わたしのアンネット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
アルプス物語 わたしのアンネット（アルプスものがたり-）は、フジテレビ系の世界名作劇場枠で放送されたテレビアニメ。放映期間は1983年1月9日から同年12月25日で全48話。
| 世界名作劇場 | ||
| 通番 | 題名 | 放映期間 |
| 第8作 | 南の虹のルーシー | 1982年1月 ～1982年12月 |
| 第9作 | わたしのアンネット | 1983年1月 ～1983年12月 |
| 第10作 | 牧場の少女カトリ | 1984年1月 ～1984年12月 |
目次 |
[編集] 作品概要
原作はパトリシア・M・セント・ジョンの「雪のたから」。雪のたからは児童向けのキリスト教文学であり、本作品もキリスト教色が強いものになっている。そのためか同じアルプスを舞台にした『アルプスの少女ハイジ』のようなメジャー作品にはならなかった。世界名作劇場で一番影が薄い作品とも言われる。主人公が純真過ぎる『ハイジ』とは異なり、特別良い子ではない少女と少年の物語なのだが、それが現実的でよいという人も多い。キリスト教的な「罪と赦し」が物語全体のテーマになっているようである。
なお、その内容の難しさ・暗さや、裏番組・日曜朝の子供向け番組の競合などから、本放送での視聴率はそれまでより低迷した。
[編集] ストーリー
アンネットとルシエンの確執が骨子なのだが、アニメでは二人の対決がハードに残酷に強調されている。ルシエンはつまらない意地でアンネットを根に持ち、喧嘩の巻き添えでダニーに大怪我を負わせてしまうが、愛弟を歩行障害者にされたアンネットは激昂し、ルシエンへの執拗な虐めが展開されるのだ。ルシエンは同じく心を閉ざしたペギン爺さんと再起を試みるが、眠っていた才能を尽くして完成させた木彫りの彫刻をもルシエンの幸せを許さないアンネットに破壊される。ルシエンは幾度となく精神が崩壊しかけるが（自殺しようと絶叫したり、うわごとを呟き放浪など）、ペギン爺さんの支えもあって男らしく成長。アンネットも憎しむ事のつらさから徐々にルシエンを許したくなるのだが、ルシエンの強さにようやく和解する事ができた。
[編集] 放送タイトル
- アンネットとルシエン
- ソリ競争の日に
- 愛と悲しみと
- おかあさんになったアンネット
- あたらしい家族
- 牧場にて
- チーズを作ろう
- 秋まつりの日に
- 村に汽車がやって来た
- ふたりの冒険旅行
- クリスマスの贈り物
- 白い森のできごと
- すれ違うこころ
- おそろしい出来事
- ダニーを助けて！
- 病院
- 森の老人
- ダニーの松葉杖
- 思いがけない診断
- ノアの方舟
- 罪の重さ
- ダニーの宝物
- 悲しい嘘
- アンネットの涙
- おもいでの牧場
- 遠い雲 遠い日々
- ニコラス先生の教え子たち
- 展覧会にむけて
- こわされた夢
- 後悔の涙
- 峠へつづく道
- 伝えたい真実
- 勇気ある告白
- さようならフランツ
- 心の扉をひらいて
- よみがえった友情
- 二人のたからもの
- ルシエンの誓い
- 吹雪の峠をこえて
- 立ち上がれ ルシエン
- ダニーを診てくれますか
- ペギンじいさんの秘密
- 希望の町 ローザンヌ
- ギベット家のひとびと
- 手術の日
- 再会
- 輝く光の中で
- 友情よ 永遠に
[編集] 登場人物
- ピエール・バルニエル （声優：小林修）
- アンネットの父親。牧畜をして生計を立てている。優しい父親である。小林修が演じたフローネのパパに引き続き、浮世離れした人間の鑑。
- フランシーヌ・バルニエル （声優：増山江威子）
- アンネットの母親。優しい母親であったが、ダニーを生んですぐ亡くなる。
- ダニエル・バルニエル （声優：室井深雪）
- アンネットの弟。7歳離れている。通称ダニー。クラウスというオコジョの赤ちゃんを飼っている。
- クロード・マルタ （声優：沼波輝枝）
- ピエールの叔母。アンネットの大叔母にあたる。
- ルシエン・モレル （声優：山田栄子）
- アンネットの幼馴染の少年。いつもアンネットと一緒に遊ぶが、アンネットとけんかすると必ず負ける。
- エリザベート・モレル （声優：片岡富枝）
- ルシエンの母親。ルシエンの父親が50フランの借金を残して死んだため、返済に苦労する。
- マリー・モレル （声優：吉田理保子）
- ルシエンの姉。9歳離れている。モントルーのホテルに住み込みで働き、給料を家に送っている。優しい姉である。
- ペギン （声優：巌金四郎）
- 森に１人で住んでいる老人。ルシエンの理解者で、ルシエンに木彫りを教える。
- ギベット （声優：山内雅人）
- ローザンヌの有名な外科の先生。ダニーの足を手術する。
- ニコラス先生 （声優：徳丸完）
- アンネットやルシエンの通う小学校の先生。
- ナレーション （声優：梨羽雪子）
[編集] スタッフ
- 製作：本橋浩一
- 製作管理：高桑充
- 企画：佐藤昭司、久保田栄一
- 脚本：吉田憲二
- 音楽：広瀬量平
- 場面設定：坂井俊一
- キャラクターデザイン：竹松一生
- 作画監督：竹松一生、佐藤好春、前田英美
- 美術監督：井岡雅宏、阿部奏三郎
- プロデューサー：松土隆二
- 監督（演出）：楠葉宏三
- 制作：日本アニメーション、フジテレビ
[編集] 主題歌
[編集] オープニングテーマ
[編集] エンディングテーマ
- 『エーデルワイスの白い花』
- 作詞：阿木燿子 作・編曲：広瀬量平 歌：潘恵子
| 世界名作劇場 | |
| カルピスまんが劇場： | どろろと百鬼丸 - ムーミン - アンデルセン物語 - 山ねずみロッキーチャック - アルプスの少女ハイジ |
| カルピスこども劇場： | フランダースの犬 - 母をたずねて三千里 - あらいぐまラスカル |
| カルピスファミリー劇場： | ペリーヌ物語 |
| 世界名作劇場： | 赤毛のアン - トム・ソーヤーの冒険 - 家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ - 南の虹のルーシー - わたしのアンネット - 牧場の少女カトリ |
| ハウス世界名作劇場： | 小公女セーラ - 愛少女ポリアンナ物語 - 愛の若草物語 - 小公子セディ - ピーターパンの冒険 - 私のあしながおじさん - トラップ一家物語 - 大草原の小さな天使 ブッシュベイビー - 若草物語 ナンとジョー先生 |
| 世界名作劇場： | 七つの海のティコ - ロミオの青い空- 名犬ラッシー - 家なき子レミ |
| 世界名作劇場（BSフジ）： | レ・ミゼラブル 少女コゼット |
 |
この「わたしのアンネット」は、テレビ番組に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆、訂正などして下さる協力者 を求めています。 |
カテゴリ: テレビ番組に関するスタブ | アニメ作品 わ | 世界名作劇場
