Xウイング
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Xウイング(X-Wing)は『スター・ウォーズ』シリーズに登場する架空の戦闘機である。
正式な機種名は「インコム社製T-65B Xウィング宇宙戦闘機」(X-wing starfighter)。
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[編集] 諸元
- 全長:12.5メートル
- 速度:3,700G、100MGLT、8SU/STP、クラス1ハイパードライブ、時速1,050キロメートル(大気中)
- 操縦要員:1名
[編集] 概要
反乱同盟軍においてあらゆる任務に使用可能な宇宙戦闘機である。エピソードIVでは、ルーク・スカイウォーカーがこれに搭乗して、帝国軍の最初のデス・スターを破壊している(ヤヴィンの戦い)。Xウイングの部隊としてローグ中隊が有名である。
良好な機動性と単装レーザーキャノン4基、プロトン魚雷や震動ミサイルの発射管を備えている。機体の後部に一組の翼状のSフォイルをもっている。通常時は、両側のフォイルは同一平面上に固定されているが、戦闘時には、フォイルを開いてフォイルの先端にあるレーザーキャノンの有効範囲を広げる。フォイルを開いた様を正面や後ろから見ると、Xの字のように見える。フォイルが固定されているとレーザーキャノンは発射できない。
レーザーキャノンにはさまざまな調整ができる。
- 4つのレーザーキャノンが1発ずつ順番に発射する。
- 機体の両側の組み合わせ2つが交互に発射する。
- 4つのレーザーキャノンが同時に発射し、目標に向かって集中する。
単座コクピットがあり、外部ソケットに接続されたR2-D2などのドロイドが機体の状態を監視したり、緊急修理を行ったりしてパイロットをサポートする。
Xウイングはもともとは帝国軍のためにインコム社が設計したものだったが、その開発チームがプロトタイプをもって反乱軍に逃亡したため、反乱同盟軍が使用することとなった。
同じインコム社製のスピーダー「T-16 スカイホッパー」は、操縦方法や反応がXウィングと良く似ていることから、練習機として使われることも多く、実際に幼少期のルーク・スカイウォーカーもT-16で腕を磨いていたと伝えられている。
のちに「XJ型」などの改良機も開発されている。
[編集] 豆知識
Xウイングという名前の由来は、1980年代にシコルスキー社が実験的に開発したヘリコプターと固定翼の複合した飛行機の名前シコルスキー Xウイングではないかという指摘もある。
『スターウォーズ』が1977年米公開の映画であり、公開時から『X-wing』と表記されていた上、次回作『帝国の逆襲(1980米公開)』から劇中にもその名が出てくる点から、上記の指摘は正しくないと思われる。 スターウォーズシリーズの反乱同盟軍の宇宙戦闘機は全て、機体の形を表すアルファベット+ウィングの形を取っており(Y-wing等)、単にその法則に則っただけと推測される。