西桑名駅
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西桑名駅(にしくわなえき)は、三重県桑名市寿町二丁目にある三岐鉄道北勢線の駅。
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[編集] この駅から乗換可能な路線
300mほど北に東海旅客鉄道(JR東海)、近畿日本鉄道(近鉄)の桑名駅があり、下記の路線と乗換え可能である。
[編集] 駅構造
- 北勢線の始発駅である。
- 単式1面1線のホームを持つ地上駅である。
- 駅舎はホーム東側に設けられている。
- 終日、駅員が配置されている。
- 北勢線の他の駅のように東員駅からの遠隔監視駅にはなっていない。
- 駅舎には、自動券売機(2台)、自動改札機(3通路、うち1通路は車椅子対応のワイド型)、自動精算機(1台)を備えている。
- 普通券・回数券・定期券等の購入が可能である。
- トイレは駅舎の改札内に設けられている(水洗、男女別、多目的トイレは無し)。
- 冷暖房付の待合室が設置されている。
- 駅前に桑名市営の有料駐車場等があり、車を駅に止めて電車を利用するパークアンドライドは可能ではあるが、当駅で車を駅に止めて北勢線を利用する客は皆無である。
- 駅前に車の停車スペースを備え、車で駅に送ってもらい電車を利用するキスアンドライドが可能となっている。
- 駅前に桑名市営の有料駐輪場がある。
- 駅前がバスターミナルであり、バスへの乗り継ぎが可能である。
- 駅前ロータリーにタクシーが常駐する。
- 駅舎内に公衆電話が設置されている。
- バリアフリーには一部施設について対応していない(駅舎入口階段等)。
[編集] 利用状況
- 主として通学・通勤用に利用される。
- 利用客の大半が近鉄・JRへの乗り換えを行なって名古屋・四日市方面に向かっている。
[編集] 駅周辺
- 大福田寺(桑名聖天)
- 六華園
- 七里の渡し
- 桑名城跡・九華公園
- 桑名市役所
- ナガシマスパーランド・ジャズドリーム長島(バス連絡)
[編集] 駅名の由来
桑名駅の東側にありながら、「西桑名駅」を名乗っているのは、改称当時の所在地からである。西桑名駅は開業当初、大山田村にあり大山田駅を名乗っていたが、1929年(昭和4年)に大山田村が町制を施行して西桑名町となり、1931年(昭和6年)に町名に合わせ西桑名駅となった。なお、西桑名町は1937年(昭和12年)に桑名町と合併し桑名市となっている。西桑名町の町制施行と同時に改称されなかったのは、伊勢電気鉄道(現在の近鉄名古屋線)益生駅が1930年頃まで西桑名駅を名乗っていたからである。
[編集] 歴史
開業当初の西桑名駅は、桑名駅東側の現在バスターミナルがある地点にあった。1961年(昭和36年)に桑名京橋~西桑名間が国道1号との平面交差解消のため廃止され、1977(昭和52年)年に駅前再開発のため桑名駅東南側に移転した。旧駅構内には車庫が併設されていたが、駅移転に伴い車庫は北大社駅(現在の北大社信号場)に移転した。
- 1914年(大正3年)4月5日 北勢鉄道大山田駅として開業。当初は桑名駅東南側(現西桑名駅東側)に所在。
- 1915年(大正4年)8月5日 桑名町(後の桑名京橋)~大山田間開業。
- 1931年(昭和6年)7月8日 西桑名駅と改称。
- 1934年(昭和9年)6月27日 社名変更により北勢電気鉄道の駅となる。
- 1944年(昭和19年)2月11日 会社合併により、三重交通の駅となる。
- 1961年(昭和36年)11月1日 桑名京橋~西桑名間廃止に伴い、北勢線の起点駅となる。
- 1964年(昭和39年)2月1日 事業譲渡により三重電気鉄道の駅となる。
- 1965年(昭和40年)4月1日 近畿日本鉄道が三重電気鉄道を合併し近鉄北勢線の駅となる。
- 1977年(昭和52年)5月1日 桑名駅東南側に移転。
- 2003年(平成15年)4月1日 事業譲渡により、三岐鉄道の駅となる。当初より、駅舎内に自動券売機(2台)が設置される。
- 2003年(平成15年)8月28日? 冷暖房付の待合室が新設される。
- 2003年(平成15年)12月1日? 駅舎内に自動精算機(1台)・自動改札機(3通路)が設置される。
[編集] その他
- 2006年度(平成18年度)より4ヵ年の計画でJR・近鉄桑名駅との乗り継ぎ円滑化事業が実施され、当駅は現在地よりも北側に移設される予定である。
[編集] 隣の駅
- 三岐鉄道
- 北勢線
- 西桑名駅 - 馬道駅