後閑駅
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後閑駅(ごかんえき)は、群馬県利根郡みなかみ町後閑1237番地にある東日本旅客鉄道(JR東日本)上越線の駅である。みなかみ町の中心部に位置し、周辺にはいくつかの温泉がある。標高は約378m。
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[編集] 駅構造
駅舎に接して単式ホーム1面1線、その奥に島式ホーム1面2線とあわせて2面3線をもつ地上駅で、2つのホームは駅舎の沼田寄りにある屋根つきの跨線橋で結ばれている。線路はほぼ南東から北西に走り、駅舎は線路の南西側にある。のりばは駅舎側からそれぞれ1番線、2番線、3番線で、1番線に長岡方面の列車が、3番線に高崎方面の列車が発着するが、2番線は上越新幹線開通後使用されておらず、ホームには柵が設けられている。当駅はその他側線を2本もっており、これらはいずれも3番線の北東側にある。1本は駅の上牧方で本線から分岐しホームの沼田方で再び合流するもの、もう1本は1本目の側線から上牧方で分岐して沼田方に進み、駅の構内中ほどで再び1本目の側線に合流するものとなっている。
1961年(昭和36年)築の駅舎はコンクリート造り一階建ての建物で、大きな切妻屋根が特徴的である。外部から見て左側が駅務室、右側が独立した待合室となっており、間にコンコースがある。駅舎内部の旅客が立ち入ることのできる部分にはその他自動券売機2台、有人の窓口などがあるが、自動改札はない。直営駅で、みどりの窓口設置駅となっている。
[編集] 駅周辺
駅周辺はみなかみ町の中心部である。駅前広場を抜けた先の県道61号は交通量が多く、この道に沿って商店などが立ち並んでいる。駅の西100mほどのところには、後閑駅前簡易郵便局がある。
駅の南西すぐのところにはみなかみ町役場がある。これはかつての月夜野町役場で、2005年(平成17年)10月1日、月夜野町・水上町・新治村の合併でみなかみ町が成立したことにより、みなかみ町の役場となったものである。
駅付近では上越線とほぼ並行する形で関越自動車道が走っており、駅の東約1kmのところには、月夜野インターチェンジが設けられている。
みなかみ町月夜野は、駅とは利根川の対岸であるが、県道273号が当駅の近くからのびている。月夜野にも人家や商店などが多く立ち並び、月夜野郵便局、沼田警察署月夜野駐在所、利根沼田学校組合立利根商業高等学校、みなかみ町立月夜野中学校、みなかみ町立桃野小学校などがある。
その他駅からは、奥平温泉(西約6km)、湯宿温泉(北西約8km)、赤岩温泉(北東約9km)、猿ヶ京温泉(北西約12km)、川古温泉(北西約13km)、法師温泉(北西約22km)などの各温泉へ交通の便があり、観光客による当駅の利用がある。駅前広場と県道にそれぞれ設けられているバス乗り場からは路線バス(上毛高原駅行含む)が発着し、駅前にはタクシーが客を待っていることが多い。
なお駅とは利根川の対岸にあたる、北西およそ2kmの地点には上越新幹線の上毛高原駅がある。上毛高原駅の営業キロ数は後閑駅のものを準用しており、乗車券は一部のいわゆるトクトクきっぷを除き上毛高原駅と選択乗車が可能となっている。
駅周辺の観光スポットとしては、以上のほかに名胡桃城址(西南約5km)、磔茂左衛門ゆかりの茂左衛門地蔵尊(西約1km)などがある。
[編集] 利用状況
- 2005年度の乗車人員は1日平均1,053人であった。
[編集] 歴史
- 1924年(大正13年)11月20日 - 上越南線が沼田駅から当駅まで延伸したことに伴い開業。
- 1928年(昭和3年)10月30日 - 上越南線が当駅から水上駅まで延伸。終着駅ではなくなった。
- 1931年(昭和6年)9月1日 - 水上駅から越後湯沢駅までの開通により、高崎駅から宮内駅までが全通、当駅を含む同区間が上越線とされる。
- 1961年(昭和36年)9月 - 駅舎を改築。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄の分割民営化により東日本旅客鉄道の駅となる。