赤毛のアン (アニメ)
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赤毛のアン(あかげのあん)は、フジテレビ系の世界名作劇場枠で放送されたテレビアニメ。放映期間は1979年1月7日から同年12月30日で全50話。2006年9月7日よりNHKBS2の「BS名作アニメ劇場」にて放送開始。
世界名作劇場 | ||
通番 | 題名 | 放映期間 |
第4作 | ペリーヌ物語 | 1978年1月 ~1978年12月 |
第5作 | 赤毛のアン | 1979年1月 ~1979年12月 |
第6作 | トム・ソーヤーの冒険 | 1980年1月 ~1980年12月 |
目次 |
[編集] 原作
ルーシー・M・モンゴメリー『赤毛のアン』(Anne of Green Gables)。
翻訳は数多いが、このアニメ作品が底本にしたのは1973年の神山妙子訳(旺文社文庫、新学社文庫。旺文社文庫版は絶版入手困難。新学社文庫版は中学生用図書教材であり、一般書店では流通しておらず、最寄りの新学社教材取扱店が注文を受けてくれれば個人でも現在入手可)である。制作当時、もっとも原書に忠実な完訳であったことから選ばれた。
[編集] 作品概要
- モンゴメリーの原作を、忠実に、そのまま映像化した作品として高い評価を受けている(アニメオリジナルのエピソードは第25、38話のみ)。但し、世界名作劇場の中では黒田昌郎演出の『フランダースの犬』がクローズアップされることが多く、本作品が取り上げられることが少ないと惜しむファンもいる。しかし、シリーズ作品を紹介しているカタログ等では、最高傑作と称賛の呼び声も高い。
- 主題歌は、日本を代表する現代音楽の作曲家である三善晃が担当した。普段は前衛的な作品を書いている三善も、ここではアンに相応しいロマンチックな曲を書いている。しかし子供向けの単純な音楽に終わることはなく、他のアニメソングとは一線を画する卓越した手法が用いられた。フランス近代音楽を思わせる色彩的な和声、実際の編成よりずっと豊かに聴こえ時として歌唱よりも雄弁な管弦楽法、現代曲で扱い慣れているであろう打楽器によるアクセント、豊かな雰囲気を醸し出すピアノとハープ等、枚挙に暇がない。レコーディング時の大和田りつ子の回想によると、総譜は新聞紙並の大きさだったという。他に挿入歌2曲の作曲編曲と挿入歌1曲の作曲を担当した。
- 劇伴は当時若手の現代音楽作曲家だった毛利蔵人が担当した。三善が担当しなかったのは、桐朋学園大学の学長であり多忙で体調を壊しがちだったためである。三善は弟子筋にあたる毛利を制作者に推薦し、毛利の担当が決まった。毛利の生み出した音楽は、低音部がさながらバロック音楽の通奏低音の様に目立っており、その一方で近代的な和声が多用され、実に雰囲気のあるものであった。他に挿入歌3曲の作曲編曲と挿入歌1曲の編曲を担当した。
- 第33話での、アンが食べたリンゴを毒入りだと信じて遺書を書くエピソードは、同じモンゴメリーの「エミリー」シリーズ(三部作)第一作である"Emily of New Moon"(新潮文庫『可愛いエミリー』村岡花子訳、偕成社文庫『エミリー』神鳥統夫訳)から取られている。エミリーのエピソードをアンに置き換えたものである。
- 主人公アンを演じた山田栄子は、この作品で声優としてデビューしている。
- 作画が安定している名作シリーズにしてはスケジュールが厳しかったのか、時々マリラがコマ送りで移動するなど動画の乱れが存在する。
[編集] スタッフ
- 製作:本橋浩一
- 製作管理:高桑充
- 企画:佐藤昭司
- プロデューサー:中島順三、遠藤重夫
- フジテレビ担当:別所孝治
- 脚本:千葉茂樹、磯村愛子、高畑勲、白石なな子、神山征二郎、高野丈邦、荒木芳久、楠葉宏三
- 演出:高畑勲
- 但し、日本アニメーション発行の資料集の制作リストでは、演出は高畑勲・横田和善となっている。
- また、番組クレジットでは、以下の話数について絵コンテ担当者と連名で表示されている。
- 22話、25話、29話、33話、36話、40話、44話、48話は、横田和善と連名
- 41話、45話、49話は、楠葉宏三と連名
- 42話、46話、50話は、馬場健一と連名
- 43話、47話は、腰繁男と連名
- 絵コンテ:高畑勲、池野文雄、奥田誠治、富野喜幸(EDでの表記は「とみの喜幸」)、光延博愛、腰繁男、楠葉宏三、馬場健一、横田和善
- 演出助手:馬場健一、腰繁男、楠葉宏三、稲見邦宏
- キャラクターデザイン・作画監督:近藤喜文
- 場面設定・画面構成:宮崎駿(前半のみ。『ルパン三世 カリオストロの城』に参加のため降板)
- 場面構成:桜井美知代(後半のみ:宮崎駿降板後)
- 美術監督:井岡雅宏
- 動画監督:前田英美
- 音楽:毛利蔵人
- 録音監督:浦上靖夫
- 制作:日本アニメーション、フジテレビ
[編集] 主題歌、挿入歌
三善晃(主題歌、挿入歌)
毛利蔵人(挿入歌)
岸田衿子(作詞)
大和田りつ子(唄)
石毛恭子(唄:7のみ)
(主題歌、挿入歌タイトル)
1 きこえるかしら(オープニングテーマ)
2 あしたはどんな日
3 森のとびらをあけて
4 涙がこぼれても
5 花と花とは
6 忘れないで
7 ちょうちょみたいに
8 さめない夢(エンディングテーマ)
(1,2,3,8は、作編曲三善晃 4,6,7は、作編曲毛利蔵人 5は、作曲三善晃、編曲毛利蔵人)
[編集] LPレコード
日本コロムビア1979年7月発売
歌とおはなしが、交互に収録されていた。
1(歌)きこえるかしら
2(おはなし)マシュウ、マリラ驚く
(歌)あしたはどんな日
3(おはなし)グリーン・ゲイブルズの朝
(歌)森のとびらをあけて
4(おはなし)グリーン・ゲイブルズのアン
(歌)涙がこぼれても
B面
1(おはなし)ガラスの中の少女
(歌)花と花とは
2(おはなし)おごそかな誓い
(歌)忘れないで
3(おはなし)レイチェル夫人恐れをなす
(歌)ちょうちょみたいに
4(おはなし)家路
(歌)さめない夢
後年同一内容のCDが発売された。
[編集] 登場人物とキャスト
- アン·シャーリー:山田栄子
- 生まれてすぐに両親を失い、近所の家で子守同然にこき使われたあと孤児院に送られる。愛に飢えた寂しい子ども時代を過ごした女の子。髪は赤毛でそばかすだらけ、目は大きくやせっぽちで、自分の容姿に劣等感を持っている。感受性が豊かで、おしゃべり。悲しいことも得意の想像力で喜びにかえていく。癇が強く、宮崎駿が引くほど序盤はキレやすかった。
- マシュウ·カスバート:槐柳二
- アンを引き取ったおじいさん。農作業とアベイ銀行に預けた蓄えの利子で細々と暮らしている。無口で気が小さく、特に女性が苦手という性格のため、60歳を過ぎても独身。心臓発作をたびたび起こしている。アンと出会ったことで人嫌いの性格を少しずつ改善していく。アンを優しく見守り、可愛がっている。「そうさのう」と言うのが口癖。
- マリラ·カスバート:北原文枝
- マシュウの妹。兄とは対照的に、てきぱきとした女性。家事全般が得意で料理上手。手違いでやって来たアンに当初は驚かされてばかりいた。アンを厳しく育てながらも、内心は深い愛情を持っている。視力が低く、時々頭痛を起こしている。かつてギルバートの父ジョン・ブライスと親しかったらしい。「ばかばかしい(原作では「~が聞いて呆れる」)」が口癖。
- レイチェル·リンド夫人:麻生美代子
- グリーン・ゲイブルズの近所に住んでいて、マリラの旧友。おしゃべりで、アヴォンリーの情報通でもある。アンに癇癪を起こされ激怒するが、それがきっかけでアンと親しくなる。
- ダイアナ·バリー:高島雅羅
- 読書好きな優しい女の子。歌が上手い。グリーン・ゲイブルズの隣にある「オーチャード・スロープ」に住んでいる。アンと出会って意気投合し、心の友としての誓いを立てる。大きくなってからもその友情は変わることはなかった。
- ギルバート·ブライス:井上和彦
- アンの同級生。アンの赤毛を「ニンジン」とからかってしまい、激怒したアンに石板を頭に叩き付けられる。以来5年もの間アンに無視され続けた。成績もよく、本当は紳士である。クイーン学院へも進学し、アンとは生涯のライバルとなる。
- ジェーン·アンドリュース:高木早苗
- アンの同級生。アンとは仲の良い友人。クイーン学院に一緒に進学する。家庭科の優等生。
- アンの同級生。アンとは仲の良い友人。ヒステリーを患っているため、ひとたび発作を起こすと手が付けられない。クイーン学院に進学する。学院一の美人だという。
- ジョーシー·パイ:堀絢子
- アンの同級生。アンとは馬が合わない。クイーン学院に進学する。学院一口の悪い女学生である。
- ジョセフィン・バリー:川路夏子
- ダイアナの父の叔母にあたる人。シャーロットタウンに『ぶなの木屋敷』という豪華な屋敷をもっている。ダイアナの家に泊まりに来て、客室で寝ていると、アンとダイアナに上から飛びかかられた。厳めしいが、アンのことをとても気に入る。
- ミュリエル・ステイシー:鈴木弘子
- アンのあこがれの先生。アンの才能を認め、いろいろ指導してくれる。優しいが、物言いのはっきりとしたすてきな女性で、彼女に出会いアンは教師を目指すようになる。
- アラン牧師:曽我部和行
- アラン夫人:江川菜子
- アンの少女時代にアヴォンリーの教会へと赴任してくる。アラン牧師の妻。アンの痛み止め薬入りレイヤーケーキを食べて以来、アラン夫人はアンの良き友人となり、いいアドバイスをしてくれる。アンのあこがれの人。
- グリーン・ゲイブルズの農場手伝い。原作では殆ど名前のみの登場で、台詞らしい台詞もない。食いしん坊でお調子者。アンに自分のリンゴを食べられたことに腹を立て、リンゴに猫いらずを塗っておいたなどと言ってアンを慌てさせる。
[編集] その他の出演
- 杉山絹重
- つるたきみこ
- 門谷美佐
- 緑川稔
- 羽佐間道夫(ナレーター)
[編集] 各話タイトル、放映日、脚本、絵コンテ及び演出
- 『マシュウ・カスバート驚く』 (1月7日放映)
- (脚本:千葉茂樹、高畑勲、演出:高畑勲)
- 『マリラ・カスバート驚く』 (1月14日放映)
- (脚本:千葉茂樹、高畑勲、演出:高畑勲)
- 『グリーン・ゲイブルズの朝』 (1月21日放映)
- (脚本:磯村愛子、高畑勲、演出:高畑勲)
- 『アン・生い立ちを語る』 (1月28日放映)
- (脚本:高畑勲、演出:高畑勲)
- 『マリラ・決心する』 (2月4日放映)
- (脚本:神山征二郎、絵コンテ:池野文雄、演出:高畑勲)
- 『グリーン・ゲイブルズのアン』 (2月11日放映)
- (脚本:磯村愛子、高畑勲、絵コンテ:池野文雄、演出:高畑勲)
- 『レイチェル夫人恐れをなす』 (2月18日放映)
- (脚本:神山征二郎、絵コンテ:奥田誠治、演出:高畑勲)
- 『アン・日曜学校へ行く』 (2月25日放映)
- (脚本:神山征二郎、高畑勲、絵コンテ:とみの喜幸、演出:高畑勲)
- 『おごそかな誓い』 (3月4日放映)
- (脚本:神山征二郎、絵コンテ:とみの喜幸、演出:高畑勲)
- 『アン・心の友と遊ぶ』 (3月11日放映)
- (脚本:神山征二郎、高畑勲、絵コンテ:楠葉宏三、腰繁男、演出:高畑勲)
- 『マリラ・ブローチをなくす』 (3月18日放映)
- (脚本:神山征二郎、絵コンテ:奥田誠治、演出:高畑勲)
- 『アン・告白をする』 (3月25日放映)
- (脚本:神山征二郎、高畑勲、絵コンテ:とみの喜幸、演出:高畑勲)
- 『アン・学校へ行く』 (4月1日放映)
- (脚本:神山征二郎、高畑勲、絵コンテ:奥田誠治、演出:高畑勲)
- 『教室騒動』 (4月8日放映)
- (脚本:神山征二郎、絵コンテ:奥田誠治、演出:高畑勲)
- 『秋の訪れ』 (4月15日放映)
- (脚本:神山征二郎、絵コンテ:とみの喜幸、演出:高畑勲)
- 『ダイアナをお茶に招く』 (4月22日放映)
- (脚本:高野丈邦、絵コンテ:奥田誠治、演出:高畑勲)
- 『アン・学校へもどる』 (5月6日放映)
- (脚本:神山征二郎、高畑勲、絵コンテ:とみの喜幸、演出:高畑勲)
- 『アン、ミニー・メイを救う』 (5月13日放映)
- (脚本:神山征二郎、高畑勲、絵コンテ:奥田誠治、演出:高畑勲)
- 『ダイアナの誕生日』 (5月20日放映)
- (脚本:高野丈邦、絵コンテ:横田和善、演出:高畑勲)
- 『再び春が来て』 (5月27日放映)
- (脚本:高野丈邦、高畑勲、絵コンテ:腰繁男、演出:高畑勲)
- 『新しい牧師夫妻』 (6月3日放映)
- (脚本:千葉茂樹、絵コンテ:楠葉宏三、演出:高畑勲)
- 『香料ちがい』 (6月10日放映)
- (脚本:千葉茂樹、絵コンテ:横田和善、演出:高畑勲、横田和善)
- 『アン・お茶によばれる』 (6月17日放映)
- (脚本:不明、絵コンテ:腰繁男、演出:高畑勲)
- 『面目をかけた大事件』 (6月24日放映)
- (脚本:千葉茂樹、絵コンテ:楠葉宏三、演出:高畑勲)
- 『ダイアナへの手紙』 (7月1日放映)
- (脚本:高野丈邦、高畑勲、絵コンテ:横田和善、演出:高畑勲、横田和善)
- 『コンサートの計画』 (7月8日放映)
- (脚本:千葉茂樹、高畑勲、絵コンテ:奥田誠治、演出:高畑勲)
- 『マシュウとふくらんだ袖』 (7月15日放映)
- (脚本:高野丈邦、高畑勲、絵コンテ:腰繁男、演出:高畑勲)
- 『クリスマスのコンサート』 (7月22日放映)
- (脚本:高野丈邦、高畑勲、絵コンテ:光延博愛、演出:高畑勲)
- 『アン・物語クラブを作る』 (7月29日放映)
- (脚本:高畑勲、横田和善、絵コンテ:高畑勲、横田和善、演出:高畑勲、横田和善)
- 『虚栄と心痛』 (8月5日放映)
- (脚本:高畑勲、高野丈邦、絵コンテ:楠葉宏三、演出:高畑勲)
- 『不運な白百合姫』 (8月12日放映)
- (脚本:荒木芳久、高畑勲、絵コンテ:斉藤博、演出:高畑勲)
- 『生涯の一大事』 (8月19日放映)
- (脚本:千葉茂樹、高畑勲、絵コンテ:腰繁男、演出:高畑勲)
- 『クィーン組の呼びかけ』 (8月26日放映)
- (脚本:千葉茂樹、高畑勲、絵コンテ:横田和善、演出:高畑勲、横田和善)
- 『ダイアナとクィーン組の仲間』 (9月9日放映)
- (脚本:千葉茂樹、高畑勲、絵コンテ:楠葉宏三、演出:高畑勲)
- 『夏休み前の思わく』 (9月16日放映)
- (脚本:荒木芳久、高畑勲、絵コンテ:腰繁男、演出:高畑勲)
- 『物語クラブのゆくえ』 (9月23日放映)
- (脚本:高野丈邦、高畑勲、絵コンテ:横田和善、演出:高畑勲、横田和善)
- 『十五歳の春』 (9月30日放映)
- (脚本:高野丈邦、楠葉宏三、絵コンテ:楠葉宏三、演出:高畑勲)
- 『受験番号は13番』 (10月7日放映)
- (脚本:千葉茂樹、高畑勲、絵コンテ:馬場健一、演出:高畑勲)
- 『合格発表』 (10月14日放映)
- (脚本:千葉茂樹、高畑勲、絵コンテ:腰繁男、演出:高畑勲)
- 『ホテルのコンサート』 (10月21日放映)
- (脚本:荒木芳久、高畑勲、絵コンテ:横田和善、演出:高畑勲、横田和善)
- 『クィーン学院への旅立ち』 (10月28日放映)
- (脚本:荒木芳久、高畑勲、絵コンテ:楠葉宏三、演出:高畑勲、楠葉宏三)
- 『新しい学園生活』 (11月4日放映)
- (脚本:荒木芳久、高畑勲、絵コンテ:馬場健一、演出:高畑勲、馬場健一)
- 『週末の休暇』 (11月11日放映)
- (脚本:神山征二郎、高畑勲、絵コンテ:腰繁男、演出:高畑勲、腰繁男)
- 『クィーン学院の冬』 (11月18日放映)
- (脚本:神山征二郎、高畑勲、絵コンテ:横田和善、演出:高畑勲、横田和善)
- 『栄光と夢』 (11月25日放映)
- (脚本:千葉茂樹、白石なな子、絵コンテ:楠葉宏三、演出:高畑勲、楠葉宏三)
- 『マシュウの愛』 (12月2日放映)
- (脚本:千葉茂樹、白石なな子、絵コンテ:馬場健一、演出:高畑勲、馬場健一)
- 『死と呼ばれる刈入れ人』 (12月9日放映)
- (脚本:荒木芳久、高畑勲、絵コンテ:腰繁男、演出:高畑勲、腰繁男)
- 『マシュウ我が家を去る』 (12月16日放映)
- (脚本:荒木芳久、高畑勲、絵コンテ:横田和善、演出:高畑勲、横田和善)
- 『曲り角』 (12月23日放映)
- (脚本:荒木芳久、高畑勲、絵コンテ:楠葉宏三、演出:高畑勲、楠葉宏三)
- 『神は天にいまし すべて世は事もなし』 (12月30日放映)
- (脚本:荒木芳久、高畑勲、絵コンテ:馬場健一、演出:高畑勲、馬場健一)
[編集] 英語吹替え版放送
スカイパーフェクTV 343チャンネル GLC24時間英会話チャンネルにて2006年4月8日~7月16日放送。時刻10時30分、19時00分、翌日4時30分。30分の帯放送で、英語字幕ありと英語字幕なしの放送があった(全50話なので100日間の放送)。GLCロゴと英語台本販売のテロップが入る放送で、録画しての鑑賞には向かないものであった。
2006年8月から11月まで再放送があった。
[編集] エピソード・その他
- アン役の声優オーディションにおいて最終選考に残ったのは山田栄子の他に島本須美がいた。オーディションに敗れた島本須美はその後同シリーズの「小公女セーラ」にて主役のセーラ役を勝ち取る。そこでなんとセーラをいじめる役であるラビニアを山田栄子が演じるという不思議な縁があった。
- 同じフジテレビ系で放送されていた「ヤッターマン」では、本作を先取りするかのように、本作のパロディ「赤毛のランだコロン」(第88話、1978年9月9日放送)が作られた。ラン(←アン)を吉田理保子が演じている。
- 本作のエンディングは、アニメ史上最も画面に動きのないものといえよう。
[編集] 参考資料
- 赤毛のアン資料集(1981年、日本アニメーション編集発行)
- (公式資料集。各種設定、名場面、絵コンテ・レイアウト、制作リスト等)
- 世界名作劇場「赤毛のアン」メモリアル・アルバム(2005年、河出書房新社)
- (網羅的な資料集。スタッフ等のインタビューあり。また、宮崎駿によるレイアウトも納められている。但し、スタッフリストは簡略版)
- 高畑勲『映画を作りながら考えたこと』(1991年、徳間書店)
- (アンについて1章が充てられている)
世界名作劇場 | |
カルピスまんが劇場: | どろろと百鬼丸 - ムーミン - アンデルセン物語 - 山ねずみロッキーチャック - アルプスの少女ハイジ |
カルピスこども劇場: | フランダースの犬 - 母をたずねて三千里 - あらいぐまラスカル |
カルピスファミリー劇場: | ペリーヌ物語 |
世界名作劇場: | 赤毛のアン - トム・ソーヤーの冒険 - 家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ - 南の虹のルーシー - わたしのアンネット - 牧場の少女カトリ |
ハウス世界名作劇場: | 小公女セーラ - 愛少女ポリアンナ物語 - 愛の若草物語 - 小公子セディ - ピーターパンの冒険 - 私のあしながおじさん - トラップ一家物語 - 大草原の小さな天使 ブッシュベイビー - 若草物語 ナンとジョー先生 |
世界名作劇場: | 七つの海のティコ - ロミオの青い空- 名犬ラッシー - 家なき子レミ |
世界名作劇場(BSフジ): | レ・ミゼラブル 少女コゼット |