WX310K
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WX310Kは、ウィルコム向けに供給された京セラ製PHS(AIR-EDGE PHONE)端末である。過去の京セラ製PHSであるAH-K3001Vの後継機種にあたり、ユーザーにより「京ぽん2」等の愛称がつけられている。
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[編集] 概要
前機種であるAH-K3001VがPHSとしては異例のヒット商品であったことから、最大の特徴であったOperaを搭載する路線を踏襲。動作が緩慢、内蔵メモリの容量が少ないなどといったAH-K3001Vの不満を解消し、最大128kbpsの4xパケット方式に対応。メガピクセルカメラやBluetooth、miniSDカードスロットを内蔵。USBマスストレージクラスに対応し、miniSDカードリーダーとしても使用出来るようになっている。別途専用サイトからライセンスキーをダウンロードすることにより使用出来るQRコードリーダー機能、有償にてFlashプレーヤー、Word、Excel、PowerPoint、PDFなどの文書を閲覧できる「Picsel Viewer」、動画撮影機能、ミュージックプレーヤーなどを搭載することが可能。
前述の有償ダウンロードにて追加出来るFlash PlayerはOperaと連動しており、パソコン向けのウェブサイトで使われているFlashコンテンツを再生することが出来る。
またミュージックプレーヤーを追加することにより、ATRAC Audio Device(ATRAC AD)として本機を使用出来るようになるほか、MP3ファイルを着信音として利用可能となる。
[編集] 沿革
- 2005年6月21日 JATE(財団法人電気通信端末機器審査協会)による審査を通過
- 2005年7月27日 Bluetooth認定機関である「Bluetooth.org」から認定を受ける
- 2005年8月10日 JATEによる審査を再度通過
- 2005年9月27日 発表
- 2005年11月25日 発売
- 2005年12月21日 ファームウェアVer.1.1.6 公開
- 2006年2月23日 ファームウェアVer.1.2.2 公開
- 2006年2月27日 ミュージックプレーヤー 公開
- 2006年4月17日 オプション辞書 公開
- 2006年5月31日 ファームウェアVer.1.2.3 公開
[編集] 各種仕様
- 機種名 WX310K
- 大きさ 約50.5×100×24mm(突起部除く)
- 重さ 約123g
- 色 シルバー/ビターオレンジ/ノーブルピンク
- 連続通話時間 約5時間
- 連続待受時間 約500時関
- 充電時間 充電台 約4時間 / USBケーブル経由 急速約5時間&標準約25時間
- メイン液晶 2.4インチ 320×240ピクセル (QVGA) 半透過型TFT 262,144色
- 背面液晶 モノクロ 97×17ピクセル
- カメラ 約130万画素CMOS
- 外部端子 miniUSB TypeB(USBデータケーブル同梱) CDC準拠モードとモデム&ユーティリティ併用モードで切り替え可能
- Bluetooth Ver 1.2 (HFP/DUN/HSP)
- 外部メモリ miniSD
- CPU SH-Mobile3A (SH73380 216MHz)
- バッテリ リチウムイオン 850mAh/3.7V
- サウンド機能 64ch PCM音源(WavetableによるMIDIファイル再生対応)
- 日本語変換 オムロン「Advanced Wnn V2」
- フォント NEC「FontAvenue 丸ゴシック」
- ブラウザ Opera for SmartPhone Ver 7.0
- メーラー 富士通ビー・エス・シー Be Star Mail
- ミュージックプレーヤー ATRAC形式(ATRAC3/ATRAC3plus)、MP3形式(いずれもOpenMGにより保護)
- ムービー 再生:MPEG-4、3GPP、3GPP2/録画:3GPP、3GPP2
- バーコードリーダー 株式会社メディアシーク製
- Macromedia Flash Player Ver 6
- TCP/IP エルミックシステム KASAGO
[編集] 300/310シリーズ
WX310K / WX310SA / WX310J / WX300K