高速戦隊ターボレンジャー
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『高速戦隊ターボレンジャー』(こうそくせんたいターボレンジャー)は、1989年(平成元年)2月25日から1990年(平成2年)2月23日までテレビ朝日系列で毎週土曜日18:00 - 18:25(31話まで)、毎週金曜日17:30 - 17:55(32話から)に全51話が放送された、東映製作の特撮テレビドラマシリーズ「スーパー戦隊シリーズ」第13作である。平成時代としての初の戦隊シリーズでもある。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
スーパー戦隊シリーズ | ||
第12作 | 超獣戦隊 ライブマン |
1988年2月 ~1989年2月 |
第13作 | 高速戦隊 ターボレンジャー |
1989年2月 ~1990年2月 |
第14作 | 地球戦隊 ファイブマン |
1990年3月 ~1991年2月 |
目次 |
[編集] 概要
[編集] ストーリー
二万年前、暴魔百族と人間との戦いがあった。人間は妖精と協力して暴魔に勝利、妖精たちの守護獣である聖獣ラキアによって暴魔は封じられた。しかし人間による自然破壊により妖精は滅んで行き、ラキアも弱り暴魔は復活してしまった。暴魔は人間に対する積年の恨みを晴らすため、侵略を開始した。
妖精の生き残りであるシーロンは、無公害エンジンを発明するなど卓越した頭脳を持つ太宰博士と共に暴魔との戦いの準備を進め、妖精を見る事ができる純粋な五人の若者-博士の研究所のそばにある、東京都立武蔵野学園高校の3年A組の生徒達-に地球の未来を託すこととした。5人はシーロンに与えられたターボブレスにより強化服をまとい、「ターボレンジャー」として暴魔と『若さ』を武器に戦う。
[編集] 特徴
それまで『○○マン』が主流だった東映オリジナル作品としては、平成最初のスーパー戦隊ということもあってか、初めて『○○レンジャー』のタイトルを採用した本作品は、シリーズ初の高校生戦隊である。前作『超獣戦隊ライブマン』で扱われた青春というテーマをさらに深く掘り下げようとしたとも言われ、主題歌にも「若さ」や「汗」といった歌詞が見られる。車をモチーフにしたのは当時のミニ四駆ブームを反映したものだが、こちらは本作品の別の特徴である「高校生」や「妖精」という要素とは噛み合わなかった感がある。「妖精」という神秘性のある要素を取り入れた点では、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』を1作目とするファンタジー戦隊の原点という見方も出来るだろう。
中盤より、第三勢力として人間と暴魔のハーフである流れ暴魔のヤミマルが登場、三つ巴の争いが繰り広げられることとなった。暴魔百族の幹部はほぼ全滅した後は、ヤミマルと新たに登場した流れ暴魔キリカの二人との因縁がメインとなるが、特にキリカは演じた森下雅子の凛とした美しさと、ヤミマルによって覚醒するまではターボレンジャーと同じく、武蔵野学園高校3年A組の生徒であったという要素によって、より深い因縁でドラマ終盤を盛り上げた。
本作品の第1話は、当時シリーズ1作目とされていた『バトルフィーバーJ』から『超獣戦隊ライブマン』まで、過去10作品(『秘密戦隊ゴレンジャー』と『ジャッカー電撃隊』は、原作者が異なる都合でこの時期シリーズから除外されていたため、未登場)のヒーロー全員が勢揃いすると同時に本作のお披露目を兼ねた特別編となっており、第2話が実質のストーリーの始まりとなる。第1話において総勢53人のメンバーが勢ぞろいするシーンは今でも語り草となっている。(敵の幹部がこのターボレンジャー以外の48人がいっぺんに登場したのを受け、驚愕する様子も描かれている。)この特別編は元々節目となる10作目の『超獣戦隊ライブマン』の第4話で予定されていた企画が、天候に恵まれず撮影が遅れたことで実現しなかったため、本作品へと流れたものである。 この企画が実行された例は2006年現在、今作だけである。行おうとしても、ヒーローの人数が当時の倍以上に増えたため、不可能だという意見も有る。
巨大ロボを収納する巨大母艦の代わりにロボットに変形できる要塞基地が登場した。2号ロボとスーパー合体ロボの登場に伴い実現したものである。
なおレッドターボ・炎力を演じた佐藤健太によれば、戦隊メンバーが全員高校3年生と設定されたため実際の役者陣も皆若く、その所為か初めはまとまりがいまいちだったのと対照的に、スーツアクターは5人とも前作『ライブマン』からの続投ということもあり、レッド役のベテラン新堀和男をリーダーとしてまとまりがよいと言う状況だった。そのため、戦隊のリーダー・レッド役でしかも子役時代から芸歴を持つ佐藤が、新堀から、皆をまとめるべくリーダーシップをとれとはっぱをかけられたという。
デザインワーク面では雨宮慶太門下で『超人機メタルダー』『世界忍者戦ジライヤ』等メタルヒーローシリーズでサブデザイナーとして参加していた篠原保をメインデザイナーに抜擢。暴魔百族のほぼ全てのデザインワークを手がけた。
[編集] 登場人物
[編集] ターボレンジャー
- レッドターボ/炎力(ほのお りき)- 演:佐藤健太/スーツアクター:新堀和男
- ターボレンジャーのリーダー。誰にも負けぬ強い正義感や行動力を持つ、生まれながらのリーダータイプである。典型的な熱血暴走型の性格だが、どことなく優しい外見を持ち、お人好しの面もある。野球部では「エースピッチャーにして4番」という絶対的な存在であり、将来はプロ野球選手を夢見る。攻守ともに傑出した姿はターボレンジャーでも同じだが、勉強は苦手なようである(ただターボレンジャーになる前は学業の成績もよかったらしい)。個人武器はGTソード。
- ブラックターボ/山形大地(やまがた だいち)- 演:我那覇文章/スーツアクター:石垣広文
- 忍耐強く我慢強い、ターボレンジャーのサブリーダー。屈強な肉体を持つ陸上部の長距離走選手であり、走ることをこよなく愛す。頭脳面でも秀でることから「走る哲学者」のあだ名を持ち、リーダーの力を効果的にサポートしていた。基本は落ち着いた性格だが、ときには熱血漢の力以上の熱さを見せる。個人武器はTハンマー。
- ブルーターボ/浜洋平(はま ようへい)- 演:朝倉圭矢/スーツアクター:蜂須賀昭二
- 水泳部に所属し、競泳と高飛び込みを得意としている。その実力は高校生にしてインストラクターの資格も持つほどで、故に戦闘でも水中戦が非常に得意。ひょうきんだが誠実で勇気もある性格と甘いマスクで女子生徒の人気は高い。個人武器はJガン。
- イエローターボ/日野俊介(ひの しゅんすけ)- 演:片桐順一郎/スーツアクター:赤田昌人
- 体操部に所属し、アクロバットな動きで敵を翻弄する。高速回転して光輪状の光を発生させながら敵を跳ね飛ばす技を持つ。体操のことが頭から離れず、戦闘時につい技の採点をしてしまう場面も。非常に明るく陽気なムードメーカーであるが、最愛の弟を交通事故で亡くした暗い過去も持つ。個人武器はBボーガン。
- ピンクターボ/森川はるな(もりかわ はるな) - 演:木之原賀子/スーツアクター:蜂須賀祐一、竹田道弘
- 生徒会長を務める学校一の秀才。バトン部にも所属し、そこでも花形のような存在である。他の4人を仕切ることもあって一見すると強気な性格であるが、実は非常に繊細で優しい心の持ち主。演劇の経験もあり、暴魔や4人すら騙したほどの高い演技力を持つ。文化祭でシンデレラを演じたことも。個人武器はWステッキ。
- 太宰博士(だざい ひろし)博士 - 演:岡本富士太
- 科学者。無公害エンジンを発明、さらに妖精と交信するための装置を発明し、シーロンと出会う。暴魔の侵攻を知ったことで、ターボレンジャーを創始。温厚な性格。
- 山口 美佐(やまぐち みさ)先生 - 演:高見恭子
- メンバー5人のクラス担任で、教科は数学を担当。力が所属する野球部顧問も務める。当初は、博士のことを5人を振り回す迷惑な人だと思っていたが、いつの間にか相思相愛とも思える関係に。妹にカンフーなどの格闘技が得意な美香(演:早瀬恵子)がいる。最終回では博士の装置でシーロンの姿を見ることができたようだ。
- 妖精シーロン - 演:大村真有美
- 妖精最後の生き残り。身長は18センチ。メンバーの5人のみが、肉眼で見ることができる、其れは五人が子供の頃に受けた妖精の光の影響である。
- 聖獣ラキア - 声:銀河万丈
- 2万年前に暴魔百族を封印した聖獣。環境汚染により封印する力が弱まり、暴魔の復活を許してしまう。第3話で太宰博士と力達ターボレンジャーと妖精シーロンに暴魔百族打倒を託し、星座となり五人の戦士を見守っている。
[編集] 変身アイテム
- ターボブレス
ターボレンジャーの5人が装備している変身用のブレス。「いくぞ!」「おぅ!」の応答の後「ターボレンジャー!」のかけ声とともに両手を前につきだし、すかさず胸の前まで戻してターボブレスを発動させ、変身する。幼いころに妖精の光を浴びた人間にしか使用できないが、逆に言えば妖精の光を浴びた人間なら誰でも使用可能で、妖精の光を浴びた経験のある高校生・ケンイチが洋平のターボブレスを盗んでブルーターボに変身した事がある。スーツは、エネルギーが無くなると全身が白くなる。
[編集] 武器・装備・合体技
- ターボレーザー
- 標準装備の銃。発射される光線は厚さ2cmの鉄板に0.3秒で穴を開ける威力。5丁のターボレーザーを一斉に撃って空中に光球を作り、それを暴魔獣にぶつけるターボレーザー・プラズマシュートが初期の必殺技であった。
- 剣(ターボレーザーソード)がカセットに収納されており、ターボレーザーと分離して使用する事もできる。(剣に変形する銃との説があるが、ターボレーザーについては誤りである。)
- ターボレーザー・プラズマシュート
- 最初の必殺技。上空の一点に向かってターボレーザーを放ち、エネルギー球を作る。「プラズマシュート」の合図でそのエネルギー球を暴魔獣にたたきつける。ターボレーザーの10倍の威力。暴魔獣を倒すと、振り返りながら「ビクトリー!」の発声とともにVサインを出す。流れ暴魔ヤミマルに破られる。
- ターボカセット
- 5人それぞれの個人武器。折りたたんでターボレーザーに合体させることでレーザーの攻撃力を高めることが可能。
-
- GTソード
- レッド専用の剣。刀身にエネルギーを込めて敵を斬り裂くGTクラッシュという必殺技がある。ターボレーザーソードとの二刀流で放つバージョンもあり、この必殺技で倒された敵はかなりの数に上る。
- Tハンマー
- ブラック専用の、斧に似た槌。暴魔の武器・邪骨斧の30倍のパワーを持ち、15分で大型戦車を鉄屑にする威力がある。また、グリップからビームを放つことも可能。十字に振るうハンマーブレイク、ジャンプして敵の脳天を叩き割るハンマー唐竹割りという必殺技がある。
- Jガン
- ブルー専用の光線銃。得意技はJガン乱れ射ち。ターボレーザーと合体させた形態はJマシンガンと呼ばれる。
- Bボーガン
- イエロー専用の、アーチェリー式の弓矢。99.9%の命中率を誇る。バック転してからジャンプしてボーガンを放つジャンピングボーガンという技がある。
- Wステッキ
- ピンク専用のステッキ。直接殴りつけるステッキクラッカー、ブーメランのように投げつけるステッキブーメランという技がある。
- Vターボバズーカ
- プラズマシュートがヤミマルに破られた事から作られた必殺砲。ターボアタッカーのVターボエンジンと接続することで起動。レッドターボがターゲットをロックオンし、彼の「GO!」の発声と共に放たれる。
- Zバズーカ
- Vターボバズーカの試作品。ヤミマルを退けるために、15話で未完成のまま俊介と洋平が持ち出して使用したが、1発撃っただけでエネルギー炉が爆発寸前の状態になり、1時間以内に安全な場所に運ばなくてはならなくなった。太宰博士の話では「半径500m以内を吹き飛ばすほどの爆発」との事だったが、実際の爆発は半径50mも無かった。
- コンビネーションアタック
- 5人による連続攻撃。バリエーションは様々だが、最初にブラックとブルーがイエローとピンクに弾かれる勢いで敵に飛び込んでパンチし、次にイエローとピンクがレッドを踏み台にしてのジャンプから飛び蹴りを放ち、最後にレッドがGTソードまたはターボレーザー剣で斬りつける、というパターンが多用された。
- トリプルアタック
- レッド、ブルー、イエローによる連続攻撃。レッドがブルーとイエローを足場にしてジャンプ、敵をGTソードで攻撃する。次にブルーとイエローがレッドを足場にしてジャンプ、JガンとBボーガンで同時攻撃を仕掛ける。トリツキボーマに使用。
[編集] メカニック
- ターボアタッカー
- レッド専用バギー。最高時速400km。武器はアタッカーバルカンとアタッカーマグナム。エンディングの出だしではテーマ曲「ジグザグ青春ロード」のタイトル通り、レッドがこれに乗って砂地をジグザグ走行している。動力機のVターボエンジンは、ターボレンジャーの後期の必殺武器・Vターボバズーカのエネルギー供給源となる(バズーカ使用時、本体とエンジンがドッキングするシーンが見られる)。
- マッハターボ
- 5人のスーパーバイク。最高時速360km。
- ターボビルダー
- ターボレンジャーの基地。太宰博士の研究室がジンバに攻撃されたことで新たに起動した超巨大要塞。太宰博士とシーロンはここで暮らしている。実は108匹の暴魔獣を封印する「大封印」の開放を阻止する目的で、大封印の真上に建造されており、移動はできないがその場での回転は出来る。シーロンにも操縦は可能。「ビルドアップ・ターボビルダー!」の合図で人型超巨大要塞ロボに変形。必殺技は全身の火砲を一斉発射するビルダーストームと、胸からT字型のビームを発射するターボビルダービーム。スーパー戦隊史上初の基地ロボである。
[編集] 巨大ロボ
- ターボロボ(スーツアクター:日下秀昭)
- 太宰博士が開発した無公害エンジンを搭載するターボGT、ターボトラック、ターボジープ、ターボバギー、ターボワゴンの5台が「合体シフト・ターボロボ!」~「チャージアップ・ターボロボ!」の合図で合体する巨大ロボ。全高46m。重量388t。出力は320万馬力。時速490kmでローラースケートのように滑走したり、マッハ1で飛行する事も可能。高速剣によるターボクラッシュが必殺技。また、2丁の光線銃ターボカノンで敵を倒した事も多い。盾のターボシールドも装備している。空中回転しながらパンチを決めるターボパンチも得意。
- ターボGT
- レッドターボが搭乗する巨大クーペ。最高速度はマッハ1.2。武器はGTレーザー。車輪を折り畳んで飛行も可能。ターボロボの顔、胸になる。
- ターボトラック
- ブラックターボが搭乗する巨大トラック。最高時速980km。武器はトラックカノン。ターボロボの腕、腹、大腿部になる。
- ターボジープ
- ブルーターボが搭乗する巨大ジープ。最高時速850km。武器はパワーウィンチ。ターボロボの左足になる。
- ターボバギー
- イエローターボが搭乗する巨大バギー。最高時速830km。武器はバギーバルカン。ターボロボの右足になる。
- ターボワゴン
- ピンクターボが搭乗する巨大ワゴン車。最高時速620km。武器はワゴンミサイル。ターボロボの脛(すね)になる。
- ラガーファイター/ターボラガー(スーツアクター:石垣弘文)
- 巨大戦闘機・ラガーファイターから「変形シフト・ターボラガー!」~「セットアップ・ターボラガー!」の合図で巨大ロボ・ターボラガーに変形する。全高41.5m。重量320t。出力は300万馬力。武器は、ラガーファイター時は機体下部に装備された四連装レーザー砲ファイタービーム。ターボラガー時は両肩のビッグラガーガンとラグビーボール型のバトルボール。必殺技は超高速回転キックのスクリューラガーキック。
- スーパーターボロボ(スーツアクター:日下秀昭)
- ターボロボとターボラガーが「スーパーシフト・スーパーターボロボ!」~「完成!スーパーターボロボ」の合図で合体した超巨大ロボ。全高51.2m。重量708t。出力は600万馬力。必殺技は両腕と胴体で三角形を描きビームを放射するスーパーミラージュビーム。余談だが、着ぐるみは足が異様に大きく歩きづらかったのか、このロボが歩いたシーンは殆ど無い。
- スーパーターボビルダー
- ターボビルダーにスーパーターボロボを格納した最強形態。合体コードは「合体!スーパーターボビルダー」。全高68.5m。重量3468t。胸の部分にスーパーターボロボの顔が見える。必殺技はターボビルダービームとスーパーミラージュビームを同時発射するスーパーターボビルダービーム。
[編集] 暴魔百族
暴力と魔力を尊び、世界支配を目論む悪魔の種族。二万年前に人間と妖精に敗れ、本拠地の暴魔城ごと封印されていたが、環境の悪化によって妖精のパワーが衰えたため、現代に蘇った。戦闘機ガーゾックとガラバーと呼ばれるバギーを戦力とする。
[編集] 首領
- 暴魔大帝ラゴーン - 声:渡部猛
- 暴魔のボス。物語中盤に倒されるが、終盤にネオラゴーンとして復活する。
[編集] 幹部
- 暴魔博士レーダ - 演:石橋雅史
- 暴魔のナンバー2で頭脳的存在。様々な妖術を使う。武器は魔笛透視杖。30話で倒された。
- 姫暴魔ジャーミン - 演:岸加奈子
- 残酷な性格の女幹部。普段の女性の顔と、蛇の顔の二つを持つ。武器は魔変毒蛇ムチ。29話で倒された。
- 暗闇暴魔ジンバ - 声:平井誠一
- 鎧武者の風貌をした幹部。武器は2本の暗闇魔神剣。元は愛する姫のために強大な敵と戦った人間の男であったが、死闘の果てに傷ついた姿を見た姫にあざ笑われた挙句に捨てられて死亡、その死体から出た恨みの鬼火がジンバとなった。ヤミマル登場までは、力とライバル関係にあった。28話で倒された。
- かっとび暴魔ズルテン - 声:梅津秀行
- お調子者の幹部。車形態のかっとびズルテンに変身する。武器はズルパッチンとズルッポ吹き矢。初期から登場した幹部で唯一最終回まで生き残った。
[編集] 暴魔獣
- 暴魔の戦士たち。妖怪的なフォルムをしている。主題歌の歌詞にも書いてあるが、正義の心に目覚める者も少なくない。
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[編集] 戦闘兵
- ウーラー兵
- 最下級の暴魔。幹部や暴魔獣の声、「湧け! ウーラー」で召還される。暴魔獣ウーラーボーマを族長とし、ウーとラーという隊長に率いられている。武器は邪骨剣。
[編集] 戦闘機
- ガーゾック
暴魔の高速戦闘機。ビーム砲を持ち、戦車にも変形する。
[編集] 流れ暴魔
- 流れ暴魔ヤミマル(流星 光・ながれぼし ひかる) - 演:田中良典
- 流星光として、メンバーの学校に転校してくる人物で、力をライバル視している。実は人間と暴魔の混血児で、双方から蔑まれてきた過去を持ち、どちらも滅し、流れ暴魔だけの世界を創ろうという野心を持つ。ラゴーンが倒され復活するまで、暴魔を支配する。キリカ覚醒の際にパワーアップしてコスチュームも変更された。流星剣、流星銃、ヤミヤリ、ヤミオノ、ヤミガマ、ヤミ棍棒、ヤミ手裏剣といった、多彩な武器を持つ。
- 流れ暴魔キリカ(月影 小夜子・つきかげ さよこ) - 演:森下雅子
- 月影小夜子として、メンバーの学校に転校してくる。自身の素性を知らないまま(力に好意を抱いていたこともある)18年間人間として生きてきたが、ヤミマルにより流れ暴魔として覚醒、以後ヤミマルと行動を共にする。武器はスカーレットビームを放つ月光剣。物語終盤に、自らの出生の秘密を知る。
[編集] スタッフ
- 原作:八手三郎
- プロデューサー:(東映)鈴木武幸、(テレビ朝日)宇都宮恭三
- 脚本:曽田博久、藤井邦夫、井上敏樹、渡辺麻実、(構成)鈴木武幸、小林芳弘
- 監督:長石多可男、東條昭平、新井清、蓑輪雅夫
- 特撮監督:矢島信男
- 撮影:いのくままさお
- 助監督:諸田敏、武田秀雄
- アクション監督:竹田道弘
- 車輌協力:MAZDA
- オートバイ協力:スズキ自動車
- 音楽:吉田明彦
- ヒーロー&メカニックアイテムデザイン:プレックス
- キャラクターデザイン:篠原保
- ナレーター:田中信夫
[編集] 主題歌
『超獣戦隊ライブマン』でレッド役の嶋大輔が主題歌も歌ったことを引き継いでか、本作品のレッド役である佐藤健太が主題歌を歌っている。出演者がレギュラー使用される主題歌を歌ったのは2006年現在、この2作品のみ(『特捜戦隊デカレンジャー』のエンディングテーマ『girls in trouble! DEKARANGER』は出演者が歌っているが、これは不定期に使用されたもの)。
[編集] オープニングテーマ
[編集] エンディングテーマ
- 『ジグザグ青春ロード』
- 作詞:松本一起 作曲:井上ヨシマサ 編曲:米光亮 歌:佐藤健太
[編集] 最終回エンディングテーマ
- 『DANCEときめく心』
- 歌:佐藤健太
佐藤は嶋と違い本職の歌手ではないが、後に自らは出演しなかった『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の主題歌も歌っていることから、特撮関連のライブなどには歌手として出演している。2004年のライブ『スーパー戦隊“魂』の際は、実際に撮影で使用した衣装と本作品の変身アイテムであったターボブレスを着用し、炎力として登場すると言うファンサービスも行った。
[編集] 放映リスト
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場怪人 | スタッフ |
---|---|---|---|---|
1989/2/25 | 1 | 頼むぞ! ターボレンジャー | (特別編) | 監督-東條昭平 |
1989/3/4 | 2 | 君達は妖精を見たか! | イワガミボーマ | 監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1989/3/11 | 3 | 暴魔城! 二万年の呪い | ネジクレボーマ | |
1989/3/18 | 4 | ゴロゴロ人間ダンゴ! | ダンゴボーマ(声:西尾徳)
|
監督-東條昭平 脚本-曽田博久 |
1989/3/25 | 5 | 脱出だ! サムライの町 | ミノカサボーマ | |
1989/4/1 | 6 | ヌルルッ! 暴魔ゾンビ | ペロペロボーマ 暴魔ゾンビ |
監督-新井清 脚本-曽田博久 |
1989/4/8 | 7 | 恋人を食べる暴魔獣! | アギトボーマ | 監督-新井清 脚本-藤井邦夫 |
1989/4/15 | 8 | 空飛ぶジャーミンの家 | ヤシキボーマ | 監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1989/4/22 | 9 | 憧れは悪魔のフルート | トリツキボーマ | 監督-長石多可男 脚本-藤井邦夫 |
1989/4/29 | 10 | 鬼を呼ぶ五月人形 | オニボーマ 赤鬼 青鬼 |
監督-東條昭平 脚本-藤井邦夫 |
1989/5/6 | 11 | 爆走! ウーラー街道! | ウーラーボーマ | 監督-東條昭平 脚本-曽田博久 |
1989/5/13 | 12 | 星になった暴魔獣! | アラクレボーマ | 監督-新井清 脚本-藤井邦夫 |
1989/5/20 | 13 | 魔女にワナをかけろ! | タメイキボーマ | |
1989/5/27 | 14 | 参上! さすらい転校生 | ドグウボーマ 流れ暴魔ヤミマル |
監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1989/6/3 | 15 | ヤミマル! 必殺の照準 | ダルマオトシボーマ | |
1989/6/10 | 16 | 射てVターボバズーカ | コブボーマ | 監督-東條昭平 脚本-曽田博久 |
1989/6/17 | 17 | 子供になった先生 | ドロロボーマ | 監督-東條昭平 脚本-藤井邦夫 |
1989/6/24 | 18 | 5分間の変身 | カセキボーマ | 監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1989/7/1 | 19 | 激突! 魔兄弟 | ゴクアクボーマ(氷魔、炎魔) | 監督-長石多可男 脚本-井上敏樹 |
1989/7/8 | 20 | 暴魔族はるな | モウドクボーマ | 監督-東條昭平 脚本-井上敏樹 |
1989/7/15 | 21 | ドスコイ勝負 | スモウボーマ | 監督-東條昭平 脚本-曽田博久 |
1989/7/22 | 22 | 青春ロード! | レーサーボーマ 流れ暴魔ヤミマル |
監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1989/7/29 | 23 | 幽霊いっぱい | ユーレイボーマ | 監督-長石多可男 脚本-藤井邦夫 |
1989/8/5 | 24 | 怖い! 夏の海 | ヤシノミボーマ(声:篠田薫) | 監督-新井清 脚本-曽田博久 |
1989/8/12 | 25 | 戦う子犬 | イヌガミボーマ | |
1989/8/19 | 26 | 力! 絶体絶命 | フジミボーマ | 監督-東條昭平 脚本-井上敏樹 |
1989/8/26 | 27 | 少女暴魔リン | スズナリボーマ(少女暴魔リン) | 監督-東條昭平 脚本-渡辺麻実 |
1989/9/2 | 28 | ロボ合体不能 | 暗闇暴魔ジンバ | 監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1989/9/9 | 29 | 急げ新型ロボ | クロコボーマ 姫暴魔ジャーミン |
|
1989/9/23 | 30 | レーダの最後 | 超魔神ボーマ 暴魔博士レーダ |
監督-東條昭平 脚本-曽田博久 |
1989/9/30 | 31 | 女戦士キリカ | オマモリボーマ ドクロ怪人夫婦 |
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1989/10/6 | 32 | 悪魔の大怪鳥! | カガミボーマ | 監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1989/10/13 | 33 | 奪え! 洋平の顔 | ノッペラボーマ | |
1989/10/20 | 34 | ズルテンの裏技 | シゴキボーマ | 監督-東條昭平 脚本-曽田博久 |
1989/10/27 | 35 | 愛を呼ぶ魔神剣 | シニガミボーマ 亡霊暴魔獣 |
監督-東條昭平 脚本-井上敏樹 |
1989/11/3 | 36 | 運命の想い出… | キオクボーマ | 監督-長石多可男 脚本-藤井邦夫 |
1989/11/10 | 37 | カンフー謎少女 | ズルテンメタルタイプ | 監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1989/11/17 | 38 | 人を喰う地獄絵 | ジゴクエボーマ | 監督-蓑輪雅夫 脚本-渡辺麻実 |
1989/11/24 | 39 | ラゴーンの最後 | 暴魔大帝ラゴーン | 監督-蓑輪雅夫 脚本-曽田博久 |
1989/12/1 | 40 | 歩け! 四国の子 | エホンボーマ ワタリドリボーマ |
監督-東條昭平 脚本-曽田博久 |
1989/12/8 | 41 | スターは俺だ! | ワタリドリボーマ(オヤクシャボーマ) | |
1989/12/15 | 42 | コワイ誕生日! | デビルボーマ 小悪魔 |
監督-長石多可男 脚本-藤井邦夫 |
1989/12/22 | 43 | 6人目の戦士! | ガンマンボーマ | 監督-長石多可男 脚本-井上敏樹 |
1990/1/5 | 44 | 流れ暴魔伝説 | ヨロイボーマ ヨロイキリカ オマモリボーマ |
監督-蓑輪雅夫 脚本-渡辺麻実 |
1990/1/12 | 45 | 超マジック少年 | ハンコボーマ | 監督-蓑輪雅夫 脚本-曽田博久 |
1990/1/19 | 46 | ラゴーンの逆襲 | ヒトツメボーマ | 監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1990/1/26 | 47 | SOS変身不能 | ドラグラボーマ 流れ暴魔カシム(演:大月ウルフ) |
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1990/2/2 | 48 | 流れ暴魔の秘密 | ゴムゴムボーマ 流れ暴魔カシム(キメンボーマ) |
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1990/2/9 | 49 | 美しきキリカ | ヤミクモボーマ 百八匹暴魔獣群団 |
監督-蓑輪雅夫 脚本-曽田博久 |
1990/2/16 | 50 | 恐るべき大封印 | フーインボーマ 百八匹暴魔獣群団 |
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1990/2/23 | 51 | 青春の卒業式 | ネオラゴーン かっとび暴魔ズルテン 百八匹暴魔獣群団 |
[編集] 劇場版
- 高速戦隊ターボレンジャー(1989年3月18日公開)
- 監督:長石多可男 脚本:曽田博久
- 登場怪人:ジャシンボーマ、ジャシンボーマJr
- 東映まんがまつりの一編として上映された。
[編集] 放映ネット局
- 東京都・関東広域圏 ANB〔現EX〕 テレビ朝日
- 北海道 HTB 北海道テレビ放送
- 青森県 RAB 青森放送
- 岩手県 IBC岩手放送
- 宮城県 KHB 東日本放送
- 秋田県 ABS 秋田放送
- 山形県 YBC 山形放送
- 福島県 KFB 福島放送
- 新潟県 NT21〔現UX〕 新潟テレビ21
- 山梨県 YBS 山梨放送
- 富山県 KNB 北日本放送
- 福井県 FTB 福井テレビジョン放送
- 長野県 TSB テレビ信州
- 静岡県 SATV 静岡朝日テレビ
- 愛知県・中京圏 NBN 名古屋テレビ放送
- 近畿広域圏 ABC 朝日放送
- 鳥取県・島根県 NKT 日本海テレビジョン放送(1989年2月~9月)→TSK 山陰中央テレビジョン放送(1989年10月~1990年2月)
- 岡山県・香川県 KSB 瀬戸内海放送
- 広島県 HOME 広島ホームテレビ
- 山口県 TYS テレビ山口
- 徳島県 JRT 四国放送
- 愛媛県 EBC テレビ愛媛
- 高知県 KUTV テレビ高知
- 福岡県・佐賀県 KBC 九州朝日放送
- 長崎県 NBC 長崎放送
- 熊本県 TKU テレビ熊本(1989年2月~9月)→KAB 熊本朝日放送(1989年10月~1990年2月)
- 大分県 OBS 大分放送
- 宮崎県 MRT 宮崎放送
- 鹿児島県 KKB 鹿児島放送
- 沖縄県 RBC 琉球放送
[編集] その他
- この時期は丁度変身後のコードネームが今も主流となっている「戦隊名の一部+色名」ではなく、色を先行させる構成が続いた頃である。例に漏れず本作品もその構成(例:レッドターボ)を採用しているが、同様の他の作品と比較しても、ネット上において「戦隊名の一部+色名(もしくはモチーフ名)」の誤った形式で表示される率が高く、その度にそう表記した人物は失笑を買うという展開が繰り返されている。
- 東映チャンネル「スーパー戦隊ワールド」枠では「超獣戦隊ライブマン」の次に放送されるかと思われたが、2005年夏から「秘密戦隊ゴレンジャー」、2006年6月から「バトルフィーバーJ」(いずれもニューマスター版での放送)と、2006年がスーパー戦隊30作記念イヤーということもあってか節目となる作品が放送され、なかなかお鉢が回ってこなかったが、2006年12月より同チャンネルにてニューマスター版での放送が決定した。
[編集] 外部リンク
- 高速戦隊ターボレンジャー(スーパー戦隊ネット内の紹介記事)
[編集] 放映枠上の前後番組
テレビ朝日系 土曜18時台前半(1989年2月~1989年9月、本番組までスーパー戦隊シリーズ) | ||
---|---|---|
前番組 | 高速戦隊ターボレンジャー | 次番組 |
超獣戦隊ライブマン | 鳥越・畑 ザ・スクープ ※18:00~18:55 |
テレビ朝日 金曜17時台後半(1989年10月~1990年2月、本番組よりスーパー戦隊シリーズ) | ||
---|---|---|
前番組 | 高速戦隊ターボレンジャー | 次番組 |
パオパオチャンネル ※17:00開始 |
地球戦隊ファイブマン |