (ACTION-ZAKU, ACT-ZAKU) はアニメ『機動戦士ガンダム』に端を発した、プラモデルを中心として展開される予定であった企画『MS-X』に登場する架空の兵器。ジオン公国軍の量産型モビルスーツである。(型式番号:MS-11)。
[編集] 機体解説
一年戦争末期、ジオン公国軍によりペズン基地で開発された。名機ザクIIがベースになっているものの、ザクIIとは桁違いの性能を誇ることから、新たにMS-11の番号を割り当てられた。しかし、開発は試作段階で終戦を迎え本格的な量産には至らなかったとされる。MS-11は本来はゲルググの型式番号であったが、開発が難航したため本機へと番号を譲り、MS-14として開発が進められた。
各関節部にマグネット・コーティングを施し高い機動力を発揮する。ジオン公国軍製モビルスーツは流体パルスシステムによって駆動するが、マグネットコーティングは地球連邦軍製の駆動形式に用いられるフィールドモーターに施される技術である。よって本機には部分的にもフィールドモーターが採用されていたともいわれている。
武装は4連装のブルパップガンと専用ヒートホーク。またジェネレーターの強化が計られたため、ザクIIでは不可能だったビームライフル、ビームサーベルの装備も可能となっている。
一年戦争終結後、本機を接収した地球連邦軍がその高性能に着目し、オーガスタ研究所等に配備した。接収後はコクピットを全天周囲モニター・リニアシートに換装され、第1.5世代モビルスーツとなっている。その際ハイザックと同型のビームライフルを装備している。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 劇中での活躍
プラモデル企画としての、『MS-X』として他の機体と共に設定が作られたが、その後それらをプラモデル化する企画は『機動戦士Ζガンダム』が放映開始されたため頓挫している。しかし、『機動戦士Ζガンダム』作中において、地球連邦軍の所属機として端役ながらもマラサイのビームライフルを装備して登場。映像媒体に登場したという意味では、日の目を見られた数少ない機体でもある。
また、プレイステーション2用ゲーム『機動戦士ガンダム めぐり合い宇宙』の収録のシナリオ『機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに…』にも、一年戦争末期に実戦投入されたという描写で登場している。同名タイトルの小説、漫画版ではマレット・サンギーヌ大尉が搭乗、彼の指揮するグラナダ特戦隊で隊長機として勇名をはせるが、グラナダ海域でノルド艦隊指令の命令を無視して出撃、ガンダム5号機に撃墜される。このゲームで登場したアクト・ザクは頭部にアンテナを生やし、後にマラサイが装備するものと類似したビームライフル、ゲルググと同型のシールドを装備していたが、ビームライフルについては一年戦争時になぜ7年後に連邦軍が採用したものと同型のものを装備しているのかがファンの間で議論となった(Ζガンダムで使用した設定画を流用したためとの説が強い)。フルスペックのアクト・ザクは機動性が高すぎるために通常の人間にはまともな操縦が出来ず、リミッターを設けて対応していたようだ。マレット大尉はオールドタイプながら、神経系統を強化する特殊な薬品を投与してガンダム5号機を追い詰めることに成功した。(薬品の設定や名称は漫画版と小説版では微妙に違うが、脳に多大な障害を残す副作用があったようだ。)