くるみ割り人形 (アニメ映画)
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『くるみ割り人形』(くるみわりにんぎょう)は、1979年3月3日に公開されたサンリオ製作の人形アニメーション映画。
ホフマン原作の「くるみ割り人形とねずみの王様」とチャイコフスキー作曲のバレエ「くるみ割り人形」を元に辻信太郎が脚色したオリジナルストーリー。
目次 |
[編集] ストーリー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
時は19世紀ドイツ。シュタールバウム家の一人娘・クララは遠縁である人形師・ドロッセルマイヤーから「くるみ割り人形」をもらったことにより、不思議な出来事に巻き込まれる。
彼女が迷い込んだ「人形の国」で出会ったのは自分と瓜二つの王女・マリーだった。件のマリーは二つ頭の白ネズミの女王・マウゼリンクス夫人の呪いにより、醜いネズミの姿にされたうえ、1年以上も眠ったままでいた。しかし、呪いを解く方法は今でも見つからないまま。クララは何とかしてマリーにかけられた呪いを解く方法を見つけようと決意し、夜の街で出会った謎の老婆から教えられた占い師の元を訪ねるが…
[編集] 原作
- E.T.A.ホフマン「くるみ割り人形とねずみの王様」
- ピョートル・チャイコフスキー「くるみ割り人形」
[編集] スタッフ
- 企画:辻信太郎、清水浩二、中村武雄
- 脚本:辻信太郎
- 人形デザイン:小室一郎、宮本貞雄、田沢梨枝子
- 美術設定:鏑木昌弥、山下宏
- 設定協力:宮本貞雄、平田敏夫、波多正美
- アニメーション:真賀里文子、中村武雄
- 作・編曲:羽田健太郎、若月明人
- 作詞:寺山修司
- 演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
- プロデューサー:富岡厚司
- 監督:中村武雄
[編集] キャスト
- 声の出演
- クララ:杉田かおる
- フランツ、フリッツ:志垣太郎
- 婆や:夏川静枝
- ドロッセルマイヤー、不思議婆さん、森の人形使い、時計商人:西村晃
- 皇帝:益田喜頓
- マリー:上原ゆかり
- 侍従長:太宰久雄
- オランダ風名士:玉置宏
- 文学博士:長門裕之
- フランス風名士:藤村有弘
- ロシア風名士:大橋巨泉
- 中国風名士:坂上二郎
- 死刑執行人:愛川欽也
- プロシア風名士:伊藤一葉
- 詩人:森山周一郎
- イギリス風名士:牧伸二
- インド風名士:藤村俊二
- ジプシー占い:北浜晴子
- マウゼリンクス夫人:一の宮あつ子
- シュヌルル:山田隆夫
- ふとっちょネズミ:岸部シロー
- 出演
- ピーター・ウィリアムス
- 特別出演
- 森下洋子(バレエ)
- 清水哲太郎(バレエ)
[編集] 歌
[編集] 関連項目
- くるみ割り人形(クラシック音楽、バレエ)
- E.T.A.ホフマン
- サンリオ