ホンダ・CG125
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CG125 | |
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製造期間 | 1974年 - |
エンジン | 4サイクル空冷OHV単気筒124cc(56.5mm x 49.5mm)圧縮比9:1 |
エンジン性能 | 11ps(7.5Kw)/9000rpm 0.94kgm/7500rpm |
全長 | 1,900mm |
全幅 | 7,35mm |
全高 | 1,025mm |
シート高 | 760mm |
サスペンション | フロント・テレスコピック リア・スイングアーム W |
備考 | スペックは旧モデルのもの |
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CG125(シージーひゃくにじゅうご)とは、本田技研工業が製造・発売するストリートタイプネイキッドの125ccオートバイである。なお海外向け生産車であり、日本での正規販売は行われていない。
CG125は1974年に発表された。1990年代後半まで日本の熊本工場などで製造されていたが、現在はノックダウン生産や現地生産がブラジル、中国、ナイジェリア、イランなどで行われている。元々は発展途上国向けのモデルであり、そのため現地での過酷な使用を想定して設計されていて、エンジンがOHVとなっているのはCB125単気筒系エンジンをベースに構造の簡素化によるメンテナンスの簡略化を図ったためである。国内向けのCB125JXとエンジンの共通パーツも多い。
最初の発売以来、基本的設計は変わっていないが、生産国および販売国での要望などから仕様の変更を受けることが多く、同じモデルでも様々な外見に変化している。
旧モデルには
- 後輪サイズの大径化(17→18インチ)
- 電装の6Vから12V化
- 点火系のポイント式フライホイールマグネトからCDI化
- セルモーターの追加(キック始動・セル併用)
- ハザードの追加
- ギア数の変化(4速から5速へ)
などのマイナーチェンジが行われている。
日本国内に流通している旧タイプ4速仕様車のチェンジペダルはカブなどに見られるロータリー式に見えるが変則リターンであり、トップギアからさらにシフトアップしてもニュートラルには入らない。(いわゆるシーソー式である)
1994年にタンク、サイドカバー等を角型に変更したマイナーチェンジが行われている。
2000年にバリエーションモデルであるCG125 TITANが登場、20年以上にわたり続いたフォルムが変更されスポーティーなものになった。ただし、旧モデルも仕向地によっては生産続行。
現在イギリスではこのCG125 TITANをベースにした車両がCG125として発売されている。旧モデルからの変化として
などがある。
中国では1980年代後半よりCG125の輸入が始まり、現在では現地で生産も行われているが、工業水準の向上と共に日本メーカーのバイクを、製造元の許可なく勝手にコピー車を製造する中小メーカーが横行しているが、特にCG125はその構造の簡易さから格好の標的となった。
コピー車両の中にはエンジンをOHVのまま水冷化したものや、車体を3輪(後輪部のトライク化により積載量を増加させたトラック形態のもの)にしたものまで存在する。
[編集] 特記事項
2001年にイギリスで行われたギネスブック公認の「イギリス1周低燃費記録走行」に参加した車両が、74.44km/リットルの燃費で完走を果たした。この記録はディーゼルエンジン搭載車のエンフィールド=ロビン・D-R400Dが樹立した数値をも上回っている。