流転の王妃・最後の皇弟
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『流転の王妃・最後の皇弟』(るてんのおうひ・さいごのこうてい)は、テレビ朝日開局45周年記念ドラマとして、同局系列で2003年11月29日~11月30日と2日間に渡り、延べ5時間半(放映時間の単純合計)に渡って放送された大型テレビドラマ。
目次 |
[編集] キャスト
- 反町隆史…桜井哲士(溥傑の先輩軍人)・・・創作
- 江角マキコ…愛新覚羅顕子(別名 川島芳子)
- 木村佳乃…ハル(浩の友人)・・・創作
- 早瀬英里奈…愛新覚羅慧生(あいしんかくら・えいせい)
- 市川由衣…愛新覚羅嫮生(あいしんかくら・こせい)
- 劉丹…婉容皇后(えんようこうごう)
- 西島千博…陳藩(溥儀の側近)・・・創作
- 椋木美羽…三格格(溥儀の妹)
- 伊東美咲…他他拉貴人(溥儀の側室)
- 浜田学…李順豊(中国人留学生、ハルの夫)・・・創作
- 岩崎ひろみ…嵯峨幹子(浩の妹)
- 黄愛玲…瓜爾佳氏(溥儀・溥傑の母)
- 李雨禹…溥傑(12~14歳)
- 韓国飛…溥儀(13~15歳)
- 薄宏…張(満州国要人)・・・創作
- 段田安則…工藤正二中将(皇帝御用掛)・・・実在の軍人を脚色
- 竹中直人…甘粕正彦(満州映画協会理事長)
- 仲村トオル…遠山久信中佐・・・実在の満州駐留軍人を脚色
- 天海祐希…李香蘭
- 中丸新将…竹田宮恒徳王殿下
- かとうかずこ…竹田宮光子妃殿下
- 上田耕一…本庄繁大将(関東軍司令官)
- 久本雅美…お菊(皇室御用達の美容師)
- 草笛光子…貞明皇后(大正天皇の皇后、昭和天皇の母)
- 野際陽子…嵯峨尚子(浩の母)
- 北村総一朗…嵯峨実勝侯爵(浩の父)
- 仙道敦子…ナレーション
[編集] スタッフ
- 脚本…龍居由佳里
- 音楽…葉加瀬太郎
- 制作統括…早河洋(テレビ朝日)
- チーフプロデューサー…五十嵐文郎(テレビ朝日)
- プロデューサー…中込卓也(テレビ朝日)、飯塚正彦、森雅弘
- 監督補…萩原孝昭
- 助監督…常廣丈太(テレビ朝日)、小池哲夫、小林祐介、工藤貴紀、府川亮介、山形亮介
- AP…奥住尚弘、中川慎子、木下はるか(テレビ朝日)
- 制作担当…牧義寛
- 制作主任…石井仁朗、谷正光、佐々木治
- 制作進行…松村真子、高橋久美子
- 制作進行助手…新井富美子
- スチール…森田俊明
- 編成担当…上田めぐみ、樽井勝弘、松久智治(テレビ朝日)
- 擬闘…佐々木修平
- 音楽協力…テレビ朝日ミュージック
- 操演…タカハシレーシング
- 車輌…ファン
- 美粧協力…かつら清老舗
- 協力…北京市観光局
- 監督…藤田明二(共同テレビ)
- 制作著作…/tv asahi
[編集] ストーリー
公卿の名門 正親町三条家の血筋として皇室とも縁戚関係にあった、嵯峨侯爵家令嬢の浩は日本軍の策略で満州の皇帝の弟と政略結婚させられることとなる。最初は反発したが、溥傑の人柄に惹かれ結婚を承諾する。しかしそれが流転の人生の幕開けでもあった…。
[編集] 概要
中国紫禁城で実際にロケを決行している。溥傑役の竹野内の演技も評判が良く、また溥儀役には本場中国からベテラン俳優の王を呼び寄せ名演技を披露させている。
常盤貴子はこれが二作目の中国語での演技となるが、北京語は初めて。広東語とは微妙にニュアンスが違うので苦戦していた。
竹野内豊はこの作品の為に髪を切り、北京語をマスターして役作りに徹底的にこだわる名俳優振りを披露した。
最後の皇帝の溥儀の知名度は中国、台湾などでもきわめて高かいが、彼に弟がいて日本人を妻にしてたことはあまり知られておらず、このドラマが「日劇」として輸出されて、それをはじめて知った人々は多い。
[編集] 中国語の時代考証の間違い
- 第一話の溥傑の回想シーンで、皇后のことを中国語で母亲大人(繁體字:母親大人)と呼んでいたが、清朝の滿洲人は母のことを额娘(繁:額娘)や奶奶と呼んでいた。皇族の場合は皇额娘(繁:皇額娘)。
- 因みに(本編には登場しないが)、父のことは父亲大人(繁:父親大人)ではなく、阿玛(繁:阿瑪)(満州語起源)。皇族の場合は皇阿玛(繁:皇阿瑪)。
- 医者のことを医生(繁:醫生)と呼んでいたが、それは現代語であって、正確には太医(繁:太醫)か大夫。
- 皇帝の第一人称は我(字幕では私と訳されていた)ではなく朕である。
- 宦官や格格など皇帝より身分が低い者が「はっ」や「はい」といった返事をする場合は、現代のように是(発音はシー)と言うのではなく、喳(これは満州語が起源、発音はチャー)と言う。
[編集] 他他拉貴人の台詞
他他拉貴人の台詞(本を読むシーン)はしばしば聞き取りにくいと言われている。字幕で表示されていなかったが、出典は白居易の池上閒吟二首の第一首の一部である。
高臥閒行自在身,池邊六見柳條新。
幸逢堯舜無為日,得作羲皇向上人。
四皓再除猶且健,三州罷守未全貧。(台詞はここまで)
莫愁客到無供給,家醞香濃野菜春。