ひまじん
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『ひまじん』は重野なおきの4コマ漫画作品。主に、芳文社の雑誌「まんがタイムジャンボ」(月刊)で2000年8月号から現在に至るまで連載されている。
- Yuma氏のソフトウエアもある(ゲーム)。 - ひまじん
[編集] 作品概要
主人公の森川つぐみは、外出を何よりも厭うフリーター。内職のみによって収入を得る傍ら、頻繁に訪れてくる友人の和久井理沙と遊んだり、悠々自適な日々を過ごしている。ストーリーの大部分は、つぐみの部屋(6畳一間)から1歩も出ずに展開され、まったりとした時間がゆったりと描かれる。
[編集] 主な登場人物
- 森川つぐみ(もりかわ つぐみ)
- 20歳。フリーター。身長150cm。体重35 - 48kg。血液型O型。4月20日生まれ。金沢(石川県金沢市?)出身。
- 高校卒業後、OLとして働いていたが、冬眠を会社が認めなかったために退職し、フリーターとなる。バイトは意図的にすべて内職を選ぶようにし、自宅から極力1歩も出ないよう心がけている。理沙に「あんた「ひきこもり」ってヤツじゃないの?」と問われ、「ナウいじゃん」と答える一幕も。
- このため、電気・ガス・水道・電話など各種の公共料金の滞納・利用差し止めが常日頃から繰り返され、特に MHK の受信料を巡っては、徴収員との激しい戦いが繰り広げられている。食糧費にも窮乏しているため、既に味覚は「納豆プリン」すら美味しいと判断してしまうレベルに達している。理沙の差し入れが頼みの綱。取り立て対策に煙玉や巻きびしを常備している。冷暖房の必要の無い春が好き。
- 東京都内のアパート(築10年)の202号室(6畳一間)に在住。家賃は月3万円で、代わりに幽霊が過去7回出現しているが、慣れたらしい。ベランダには蕎麦屋とピザ屋へ直通の糸電話が設置されているほか、釣り竿を用いて近隣の農園の野菜を奪取することができるなど、外出しないための工夫が施されている。
- 頭頂部には“アホ毛”があり、食糧の匂いを察知する器官として使われている。切ると平衡感覚を失う。 MHK の徴収員の足音を聞き分けるために聴力は発達している。
- 雷が嫌い。子供の頃に母親に、アホ毛が避雷針であると教えられたため。
- ダーツが上手く、理沙の頭上に置いた林檎でも命中されることができる。壁を這うゴキブリ等を標的に練習している。懸賞が好きらしい。
- サボテンに「緑丸」と名前を付けて育てている。歴代の緑丸の死亡要因は以下のとおり。
- 緑丸(初代) 枯死。
- 2号 ベランダに置いておき、降雪に埋もれる。
- 3号 食用サボテンであることが判明し、調理される(失敗)。
- 4号 寄生植物に乗っ取られる。
- 5号 理沙を刺してしまう。
- 6号 地震で倒れたため焼却する。
- 7号 つぐみが理沙の頭に落としてしまう。
- 8号 生きた心地せず枯れる。
- 9号 ワガママを言ってウザかったため返品。
- 10号 理沙が寒いギャグを言ってしまったので枯れる。
- 11号 上でコマをまわしてしまい、えぐれたため死亡。
- 12号 転んだ理沙のクッション (?) になってしまう。
- 13号 日光浴させようとしたところを紳士に買い取られる。
- 14号 カラスに食べられる。
- 15号 理沙に針を抜かれる。
- 16号 MHK男を撃退するために死亡。
- 17号 お風呂に入れたため死亡。
- 和久井理沙(わくい りさ)
- 20歳。OL。身長167cm。体重50-53kg。血液型B型。8月27日生まれ。金沢(石川県金沢市?)出身。
- つぐみとは、高校時代の同級生。仕事が休みの日には、必ず つぐみの家に遊びに行っている。
- 花粉症。酒は大好きだが、肝臓が弱いため多くは呑めない。
- 男性と間違えられないように、リボンをつけている。
- エッセイや詩集を読むのが好きで、自ら「MYポエム」と題した詩集を綴っている。
- スケートも得意。今の自分に不安を持っている。
- MHK男
- MHK (架空の公営放送局)の受信料集金人。本名不明。集金のためなら手段を選ばない。
- 訪問・集金活動を繰り返すうち、つぐみから集金することが生き甲斐になってしまう。ベランダから侵入を試みる、鯛焼きを外で焼いておびき出そうとする、バル○ン(架空の室内用燻煙式殺虫剤)を送りつけて使わせておびき出す、ラブレターを書いて呼び出す、自ら出てくるまで玄関前で5時間待つ、サンタや鳩に扮装して玄関を空けさせる、金を線状に撒いて罠を仕掛ける etc……など、明らかに職分を超えた作戦を展開している。紅白歌合戦を見ない事が許せないらしい。
- つぐみのテレビが故障し、捨ててしまい再購入もしようとしなかった際には、テレビの安売り広告を送りつけて購買欲をあおるなどの行動をとった。つぐみは結局、ドラえ●ん(架空のテレビアニメ)のテーマソングが変更されたことを知ったために再購入を決意するのだが、 MHK 男は野鳥を操ってこれを盗聴し、再び集金活動を再開した。
- 宮本くん
- つぐみの隣の部屋(203号室)の住人。
- フェラーリ テスタロッサの購入によって借金まみれとなり、返済を回避すべく(返済すべく、ではない)日夜努力している。彼女すら借金のカタに差し出した実績をもつ。 MHK 受信料は何故かきちんと払っている。正月には、親戚をまわってお年玉をせがむ。
[編集] 書誌情報
掲載誌(すべて芳文社刊)
- まんがタイムジャンボ(月刊) - 2000年8月号から現在に至るまで毎号掲載(但し2004年4月号から同年9月号までは休載された)。
- まんがタイム(月刊) - 2000年6月号、2002年4月号 - 同年9月号に掲載。
単行本 - 芳文社より「まんがタイムコミックス」として刊行されている。
- 第1巻(2002年7月18日発行) ISBN 4-8322-6259-9
- 第2巻(2003年10月18日発行) ISBN 4-8322-6306-4
- 第3巻(2005年11月17日発行) ISBN 4-8322-6427-3
本記事は、単行本第3巻までの内容のみを典拠として作成されています。本記事を引用したり、最新の状況に修正や加筆をされる場合は、この点にご注意ください。