燃費
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燃費(ねんぴ)とは、
平地を一定速度で走行した場合の定地燃費と、実際の公道走行を想定して、発進停止を含めたモード燃費がある。日本では二輪車の場合30km/h(原付自転車)および60km/h(自動二輪車)での定地燃費であらわし、乗用車の場合は10.15モード燃費であらわすのが一般的である。なお、日本でのモード燃費は、かつては東京都の甲州街道での市街地走行を想定した「10モード燃費」が用いられていたが、現在は首都高速道路など都市高速道路の走行も加えた「10.15モード燃費」が利用されている。10.15モードのほうが自動車専用道路走行が加わっているため、やや(一割程度)燃費がよくでる。
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[編集] 燃費表示の傾向
- 定地燃費は一定の速度での走行なので、現実的な走行よりずっとよい数字がでる。
- モード燃費は、定地燃費より実走燃費に近いのだが、モード燃費の測定モードにあわせたチューニングをすることで、実走燃費に比べモード燃費が不自然によい車両が存在することが指摘されている。
- 「低燃費」とは燃費の数値(すなわち走行可能距離数)が相対的に低いのを意味するのではなく、「燃費がいい」という意味で用いられているようだ。意味に対する誤解が多からずあるので注意が必要。
- 日本及び米国等では燃費を表示するのに、「km/litter」や「mile/gallon」といった単位燃料量あたりの走行距離を用いるのに対し、欧州各国では「litter/100km」のように一定距離を走行するのに必要な燃料量を用いる。前者はその数値が大きいほど「燃費が良い」ことになるが、後者では小さいほうが「燃費の良い」ことになる。
[編集] 市販車世界最高燃費(自動車)
- モード燃費
[編集] 市販車世界最高燃費(オートバイ)
- 30km/hにおける定地燃費
- イギリス1周低燃費記録走行
- ディーゼルエンジン搭載オートバイ - エンフィールド=ロビン・D-R400D(66.7km/リットル、1995年、現在製造中止)
- ガソリンエンジン搭載オートバイ - ホンダ・CG125(74.44km/リットル、2001年)