油井大三郎
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油井大三郎(ゆい だいざぶろう, 1945年12月2日 - )は、東京女子大学現代文化学部教授。専門は、アメリカ現代史。
神奈川県生まれ。1968年東京大学教養学部を卒業。1974年同大学大学院社会学研究科博士課程を単位取得退学。1987年博士(社会学)学位を取得。
明治大学文学部専任講師(1974-80年)、一橋大学社会学部助教授(1980-87年)、同教授(1987-96年)、東京大学大学院総合文化研究科教授(1996-2006年)、総合文化研究科附属アメリカ太平洋地域研究センター所長を経て、2006年から現職。この間カリフォルニア大学バークレー校客員研究員を務める(1984-86年)。
1990年、毎日新聞社アジア太平洋賞特別賞受賞。
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[編集] 著書
[編集] 単著
- 『戦後世界秩序の形成――アメリカ資本主義と東地中海地域 1944-1947』(東京大学出版会, 1985年)
- 『未完の占領改革――アメリカ知識人と捨てられた日本民主化構想』(東京大学出版会, 1989年)
- 『日米戦争観の相剋――摩擦の深層心理』(岩波書店, 1995年)
[編集] 共著
- (木畑洋一・伊藤定良・高田和夫・松野妙子)『世紀転換期の世界――帝国主義支配の重層構造』(未来社, 1989年)
- (小菅信子)『連合国捕虜虐待と戦後責任』(岩波書店, 1993年)
- (古田元夫)『世界の歴史(28)第二次世界大戦から米ソ対立へ』(中央公論社, 1998年)
[編集] 編著
- 『アメリカの歴史』(放送大学教育振興会, 2004年)
[編集] 共編著
- (後藤政子)『南北アメリカの500年(5)統合と自立』(青木書店, 1993年)
- (中村政則・豊下楢彦)『占領改革の国際比較――日本・アジア・ヨーロッパ』(三省堂, 1994年)
- (遠藤泰生)『多文化主義のアメリカ――揺らぐナショナル・アイデンティティ』(東京大学出版会, 1999年)
- (有賀夏紀)『アメリカの歴史――テーマで読む多文化社会の夢と現実』(有斐閣, 2003年)
- (五十嵐武士)『アメリカ研究入門[第3版]』(東京大学出版会, 2003年)
- (遠藤泰生)『浸透するアメリカ、拒まれるアメリカ――世界史の中のアメリカニゼーション』(東京大学出版会, 2003年)
- Crossed memories : perspectives on 9/11 and American power, co-edited with Laura Hein, (University of Tokyo Press, 2003).
- (遠藤泰生)『太平洋世界の中のアメリカ――対立から共生へ』(彩流社, 2004年)
- (倉沢愛子・杉原達・成田龍一・テッサ・モーリス=スズキ・吉田裕)『岩波講座アジア・太平洋戦争(全8巻)』(岩波書店, 2005年-2006年)
- (紀平英作)『シリーズ・アメリカ研究の越境(5)グローバリゼーションと帝国』(ミネルヴァ書房, 2006年)
[編集] 訳書
- ハワード・ジン『民衆のアメリカ史(上・中・下)』(TBSブリタニカ, 1982年)