ルーク・スカイウォーカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

ルーク・スカイウォーカー（Luke Skywalker）は、映画『スターウォーズ』シリーズの旧3部作（エピソード4・5・6）の主人公。命名の由来は監督の姓「ルーカス (Lucas) 」にちなむ。最も初期の設定ではルーク・スターキラー(Luke Starkiller)という名前であった。俳優マーク・ハミルが演じた。画像

ちなみに、成人してからジェダイになったのは今のところルークだけであると思われ、父譲りの強力なフォースの素質が窺える。ライトセーバーを初めて扱った日から、僅か数年でシスの暗黒卿を圧倒する実力に成長した事からも、数多くのジェダイの中で最も短期間に成長した人物である。

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

ジェダイ抹殺を企てる銀河皇帝パルパティーンの目を逃れるために、誕生後すぐオビ＝ワン・ケノービによって父の親戚筋にあたる、惑星タトゥイーンのラーズ夫妻に預けられて育てられた。その間実の父親は宇宙船のパイロットで事故で死んだ、と聞かされていた。

機械いじりとスピーダーの操縦が得意な青年だったが、友人の多くが他の惑星に行くなどしていたため、彼もアカデミー（帝国士官学校）に留学したいと思っていた。しかし様々な口実でルークを引き止めるオーウェン・ラーズとルークのことを心配するベルーによって、不本意ながらも思いとどまっていた。あるとき、オーウェンがジャワから購入した2体のドロイド（C-3PO、R2-D2）をルークが整備していると、R2にオビ＝ワン・ケノービへのメッセージが入っているのを見つける。ルークはオビ＝ワン・ケノービは郊外に住む老人ベン・ケノービではないかと叔父に尋ねるが、叔父はオビ＝ワンは父と同じ時期に死んだと言う。

その夜R2はメッセージを届けるためにラーズ家を脱走し、追いかけたルークと3POはR2を発見するが、サンドピープルの襲撃に遭う。気を失ったルークを助けたのはベンだった。ルークがベンにオビ＝ワン・ケノービについて尋ねると、ベンは自分がオビ＝ワンだと伝え、ルークを家に招く。

ベンは自分が父親と同じジェダイの騎士であることや、自分の弟子のダース・ベイダーが銀河帝国へ寝返り、多くのジェダイが殺されたことを語り、父親のライトセーバーをルークに渡した。R2からのメッセージは、レイアがR2に入力したデス・スターの設計図を、オルデランにいるレイアの父ベイル・オーガナへ届けて欲しいというものだった。ベンは一緒にオルデランへ来ないかとルークを誘うが、ルークは叔父が許してくれないと断り、ベンを最寄の町まで送ろうとした。だがその道中ルーク達にドロイドを売りにきたジャワ達が、帝国軍のストーム・トルーパーにより殺されているのを発見する。ルークは自宅へ急ぐがそこで目にしたのはラーズ夫妻の焼死体だった。全てを失ったルークは父親と同じジェダイの騎士になることを決意した。

ルーク一行はモス・アイズリーに到着すると酒場に赴きハン・ソロとチューバッカに出会う。ソロの宇宙船ミレニアム・ファルコン号を破格の値段でチャーターし、一行は惑星オルデランへ向かうが、オルデランはデス・スターにより破壊されており、ファルコン号はデス・スターのトラクタービームにより拿捕されてしまう。そこで処刑執行寸前であたレイア姫を救出し脱出するが、ベンはダース・ベイダーとの闘いの末、ベイダーの剣を受けたと同時に肉体を昇華させる。

デス・スター脱出後、反乱同盟軍に加わり、ヤヴィン第4衛星からXウイングに乗り込みデス・スターへ向かう。そして、フォースの力とファルコン号の助けを受け、デス・スターを破壊することに成功するのだった。

その後惑星ホスで霊体となったオビ＝ワンに導かれ、ヨーダの指導で本格的にジェダイの修行を受けた。フォースの強さだけでなく、気性の激しい所も父から受け継いでいるルークは、仲間の危機を察知したことによって、ヨーダの制止を振り切り修行半ばで単身帝国の本拠地に向かう。その様子を見たヨーダは「我慢のない子だ」と嘆息した。ヨーダには、その気性ゆえに道を踏み外したルークの父と同じ危うさが、その姿に重なって見えていたのであろうか、ヨーダの懸念どおり、ルークはベイダーとの一騎打ちに敗れる。さらに、倒すべき敵、帝国軍総司令官でシスの暗黒卿であるベイダーから、自分こそがルークの実の父親であると告げられ衝撃を受ける。

その後ヨーダ、オビ＝ワンから父の話を聞くことで、苦悩を払拭し、ベイダーが父であることを受け入れることができるようになる。さらに、敗れたルークを殺さず、手を差し伸べて自分の下に来いと言ったベイダーには、まだ善の心が残っているのではないかという希望を持つようになる。そして再度ベイダーとの決戦に挑み、その中で彼に説得を試みる。二度目の死闘でもやはりベイダーに押されるルークだったが、その最中の妹レイアを盾に取った挑発によって怒りを煽られたルークは、凄まじい爆発力を見せて形成を逆転し、ベイダーを圧倒し始める。しかしそのルークの中に湧き上がった怒りと憎しみは、自分自身を暗黒面に引き寄せ、今は義手となっている切り落とされた腕が、ベイダーと同じ腕になっている幻覚を見て、恐怖におののく。

そのルークの状態を好機と見た帝国皇帝は、フォースの暗黒面へと誘い込もうとするが、ルークは強靭な意志力で自分の中に沸きあがろうとした暗黒面の精神を克服し、皇帝の誘惑を跳ね除け、あくまで父を救い和解するという姿勢を貫く。暗黒面に引き込めないルークは脅威以外の何者でもないと、皇帝は電撃を浴びせかけ、ルークは絶体絶命の危機に陥るが、ルークの父に助けを求めるその叫びが、父のジェダイの魂を呼び戻す。フォースの暗黒面から「ジェダイの騎士」へと帰還した父が帝国皇帝を倒し、クローン戦争以来の戦乱の世は遂に平和を取り戻した。

[編集] 小説上の活躍

小説上の設定では、エンドアの戦い以降は帝国時代に崩壊したジェダイ騎士団を復興すべくジェダイ・アカデミーを設立。かつて自分を狙った暗殺者であったが、最愛の妻となったマラ・ジェイドと共にジェダイの資質がある多くの子供たちを指導している。（レイアとソロの子供ジェイナ、ジェイセン、アナキンやチューバッカの甥ローバッカなど）

マラとの間に息子「ベン・スカイウォーカー」が誕生した。（ベンはオビ=ワンが隠居していたときの名前である）