もりのようかん
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もりのようかん(森の洋館)は、『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』に登場する架空の施設。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 概要
ハクタイの森の奥にひっそりと佇む洋館。『いあいぎり』が使えるようになると入ることができるが、実際にイベントが発生するのは、エンディングの後である。殿堂入り後、ハクタイシティのジムリーダー、ナタネの依頼で調査し、そこで幻のポケモン、ロトムと遭遇することになる……と、一見ごく普通の施設のように見えるが、以下のような不気味な現象が多く起こるのが特徴。外の周りにポケモンが出現する草むらが時々あったり屋根が変なのはかなり放置されていて、誰も手入れをしてないからだということがわかる。洋館の大きさや、絵画、食堂などを見るとその洋館に住んでいた人達はかなりお金持ちだったといえる。
- 1階の大広間の銅像(ポケモンジムにあるものと同じ)や、2階の左から2番目の部屋のテレビ(どこの民家にもあるテレビ)を調べると、普段とは違い「こっちが見られている気がする…」と表示される。
- 1階正面の食堂に入ると、老人が現れ、すぐに消える(ランダム)。老人のいたところを調べると、アイテム「どくけし」が手に入る。
- 2階の右から2番目の部屋に入ると、一番右の部屋に女の子が現れ、すぐに消える(ランダム。ただし、出現する確立は老人より高い)。女の子がいたところを調べると、わざマシン90「みがわり」が手に入る。
- 普通ならばキャラが歩く時は足が動くが、上記の2キャラは移動する時に足が動いていない。
- 2階の右から2番目の部屋の、奥にかかっている絵には赤い目玉のような点が二つ並んでいる。これは目の前に行くと消えるが、それ以外の時は常にプレーヤーの方を向いており、他の部屋に入るとそっちの方に目が寄ってくる。なお、この部屋のみ野生のゲンガーが出現する(要ダブルスロット)。
さらに、出現する野生ポケモンはゴース系のみであり、また、BGMもかなり不気味なものが流れている。
実は、ここで遭遇するロトムは、プラズマの体を利用して電化製品に入り悪戯をする、という設定がある。そのため、上記の現象は、全てロトムの悪戯である……と思いきや、実際はロトムを倒しても(あるいは捕獲しても)怪奇現象は一向に止まない。
このような不気味な演出は、これまでのポケモンシリーズではほとんど見られなかったため、もりのようかんは『ダイヤモンド・パール』のユーザー間で最も人気が高く、最も話題になるスポットとなった。 女の子と老人はいた所に落ちているアイテムから、身代わりになって犠牲になった、解毒剤を探している間に息絶えたなどの一種の都市伝説が生まれた。
また、ここでしか手に入らないアイテムが一つある。その名も、もりのヨウカン(羊羹)。これは多くのユーザーの苦笑を誘った。