渋川駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
渋川駅(しぶかわえき)は、群馬県渋川市渋川辰巳町にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
渋川市の中心駅。伊香保温泉などの観光地への玄関口としての役割も有しており、寝台列車を除く全ての特急が停車する。
日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物取扱駅であるが、列車は設定されていない。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
地上駅。ホームは相対式1面1線、島式1面2線の計2面3線で、駅舎(西側)に面する1番線に水上方面・長野原草津口方面の列車が、島式ホーム内側の2番線に高崎方面の列車が発着し、3番線は渋川駅発の特急列車の発車の他、退避・折り返しに使用される。
一階建ての駅舎は木造瓦葺。伊香保温泉の観光案内所も併設している。みどりの窓口設置の直営駅となっており、びゅうプラザも併設している。自動券売機・自動改札機設置駅でSuicaの利用も可能であるが、上越線の敷島駅以北と吾妻線の全駅はSuicaサービスエリア外となるので、注意が必要である。
駅舎と線路を挟んで向かい側には関東電化工業渋川工場があり、以前は同工場で生産される化学薬品の原料となる工業用塩化ナトリウムを貨物ホームより降ろし、ダンプカーに移し替えていた。しかし同工場で苛性ソーダや塩酸等を生産する電解事業が中止されたため、通称:塩コキ(もしくは塩トラ)と呼ばれた工業塩の運搬は見ることが出来なくなった。
[編集] 利用状況
- 1日平均乗車人員 3,563人(2005年度)
[編集] 駅周辺
あたりは渋川市中心部の市街地で店や銀行などひととおりそろっている。徒歩5分ほどにある駅前児童公園(通称SL公園)にはD51724が保存されている。
駅前広場が整備されており附近の各温泉へのバスなどが発着する。
- 渋川サティ
- 大同特殊鋼 渋川工場
- 国道17号
- 渋川市役所
- 渋川市立豊秋小学校
- 渋川市立南小学校
- 渋川市立渋川中学校
- 群馬県立渋川高等学校
- 群馬県立渋川女子高等学校
[編集] 当駅から接続する温泉地・観光地
[編集] 歴史
- 1921年(大正10年)7月1日 上越南線・新前橋 - 渋川間開業の際に開設
- 1924年(大正13年)3月31日 同・渋川 - 沼田間が延伸開業
- 1945年(昭和20年)1月2日 長野原線・渋川 - 長野原間が開通、貨物営業を開始
- 1945年(昭和20年)8月5日 同・渋川 - 中之条間が旅客営業を開始
- 1947年(昭和22年)4月1日 上越線・高崎 - 水上間が電化
- 1963年(昭和38年)8月2日 上越線・八木原 - 渋川間が複線化
- 1964年(昭和39年)3月18日 同・渋川 - 敷島間が複線化
- 1967年(昭和42年)6月10日 長野原線・渋川 - 長野原間が電化
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄の分割民営化により東日本旅客鉄道の駅となる
- 2004年(平成16年)10月16日 東京近郊区間拡大によりSuicaの使用が可能になる