ぎゃるかん
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『ぎゃるかん』は「メンズヤング」(双葉社)誌上で連載中の、倉上淳士作の漫画作品である。また、それを原作としたドラマCDを指す。外伝的姉妹作品として、遠山亜季が通う高校を舞台にした『こぎゃるかん』が「コミックハイ!」(双葉社)誌上で連載中であり、作品世界は広がりを見せている。
目次 |
[編集] 概要
『ぎゃるかん』は2000年10月に「WEEKLY漫画アクション」(双葉社)で連載開始。人気を博したが編集長交代による掲載誌の劇画路線への変更に伴い2002年1月に唐突な最終回を迎える。読者には不意の事態であったが連載再開を望む声は多く、同年5月の「メンズヤング」に移籍しての連載再開に際して大きな力となった。2006年年7月には通算100話目に到達。『こぎゃるかん』は2004年3月の「COMIC HIGH」(後にコミックハイ!に改題)の創刊と同時に連載開始。『こぎゃるかん』の方が、物語の開始時点で『ぎゃるかん』よりも一年ほど前だったが、話の進行にしたがって、同じ出来事がそれぞれの視点で描かれるようになった。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ぎゃるかん
[編集] ストーリー
音航一郎は小さな証券会社に勤めていたが、外資に買収されたことによるリストラに巻き込まれ、会社をクビになってしまう。就職活動を続ける中で偶然届いた大学時代のゼミ同窓会のお知らせを見て、そのツテから行き着いた、ゼミの先輩、水原尚子が経営する会社の面接に望み、会社の内容を知らされないまま、すぐに営業社員として採用される。しかし、そこは社員が女だけのエロゲー会社だった・・・。
[編集] 登場人物
- 本作の一応の主人公・・・のはず。静岡県沼津市出身。第57話の「大学受験で上京してから7~8年になる」から、25歳~26歳と思われる。「ぎゃるかん」社員では唯一の男で、営業。証券会社をクビになり、「血の契約書」をもってぎゃるかん社員になる。第44話において、「血の契約書」の内容(甲はその私有する財産の全てを「ぎゃるかん」運営資金とする)により、彼の部屋の大部分が、会社倒産の危機に瀕した「ぎゃるかん」新オフィスになってしまい、第94話で残された彼の私室が夏目の荷物置き場になるなど、彼の居場所は日々奪われ続けている。
- 妄想が大好きで、「ぎゃるかん」にハーレムを作ることを夢想しているが、世の中はそんなに甘くないようで、社内では常に殴る蹴るの暴行を受け、一番弱い位置に追いやられている。自慰行為をよく行い、何度もその現場を「ぎゃるかん」社員に見られている。そのため、社則に『社内でやたらセンズリせぬように』が付け足されることとなった。
- 顔射ビデオが好き。
御子柴 はるか(みこしば はるか)-声優:川澄綾子
- メインヒロインの一。「ぎゃるかん」B班チーフ・グラフィッカー。通称みんこ。ポニーテールが特徴。素直な性格で、音と最初に馴染んだ。グラフィッカーとしては未熟で、油井に駄目出しをされたり、「ぎゃるかん」倒産騒動の時には、社員の再就職先の社長として登場した油井に解雇を言い渡されたりした。年下の前島に手ほどきを受けてグラフィックの勉強をしていたが、頑張りを認められてB班チーフ・グラフィッカーに。油井にも認められつつある。
- 音に対しては愛情をもって接し、音との新婚生活を妄想しては赤くなったりしているが、音が他の女の子と仲良くなったりエッチしたりすると、毎回のように彼女の知るところとなり、前島とともに泣き出したり殴ったり冷淡に接したりする。
- 料理が得意で、遠山とともに賄いを作るシーンが多いが、料理の腕は遠山には及ばない。
- 泣く時に「み~!」と泣く。
前島 香織(まえしま かおり)-声優:浅野真澄
- メインヒロインの一。「ぎゃるかん」A班チーフ兼グラフィッカー。通称かおりん。ツンデレ。A班チーフだが「ぎゃるかん」社員の中では最年少。かつては、大手ゲーム会社「グリフォン・ソフト」に所属していたが、水原・古井出とともに「ぎゃるかん」創立メンバーとなる。音が来る前は、営業も兼任しており、音入社当時の営業の腕は音よりも上。
- A班のチーフに抜擢され、ゲーム作りを任されることとなる。気合を入れて望んだ第1作目は、原画の外注で平井を採用するものの、平井の作画が遅れて発売が大幅に延期になり、しかもまったく売れなかったため、大赤字になってしまった。
- 最初は音との間に距離があったが、「世話女房とダメ亭主」の構図で音にあれこれ構っているうちに、次第に距離を縮めていく。一人になると、妄想を膨らませて自慰行為をしてしまう。料理も苦手であったが、音に褒められてからは麻婆豆腐だけは作れるようになった。
- お嬢様だが、ある事情により家を出て、現在はマンションに一人暮らし。音に「何年も実家に帰らないのは良くない」と諭す遠山を微妙な表情で見ていたことから、実家とは疎遠になっているようだ。
- 油井とは「グリフォン・ソフト」時代からの知り合いで、彼女の経営する「アヴェスターCo.」のメンバーであるゆっこらとも、飲み会に顔を出すくらい仲が良い。油井は、前島のグラフィッカーとしての実力を高く評価しているが、前島は油井が好きではないようだ。
- ペットで猫を飼っており、本人も、怒り出すと、時々頭から猫耳が生える。
- 連載100回記念の人気投票では、2位にダブルスコアをつける圧勝劇で1位を獲得。
水原 尚子(みずはら なおこ)-声優:渡辺明乃
- 「ぎゃるかん」代表取締役でグラフィッカー兼任。音の大学ゼミの4年先輩で、音が学生の当時は院生だった。大手ゲーム会社「グリフォン・ソフト」のCG班チーフであったが、自分の作りたいゲームを作るために「ぎゃるかん」を設立。前島・古井出を「グリフォン・ソフト」から引き抜き、シナリオ・構成に「スキッド・ソフト」から遠山を迎える。
- 沈着冷静な判断をするキレ者タイプだが、一度、CD-ROMのプレス発注のミスから会社を倒産させかける。この危機を、音の部屋に会社を移転させるという荒業で乗り切る。出費を抑えるために彼女自身はボロアパートに居住している。
- 不自然な旧仮名遣いの言葉を話し、「ふふのふ」と笑う。ハンズフリーの携帯電話を愛用。
- 音に対しては、常に「音航一郎くん」とフルネームで呼ぶ。普段は音に対してクールに接しているが、風邪を引いて寝込んだ音を一人で看病したり、音の学生時代、失恋して酔いつぶれた音をラブホテルに担ぎ込んで寝かし付け、彼と良い雰囲気になったことがある(どちらも音は記憶がない)。風邪から目覚めた音に対して、自分が看病したことは伝えず「彼女に看病してもらったのではないか?」と発言したことから、彼女もまた、音に好意をもっていると思われる。
- レッチェを溺愛。
- 彼女の後頭部にきのこ、ふーせんくらげと書かれることがある。
遠山 百合子(とおやま ゆりこ)-声優:久川綾
- 「ぎゃるかん」B班チーフ兼シナリオライター。もともと「スキッド・ソフト」に勤めており、自宅でシナリオを執筆していたが、水原に引き抜かれて「ぎゃるかん」に入社する。当初は、「ぎゃるかん」全体のシナリオ・構成を行っていたが、2班体制になってからは、A班の構成は前島に譲っている。シナリオ執筆を行いながら、水原とともに古井出の原画をチェックしたり、音楽やアフレコ等を外注したりしており、その打ち合わせで会社を開けることが多い。
- その仕事内容から、ゲーム制作が本格化するにしたがって遠山の仕事量が減少するため、賄いを作ることが多い。その料理の腕前は、実家がお好み焼き屋をやっていることもあり、絶品である。
- 温和な性格で、天然ボケも入っているが、青姦や音と家城のエッチの現場に潜入しては、その行為をメモに書き留めるなど研究熱心である。シナリオライターとしての能力は、音を感動させるほど。ハーレムエンドが嫌いというポリシーを持つ。
- 音に対しては、シナリオの内容を褒められて以降好意を持ってみており、お見合いをさせられそうになったときに音を「偽装の彼氏」として両親に紹介し、親公認のカップルになる。最近は、他の女の子と仲良くする音に嫉妬する気持ちもあるようだ。
- 亜季という高校生の妹がいる。亜季は重度のシスコンであり、姉に近づく音などを威嚇しているが、本人も妹に劣らぬシスコン。妹のお菓子を横から食べてしまった夏目をボコボコにしたことがある。
- うさぎが大好き。うさぎが描かれたパンティを穿く。時々頭からうさ耳が生える。
遠山 亜季(とおやま あき)-声優:門脇舞
- 遠山百合子の妹であり、「こぎゃるかん」のメインヒロイン。重度のシスコンであり、姉に近づく男には敵愾心を隠さず、威嚇を行う。
- 姉を心から尊敬しており、姉の仕事を手伝うために、18禁ビデオや「大人のおもちゃ」などを収集している。本人も、エロゲーのシナリオや構成に興味を持っており、18禁のビデオや雑誌を見、姉の会社に頻繁に顔を出しては企画書を提出するなど研究熱心である。「こぎゃるかん」では、『耳年増』扱いをされ、男子生徒とも18禁ビデオや雑誌の貸し借りを行っている。
- 音は、姉に近づく天敵として嫌っていたが、姉がお見合いをすることになったときは、苦渋の選択で「偽装彼氏」になるように頼む。結果、音と姉は親公認のカップルとなるが、それが面白くないようだ。その一方で、エロゲーの研究のために音をデートに連れ出し、駆け足でデートスポットを見て回り、最後に公園で青姦現場を覗き見ようとして、音の折檻を受けた。
- 「こぎゃるかん」では、弓道部のエースとして、神代の心を射止める。しかし、神代のことは単なる友達としか見ておらず、彼を秋葉原の怪しげな店に連れ出したり、彼の家で18禁ビデオの上映会を行うなどしてきた。南雲が登場すると、神代と南雲を積極的にくっつけようとした。
- しかし最近は、神代といちゃつく高久を見て嫉妬したり、運動会で神代に「お姫様だっこ」されるなどしており、神代に対する気持ちに変化が現れているようだ。
古井出 今日子(こいで きょうこ)-声優:能登麻美子
- 「ぎゃるかん」B班原画担当。通称こいちゃん。当初は、「ぎゃるかん」全体の原画を行っていたが、2班体制になってからは、A班の原画は外注になった。彼女のみ、会社にはほとんど出社せず、自宅アパートで原画作業を行っている。時々、原画が出来上がらずに全体作業が遅れる原因になり、そのたびに水原や遠山が自宅訪問をする羽目になる。
- もともと「グリフォン・ソフト」に勤めていたが、水原・前島とともに「ぎゃるかん」創立メンバーとなる。原画が作品の売り上げを最も左右するため、給与体系は彼女だけ別になっているようだ。彼女の原画は評判が高く、熱烈なファンが存在する。しかし、大勢のファンの前に現れるのが嫌いであるため、古井出のサイン会開催に当たっては一波乱があった。
- 油井から引き抜きに遭ったり、男である音の入社が原因で退社を宣言するなど、何度も退社の危機があったが、そのたびに元の鞘に納まっている。
- 高校時代に、大好きだった先輩に裏切られ、性暴行(?)を受けた経験あり。その為、男性恐怖症に陥っており、男である音を嫌っていたが、彼との関わり合いの中で、音にだけは次第に心を開きつつある。音が陵辱される姿を見ると創作意欲が湧くらしい。
- 「ぎゃるかん」のお色気担当。彼女が「ぎゃるかん」に出社したときは、まずはシャワールームに入っており、そこに音が間違って乱入し、古井出にしばかれるのがお約束事項になっている。
- 実はかなりのボーイズラブ好きで、特にいたいけな少年が好き。「ぎゃるかん」の仕事とは別に同人誌を書いている。コミックマーケットに顔を出しては、持ちきれないほどの同人誌を買い込む。
夏目 美々(なつめ みみ)-声優:伊藤静
- 「ぎゃるかん」B班プログラマー。通称みんみん。卓越したプログラム知識を持っており、CD-ROMのデータ圧縮プログラムと打ち込みの速さにかけては、油井からも高く評価されており、一度引き抜きを画策されたほど。MP3プレイヤーの自作も出来る。
- 子供の頃の夢は「魔法使い」。一見意味不明な呪文(プログラム言語)を唱えて、夢を形にできる『魔法』(プログラム)と出会ったことで、プログラマーという魔法使いになれたとは、本人の弁。
- ナムとは、同じプログラマー同士大変仲が良く、いつもつるんでいる。第94話からは、ナムと同棲を始めた。
- 音とは何度かエッチをした仲である。その為、音の局部のほくろなど、体の隅々まで知っている。本人の分析によると、「最初の選択肢で『えっちやる』を選んでしまったためにフラグが立ってしまい、ラブラブエンドには辿り着けなくなってしまった」らしい。
- ぎゃるかんのムードメーカーであり、いつも社内をかき混ぜてはみんなに怒られている。その一方で、プログラム作業中は集中し、何日も寝ないで作業を行う。
- 彼女が着用するTシャツには、いつも変な文字がプリントされている。また、彼女の後頭部にうりと書かれることがある。
- ナムと組んで戦車ゲームを制作し、大ヒットを記録する。それにより、前島班のゲームの赤字分を埋め合わせることが出来た。
- 秋葉原の即売イベントの際は、変装して堀江 ちれん(ほりえ ちれん)として登場し、色仕掛けでソフトを売りまくった。
- 笑うときは「もけけ」と笑い、寝るときは「もけー」といびきをかく。
ナム・Y・ヨー
- 「ぎゃるかん」A班プログラマー。ベトナム出身。大学で日本語を専攻し、卒業後来日して2年間働いていた。「スタジオアベリア」に勤めていたときに、ヘルプとして「ぎゃるかん」にやってくるが、その最中に「スタジオアベリア」が倒産、そのまま「ぎゃるかん」の社員になる。
- プログラマーとしては大変優秀であり、夏目とのコンビで素晴らしいプログラムを組む。その為、油井に目をつけられて、夏目とともに引き抜きを画策されたことがある。
- お酒がかなり強く、宴会があると、ベトナムのお酒『ナム・フン』を取り出す(原語表記はNANG HUONG。アルコール度数29度の米焼酎。ベトナムでは人気のある酒で、通常はカクテル割りをするようだ)。おいしいお酒なのだが、とんでもない量を持ち込むため、翌日はかなりの二日酔いに苦しむことになる。
- ノリは大変明るく、夏目とのコンビで社内をかき混ぜる。微乳でパイパン。
- 日本文化に造詣が深く、「浴衣着用の際は下着を着けない」など、変なこだわりを持っている。
- 笑うときは「うけけ」と笑う。「なっ」と相槌を打つのが口癖。
吉野 彩(よしの あや)
- 「ぎゃるかん」B班グラフィッカー。「ぎゃるかん」では一番最近に入社した社員。
- 音の部屋(現ぎゃるかんオフィス)の隣室に住んでいる。音が「ぎゃるかん」に入社した当時は女子大生。Windowsパソコンを購入したものの、パソコン音痴の音の代わりにパソコンを据え付け、そのままエッチしてしまう。その後、音の部屋に入り浸っては、彼女がMacintoshユーザーのため使えないWindows対応ソフトをいじり、ついでにエッチする音のセックスフレンド(本人曰く『肉ヴァイブ』)となる。
- 大学卒業を控えて就職活動を行うが全滅し、音への永久就職も考えていたところを「ぎゃるかん」に拾われ、バイトとして働きながらグラフィックの勉強を行い、やがて正社員に昇進した。「ぎゃるかん」入社とともに音とのエッチシーンは減少した。夏目と同様、音の体は隅々まで知っている。
レッチェ
- 「ぎゃるかん」で飼われているフェレット。旧ぎゃるかんオフィスにて、仮眠室に潜り込んでいたところを保護され、水原に気に入られたため、そのまま飼われる事になる。しかし、水原をはじめとする社員の家がすべてペットお断りであったたため、結局音が世話をする羽目になる。
- 「ぎゃるかん」の女子社員にちやほやされたいためか、音とはライバルの関係に当たり、よく音に噛み付く。とはいえ、音に噛み付くのは彼のレクレーションでもあるようで、彼なりに音への親愛の情を感じているようだ。
- 水原に溺愛されており、その溺愛ぶりは異常ですらある。
家城 まひろ(いえき まひろ)
- コスプレイヤー。ゲームの即売イベントに自作のコスプレ衣装で現れては、カメラ小僧の前に立ってモデルになっている。音とは、イベントで顔をあわせるたびにセットの裏などでエッチな行為をしている。第91話では、「ぎゃるかん」社内で吉野とレズ行為を行った。
油井 まさつき(ゆい まさつき)
- 「ぎゃるかん」のライバル社にあたる「アヴェスターCo.」の代表取締役。"まさつき"はペンネームであり、本名は五月。水原からは『キツネ女』と呼ばれている。もともと、水原らと同じ「グリフォン・ソフト」のグラフィッカーであり、前島にグラフィック技術を教えた。水原らの大量退職により「グリフォン・ソフト」は制作能力を失い、そのとばっちりを一身に受けたようだ。やがて、油井もゆっこらを引き連れて「グリフォン・ソフト」を退職し、「アヴェスターCo.」を設立する。
- 「アヴェスターCo.」は親会社が大手メーカーであり、オーソドックスで絶対外さないゲームを作る会社であるため、「ぎゃるかん」よりは儲けているものの、人材に難があるため、「ぎゃるかん」から、音、古井出、夏目、ナムを引き抜こうとした他(いずれも失敗)、「ぎゃるかん」に侵入して産業スパイを行ったこともある。
- 倒産の危機に瀕した「ぎゃるかん」に社員の再就職先の社長として乗り込み、御子柴に解雇を言い渡したりもしたが、最近は御子柴の成長を認めているようだ。
- 音に対しては、展示会のときに手コキを行い、色仕掛けで引き抜きを行おうとした。彼のようなタイプは嫌いではないらしい。
ゆっこ
- 「アヴェスターCo.」のプログラマー。油井とはボケと突っ込みの関係で、いつも振り回されている。前島の親友であり常識人。「ぎゃるかん」登場人物の中で前島を『香織』と呼ぶ唯一の人間。
音 乃亜子(おと のあね)
- 音の姉であり、沼津市在住。結婚しろとうるさく言われているため、弟に早く結婚して防波堤になって欲しいと思っている。
- 弟のことは"コウちゃん"と呼んでおり、自慢の弟である。弟の過去の行動や性癖は全部把握している。
- 「ぎゃるかん」の女の子は全員お気に入りであり、特に、料理がうまい遠山が一番のおすすめ。水原とは電話番号の交換をしてメールをする仲である。
音 甚一郎(おと じんいちろう)
- 音の祖父。沼津市在住の元漁師。音の家は、かつては代々網元の家系であった。
- 海の男らしい豪快な性格であり、ハーレム願望を語るなど、孫に通づる考えを持つ。
西野(にしの)
- 音の住むマンションの自治会長。音の部屋に関する苦情処理のために音の部屋を訪問する。実は、夫婦の夜の生活について不満を感じていたが、「ぎゃるかん」の社員の話を聞いて元気を取り戻す。
長船 綾香(おさふね あやか)
- 旧ぎゃるかんオフィスがあったビルに派遣されていた警備員。実はゲームオタクで「ぎゃるかん」作品のファンで、ゲームのシチュエーションを全て覚えているほど。産業スパイのために忍び込んだ油井をノーチェックでぎゃるかんオフィスに通すなど、警備員としてはヘマもやらかす。ぎゃるかんオフィス移転後は登場しなくなった。
- 音とエッチしたことあり。
星野 ちこ(ほしの ちこ)
- 名古屋市で行われた「ぎゃるかん」ソフト即売イベントに狩り出された売り子。気が強く、思ったことをズケズケ言うタイプだが、そんな彼女のファンも多い。客に対する横柄な態度を衆人の見ている前で音に説教されるが、そんな音を気に入り、その晩ホテルの部屋まで押しかけ、良い雰囲気になる。
道山 しづき(みちやま しづき)
- ミュージシャン。外注で「ぎゃるかん」ソフトの音楽制作を行うが、ゲーム音楽の作曲経験がなかった為、陵辱シーンの音楽イメージが沸かず苦労することに。結局、音と遠山が陵辱シーンを再現したことにより、ようやくイメージが沸き、音楽が出来上がった。
平井 優(ひらい ゆう)
- フリーターであり、原画家を目指して修行中の19歳。前島班第1作目のソフトで、外注で原画を担当する。背が低く女の子のように華奢だが男。打ち合わせの際に前島と親密に接して、音をやきもきさせる。
- ところが、彼を採用したことにより、原画作業が遅れてソフトの発売が延期され、ようやく発売されたソフトも全然売れずと、結果「ぎゃるかん」に大きな損害を与えることになってしまった。
[編集] こぎゃるかん
[編集] ストーリー
私立霜降高等学校に入学した神代直道は、弓道場で見た遠山亜季の姿を見てひとめぼれ。素人にもかかわらず弓道部に入部してしまう。しかし、神代にとって彼女の姿はあまりにもまぶしく、告白できないまま彼女への思いばかりが膨らみ、亜季も彼をただの友達にしか思っておらず、妄想とトホホが交錯する学園生活が続いていた。そんな中、学級委員長や弓道部の後輩の女の子など、神代の周りには次第に女の子が集まり始め、神代は、亜季への思いを募らせながらも、女の子達の恋の鞘当てに巻き込まれてしまう。そうした中で、神代と亜季との仲も次第に近くなっていくのであった・・・。
[編集] 登場人物
神代 直道(じんだい なおみち)
- 「こぎゃるかん」の一応の主人公。私立霜降高等学校の2年生で弓道部所属。入学直後に、弓道部で弓を引く亜季の姿を見てひとめぼれし、弓道部に入部してしまう。
- 入部後は亜季に引きずられっぱなしで、あやしげな店に「大人のおもちゃ」を買いに生かされたり、神代の部屋で18禁ビデオの上映会が開かれたり、秋葉原の怪しげな店にデート(?)に連れ出されたりしている。
- 妄想が激しく、亜季を思いながら自慰行為に耽ることが多い。たいていの場合、自慰の現場を妹に発見され、母親に通報されて殴られるのがお約束事項になっている。
- 南雲に告白され、亜季への思いから一度は断ったが、諦めきれない南雲にその後もデートや初詣に誘われ、形としてはなんとなく付き合っている形になっている。2年生になって、高久からも積極的にアプローチされるようになり、嫉妬心から亜季に邪険に扱われたりと、いろいろと振り回される毎日である。
- 弓道の腕はまったく上達していないが、コーチとしては教え方が上手く、部員にコーチをせがまれている。本人も、人に教える喜びを実感しているようだ。
- 「ぎゃるかん」には、第87話でソフトボールの試合の審判として登場している。
南雲 絵里奈(なぐも えりな)
- 神代や亜季の1年生の時の学級委員長。神代や亜季のことは、弓道部の朝錬のために朝の会に遅刻したり、いかがわしい雑誌やビデオを校内に持ち込んでいるため嫌っていたが、学級委員長として生真面目ゆえにクラスでも孤立しがちな南雲を助けたり、弓道場で真剣に弓を引く神代の姿を見て惚れてしまう。
- 学園祭の模擬店の店番をしていたとき、神代に告白。クラスのみんなにも告白したことを宣言する。一度は神代に断られてしまうが、ノー天気な亜季のお膳立てもあって、その後もデートや初詣に積極的に誘い、形としてはクラスメイトや親公認で神代と付き合っていることになっている。
- 初詣の際のある事件をきっかけに神代の想い人が亜季であることを見破り、遊園地に出かけた際に観覧車の中で亜季と直接対決をするが、ノー天気な亜季に「二人の恋を応援する」とかわされてしまう。この一件で、自分と神代よりも神代と亜季の方が近い関係であることを思い知らされ、もっと神代と近づきたいと心に誓うが、あえなくクラス替えで神代や亜季とは別のクラスになってしまう。
- 別のクラスになってからは、昼休みに神代や亜季のクラスで一緒に昼食を食べている。
高久 亜美(たかく あみ)
- 弓道部の後輩で1年生。問題児で、何をやっても長続きしない性格。とりあえず入った弓道部で、自分に対して親切に弓道の手ほどきをする神代を見て好意を持ち、積極的にアプローチを始める。
- 唯我独尊な性格ゆえに弓道部では孤立しており、特に亜季とは犬猿の仲。亜季は「絶対に弓道部をイビリ出してやる」と言い、高久は「気に入らない亜季より上手くなってから辞める。それまでは絶対に辞めてやらない」と応じている。
- 弓道部の更衣室で下着姿で神代に迫ったり、無理やりデートに連れ出したりし、弓道部の練習でも神代と体を密着させて手ほどきを受けている。亜季はその姿を見て嫉妬し、一度は弓道の調子を落としてしまう。南雲も、新たなライバルの出現に奮起しており、プールで神代を巡って直接対決をしたり、逆に運動会のときは神代と亜季が仲良くしないように共同戦線を張るなど、今後の波乱を感じさせる。
木暮 ゆず(こぐれ ゆず)
- 神代や亜季のクラスメイトにして親友。神代を亜季に引き合わせた人でもある。ロリータ体型で言動も子供っぽいが、エッチなことに興味津々である。料理同好会の会長で、正式な部への昇格に向け、燃えている。ピーマン嫌い。
- 「ぎゃるかん」には、第87話でソフトボールの試合のギャラリーとして登場している。
大野 ひろむ(おおの ひろむ)
- 神代や亜季のクラスメイトにして親友。亜季の親友の中では最も大人びており、適切な助言をする。少年から大人まで幅広い男性と付き合っており、非処女。恋の終わりの苦しみや妊娠を心配する発言も行っている。クリスマスの夜は、新たな男と過ごし、夏休みのときは、『パパ』にフロントホックのビキニをプレゼントされた。放送部の部長で、校内放送をするシーンが多い。
- 「ぎゃるかん」には、第87話でソフトボールの試合のギャラリーとして登場している。
山形 勲
- 弓道部の部長。面倒見が良い性格で、神代に弓道の助言を行ったりいじって遊んだりしている。その一方で、部活動中の私語を注意するなど、部長らしい面も見せる。
栗本 すみ子
- 弓道部の副部長。『弓道部の伝統』により神代を色仕掛けの罠にはめ、ひっかかった神代をパンツ一丁にしてしまう。弓道の腕が上達した神代を褒めたりもしている。
詩乃
- 南雲のクラスメイトにして親友。南雲と神代の恋の行方を心から応援している。亜季とも言葉を交わすほどの仲。
平田
- 神代や亜季のクラスのクラス委員。南雲が自分のクラスに出入りするのが気に入らなかったが、実は南雲に気がある様子で、周りにはバレバレである。
[編集] コミックス
発売元はすべて双葉社アクションコミックス
[編集] ぎゃるかん
- 1巻 ISBN 4575825808 C9979
- 2巻 ISBN 4575826049 C9979
- 3巻 ISBN 4575826375 C9979
- 4巻 ISBN 4575826812 C9979
- 5巻 ISBN 4575828076 C9979
- 6巻 ISBN 4575829250 C9979
- 7巻 ISBN 4575830178 C9979
- 8巻 ISBN 457583100X C9979
- 9巻 ISBN 4575832413 C9979
[編集] こぎゃるかん
- 1巻 ISBN 4575830186 C9979
- 2巻 ISBN 4575832138 C9979
- 3巻 ISBN 4575832987 C9979
[編集] メディアミックス
[編集] ドラマCD
- ドラマCD ぎゃるかん(2004年12月)
- 「とらのあな」で2004年冬のポイント交換用商品として配布
- 非売品
- TORA 00004
- キャスト
- トラック
- 第1話「黒一点、音航一郎」
- 第2話「反則の販促」
- 第3話「メイド御子柴、出撃します」
- 第4話「誇りある仕事」
- キャスト挨拶
[編集] 作中用語について
- SAVE:パソコン用語で、「保存」の意味。『ぎゃるかん』の締めに『つづく』の代わりに多用。『せぇぶ』『勢衛武』などいくつかのバージョンがある。『こぎゃるかん』の締めは『つづく・・・』である。
- モルゲン:ドイツ語の Guten Morgen で、「おはようございます」の意味。作中では、『もるげん』『もる~』など日常の挨拶に多用される。
- リフト:英語の Lift で、「エレベーター」の意味。いわゆるリフトとエレベーターは基本構造は同じものである。
- はーどっとはらい:第49話と第72話で登場。ドイツ語で、民話の締めの際に言う定型文。「めでたし、めでたし」に相当する。
- 主戦場:日本一の電気街である秋葉原のこと。秋葉原については『魔都』と表記した回もある。
- ソドム:ゲーム制作のロケハン現場、渋谷のこと。
[編集] 外部リンク
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