開運!なんでも鑑定団
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開運!なんでも鑑定団(かいうんなんでもかんていだん)は、テレビ東京系のバラエティ番組。放送開始は1994年4月19日。ハイビジョン制作(スタジオ収録のみ)。字幕放送あり(一部地域のみ。テレビ東京は再放送でも実施)。
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[編集] 番組概要
様々な人が持っている「お宝」を、専門家(主に古美術品やアンティークショップの経営者が中心)が鑑定し、値段付けを行う。意外なものが高価な鑑定結果を得たり、高価だと思われていたものが偽物等で安価になってしまうという意外性や、鑑定物に対する蘊蓄が堪能でき、人気になる。鑑定の結果、埋もれていた芸術作品が発見されたこともあった。なお、スタジオでの鑑定額の表示は番組開始当初から数年間はデジタル数字で表示され、1998年に電光掲示板形式に変わる(電光掲示板形式に変わった翌年の1999年から音声で「一・十・百・千・万・十万・百万・千万・億」が入る機能も追加)。鑑定額は億単位まで表示されるが10億円を超える場合は「表示不能」と表示される。ただし、これまで鑑定額が10億円を超えたことは少ない。逆に一度だけ「鑑定不能」という結果や0円という結果が表示されたり、スペシャルではスタジオ以外の会場での鑑定の場合「鑑定はスタジオで」(専門家に見てもらう観点から)という表示が出たことはある。
この番組から、いわゆる鑑定ブーム、骨董品ブームが起きたが、何でも金銭で換算してしまう点や、美術品をパフォーマンスで見せる点などを苦々しく感じている美術関係者もいる。
しかし、依頼品にまつわる人々の熱かったり切なかったりする思い入れや、鑑定結果に一喜一憂する依頼人の表情などは人間味にあふれ、鑑定を単なる金銭的評価に終わらせていない。また、鑑定結果が出る前には、鑑定に関わる人物の解説が入り、作者のいでたちや歴史的背景、作風、作品の見方、味わい方などが解説される。このために文化史、美術史などにおける教養番組としての資産価値も高く、その観点から当番組を楽しむ視聴者も多いといわれる。
テレビ東京では異例の視聴率20%超えを1995年~1996年にほぼ毎週記録し、かつてお化け番組といわれた裏番組の『なるほど!ザ・ワールド』(フジテレビ)打ち切りの一因になったとされている。
1995年1月の阪神・淡路大震災や同年5月のオウム真理教事件の際、各局が通常番組を休止して報道特別番組を編成する中でもレギュラーで放送され、テレビ東京の独自色の強さがうかがわれた。
また同番組を舞台にしたミステリードラマ「『開運!なんでも鑑定団』 殺人事件」と題して女と愛とミステリーの中で2001年6月20日(BSジャパンは2001年6月17日)に放送された。
2004年には、8月に強力なライバルとなる裏番組『ズバリ言うわよ!』(TBS)がスタート、さらに同年10月に司会の島田紳助が不祥事を起こしたことで視聴率的に苦戦を強いられるようになった。しかし、ここ1年はNHK「プロジェクトX」・日本テレビ「火曜サスペンス劇場」の終了、TBS「ズバリ言うわよ!」・テレビ朝日「ロンドンハーツ」のバブル収束も影響して平均視聴率13~15%までに回復し、フジテレビの「火9」を苦戦に追い込んでおり、裏番組と互角に争っている。
また、高齢者ほどこの番組の支持が高いといわれる。よって大都市圏より地方での視聴率が高いため、実際の視聴者は視聴率では計れない。地域の民放によっては視聴率20%を超えるところも多い(都市圏では比較的中京圏が高い視聴率を確保している)。また、以前出張鑑定団のロケ地の一つ、長野県高遠町で、独自調査ながら視聴率77%を記録していた(1996年)。
ゲストのお宝は何故か百万台の額に至ることがほとんどなく、十万台で収まってしまう。
オープニングテーマ曲にはビートルズの『Help!』、鑑定中の音楽には『おそ松くん(1988年のアニメ第2作)』のBGMのひとつ(『ピンクパンサーのテーマ』に似ているが別曲)が使われている。なお、鑑定中の音楽は一度リニューアルしたが不評だったためかすぐに戻された。
[編集] 放送時間の変動
1994年4月から2003年3月までは、21:00-21:54(TXNの場合)だったが、開始時間は、2003年4月からのリニューアルと同時に、放送時間が60分(完全なる1時間)となり、スタートを6分早め、20:54からのフライングスタート(TXNの場合、他系列でもこの場合は殆どある)となった。また、番組の内容によっては放送時間を22:00まで延長する。
[編集] 出演者
- 司会
- アシスタント
- 吉田真由子
- 山内このみ(現・山内木の実)(初代)
- 出張!なんでも鑑定団 進行、私のお宝売りますアンサー編・幻の逸品買いますアンサー編リポーター
- 過去
[編集] 鑑定士
番組開始当初は最初のCM明けに本日登場の鑑定士を紹介するVTR「鑑定士軍団データファイル」が放送されていた(1999年3月まで)。同じく、特殊な鑑定品の場合は「古文書解読団データファイル」なるものも放送されたことがある。
- 2006年現在(不定期出演も含む)
- 過去
[編集] 主なナレーター
[編集] 島田紳助傷害事件の影響
司会者・島田紳助が2004年10月に起こした傷害事件で謹慎になったことに配慮してBSジャパンでは放送を一旦打ち切り(当面一時休止)別の番組『ディスカバリーアース』に差し替えとなったほか、ネット局の再放送も別番組に差し替えとなった。本放送ではテレビ東京系列2004年11月2日放送分は収録した日付などテロップを挿入の上で通常通り放送し、翌週の回は、出張鑑定で進行役を務める松尾伴内が代役で登場。
また再放送を放送している局に関しては、11月上旬から一時的に『田舎に泊まろう!』の再放送を流していた。日曜11:54からのテレビ北海道再放送枠も一時的に同様の措置をとっていたが12月12日から「鑑定団」の再放送を再開した。地上波放送でこれまでの半年ほど前の内容から1ヶ月ほど前の内容を放送していたが、現在は再び半年ほど前の内容を放送している。
なお、2004年11月16日放送分から、今田耕司が代役を務めていたが、2005年1月25日放送分に島田紳助が番組に復帰した。これにあわせて2004年10月末より放送休止していたBSジャパンでの放送が2005年1月27日より再開した。BSジャパンでしか見ることができない地域にとっては同番組が3ヶ月間まったく視聴できない状況が続いた(BSジャパンでは今田耕司の代役出演の遅れ放送はおこなわれなかった)。
視聴率2004年11月16日は関東15.7% 関西11.4% 23日は関東13.1% 関西10.5%
[編集] 各コーナー
[編集] 現在放送中のコーナー
- 幻の逸品 買います
- コレクターが幻の逸品を代金と引き換えで譲ってくれる人を募集する。
- 随時、アンサー報告あり
- 私のお宝売ります
- 理由あって売りたいお宝を鑑定し、その前後の価格で買い取ってくれる人を募集する。
- 随時、アンサー報告あり
- お宝通信簿(不定期)
- 自慢のお宝コレクションを鑑定し、目利き度を評価する。
[編集] 過去放送されたコーナー
- シロウト目利き選手権(不定期)
[編集] 番組の原型
- 元々この企画の原型は『EXテレビ』よみうりテレビ発の火曜日「実験的なテレビ番組企画」の一環として数回放送された「家宝鑑定ショー」である。これは「偽のお宝を自信満々に持ち込むような学のない金持ちを集め、その鼻を折る」というネガティブな発想から生まれた企画であった。その時の司会は上岡龍太郎、島田紳助の2名が担当。
- 『EXテレビ』火曜日の最終回で、上岡か島田のいずれかを司会者に起用することを条件に日本テレビに打診したが却下され、企画オークションに出された。結果、最高値を付け落札したテレビ東京が番組化したという経緯がある。
[編集] スタッフ
- 構成:高瀬真尚、川島浩司、吉野宏
- TD(テクニカルディレクター):池本博仁
- CAM(カメラマン):石田和良
- VE(ビデオエンジニア):杉山博紀
- VTR:関口雄八
- MIX(音声):中村昌昭
- 照明:三浦弘
- セットデザイン:田原慈子
- 美術制作:須田将好
- ヘアメイク:せきさゆり、向井マキ
- スタイリスト:波多野としこ(島田紳助担当)、風間千代子
- 音効:齊藤紅巳
- EED(VTR編集):大野雅信
- MA:村田昌栄
- CG:中川敦之
- タイムキーパー:小宮高子
- 番組宣伝:松坂忠光(テレビ東京)
- AD:野中和哉、寺澤利啓
- 演出:飯島秀治、白井まみ子、根岸善一郎、村上徹、森重覚朗、小林和広
- ディレクター:石野浩一、榊原里奈、一柳良穂、渡邉かおり、劉揚帆
- プロデューサー:脇坂清人(テレビ東京)、竹野篤、光森明
- 技術協力:テクノマックス、千代田ビデオ 3one、LOOP
- 美術協力:TIME、テルミック
- 製作:TV TOKYO、NEXUS
[編集] ネット
[編集] テレビ東京系列局
- 毎週火曜日20:54~21:54(JST)
- ローカルのプロ野球中継との兼ね合い
- テレビ北海道では2005年7月5日に1週遅れで2時間スペシャルが放送された。これは6月28日にローカルのプロ野球中継の放送がおこなわれた関係からである(この日他地域では2時間スペシャルが放送されていた)。また、2時間スペシャルの遅れ放送の関係で本来放送されることになっていた7月5日放送分は7月23日土曜日19時に代替放送(どちらも時差放送では字幕放送あり)を行った(「土曜スペシャル」は休止。残りの1時間は「YOSAKOIソーラン祭り総集編」を放送)。また、2006年7月11日放送分はローカルのプロ野球中継の放送の関係で放送されなかったアニメ番組をそれぞれ1時間ずつ19時からと20時から2週分連続で放送を組む関係から他のTXN系列局より6分遅れの21:00から22:00の同日時差放送となる。
- テレビ大阪の場合も阪神タイガース戦ナイターTVO BASEBALL LIVEの放送があり延長オプション=最大21:54=があった場合は休止となるが、これは翌週日曜12:54~13:55(本来の再放送時間帯)に振り替えて放送される。
- また最近では、福岡ソフトバンクホークス戦をシーズン中ほぼ毎週中継するTVQ九州放送が、シーズン中に2時間スペシャルが組まれた場合にほぼ毎回「土曜スペシャル」の枠で振り替え放送する形式をとるようになってきている。何週遅れになるかは、そのときの編成状況でその都度調整されるため明確には定まっていないが、少なくとも4週間以内で放送される。
- 毎週木曜日20:00~21:00。1年2ヶ月ほど前の内容を放送している。
- 地上波でまったく見ることができない北海道(テレビ北海道視聴不能地域の宗谷、網走、十勝、釧路、根室支庁管内全域と上川・留萌支庁の一部地域)、青森県(青森朝日放送視聴不能地域)、三重県、京都府、兵庫県の各一部地域と沖縄県大東諸島では唯一視聴可能な局である。また、宮崎県では宮崎放送での時差放送終了直後にすぐ、BSでの放送が始まるため2回続けてみることができる。
- 地上波の再放送やBSジャパンの放送では売りたいお宝、買いたいお宝の応募告知では「現在募集していません」あるいは「現在は終了しています」と表示されているため応募の際注意が必要。地上波で見られない地域などで最新の情報を知りたい場合は局の番組ホームページを参照のこと。
- テレビ東京系列各局での再放送(半年ほど前の内容を放送)
- テレビ東京(日曜12:55~13:55)
- テレビ北海道(日曜11:54~12:54)
- テレビ愛知(日曜12:00~13:00)※HD
- テレビ大阪(日曜12:54~13:54)
- テレビせとうち(日曜13:00~14:00)
- TVQ九州放送(日曜14:54~15:54)
[編集] テレビ東京系列以外のネット局
全国をほぼカバーしているが、テレビ東京系列TXNの同時ネット番組が多い三重テレビには、なぜか開始当初からネットされていない(他に全国をほぼカバーしている番組には、これ以外に、「ポケットモンスター アドバンスジェネレーション」や「元祖!でぶや」や「しましまとらのしまじろう」(テレビせとうち制作)などがある)。
- 青森朝日放送 (土曜12:00~13:00/再・金曜14:00~15:00)開始当初から2003年6月までは青森テレビで放送していた。
- テレビ岩手 (土曜12:55~13:55)前後の時間帯などで再放送を組むときもある。
- 東日本放送 (土曜14:55~15:55/再・日曜16:25~17:25)
- 秋田テレビ (土曜16:30~17:30/再・水曜14:05~15:05)
- 山形テレビ (土曜09:30~10:30/再・日曜15:30~16:30)
- 福島テレビ (日曜12:00~13:00/再・木曜14:05~15:02)
- 新潟総合テレビ (土曜16:30~17:30)
- テレビ信州 (日曜11:55~12:55)
- チューリップテレビ (土曜12:00~13:00/再・日曜12:54~13:54)
- 石川テレビ (日曜13:00~14:00/再・土曜9:55~10:55)
- 福井放送 (日曜12:00~13:00)
- テレビ山梨 (日曜16:00~17:00)
- 静岡第一テレビ (日曜12:00~13:00)
- 岐阜放送 (日曜12:00~13:00)
- 山陰放送 (日曜13:00~14:00)
- 広島ホームテレビ (日曜16:25~17:25/再・土曜12:00~13:00)
- 山口放送 (土曜12:00~13:00)
- 四国放送 (日曜12:00~13:00)
- テレビ愛媛 (日曜13:00~14:00/再・土曜12:00~13:00)
- テレビ高知 (日曜9:54~10:54/再・土曜16:54~17:54)
- サガテレビ (土曜12:00~13:00)
- テレビ長崎 (土曜13:30~14:30)
- テレビくまもと (日曜12:00~13:00/再・土曜12:00~13:00)
- テレビ大分 (日曜12:00~13:00)
- 宮崎放送 (木曜18:55~19:55)独立局を除く他系列局では唯一のゴールデンタイムでの放送である。そのため、同局のキー局であるTBSがプロ野球中継や報道特別番組などの各種スペシャル番組の同時ネットが組まれている場合は、別の時間帯で放送もしくは休止する。ただし、プロ野球中継が中止の場合は通常時刻で放送。
- 鹿児島読売テレビ (日曜12:00~13:00)
- 琉球放送 (日曜9:54~10:54)開始当初から2003年6月までは沖縄テレビで放送していた。
[編集] スポンサー
- 大和証券(30秒x2)
以下30秒
[編集] 各局のスポンサー
同時ネット局を含め、大半はローカルセールスとなっている。
- BSジャパン・・・日本郵政公社(クレジットは「郵便局」と表示)、日本ビクター
- テレビ北海道・・・日専連札幌、メガネサロンルック、サッポロソフト他
- テレビ愛知・・・中京医薬品(30秒×2)、NTTドコモ東海、アイシン・エイ・ダブル、全日警、東建コーポレーション、高須クリニック、碧海信用金庫 他
- テレビ大阪・・・非破壊検査、ワークマン、ユーポス、創建、コカ・コーラ、アサヒ緑健、南海部品、JAバンク大阪、
高須クリニック(再放送時も)、日本郵政公社(再放送時のみ)。NTTドコモ関西・kowa・ダイキン工業なども提供していた。 - テレビせとうち・・・ジーンズファクトリー、NTTドコモ四国、高松三越、うさぎや、中原三法堂、タマホーム他
- TVQ九州放送・・・JRA、オービック、NTTドコモ九州、タマホーム、アサヒ緑健、ベスト電器、西部ガス、ウエスト、呼子萬坊、作州商事、福さ屋
- 岐阜放送・・・紳士服の名紳、ひだホテルプラザ、飛騨仏壇工匠館、ミオナ
- 以前はTXN系列6局を通じて東京ニュース通信社とトヨタ自動車の2社も提供したが、東京ニュース通信社は火曜夜10時の「MUSIX!」スポンサーに移行、トヨタ自動車は紳助の暴行事件で紳助司会でトヨタが提供した「クイズ!ヘキサゴン」「謎を解け!まさかのミステリー」と同時に2005年3月に降板した。また「オールスター感謝祭」では通常枠の「ブロードキャスター」のスポンサーだが、事情によりヒッチハイク扱いになっている。
[編集] その他
- 広島県地区ではこの番組を広島ホームテレビで土曜12:00~13:00に再放送をするが、この時間帯は中国放送が同じテレビ東京製作の「元祖!でぶや」を放送しているため、テレビ東京の番組が並行して放送される形となる。また、山口県地区でも、テレビ局こそ違えど(「なんでも鑑定団」は山口放送で、さらに本放送、一方の「元祖!でぶや」は山口朝日放送)やはり土曜12時台に同じ現象が起こっている。
- 台湾でも國興衛視で「開運鑑定團」というタイトルで放送されている。
- テレビ大阪でのこの番組の前番組は、1993年10月~1994年3月に放送された「侍バラエティー 泉谷しげるの竜馬でいく!」(ローカル番組)。
- 準レギュラーとして大橋巨泉が(年2回)ゲスト出演しているが、島田紳助は露骨に嫌がっている(いわゆるお決まりである)。
[編集] 外部リンク
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