河野圭太
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河野圭太(こうの けいた、1957年8月16日 - )は共同テレビジョン(所属は共同テレビジョン子会社のベイシス)の演出家、映画監督。東京都生まれ、東海大学卒業。
[編集] 人物
『古畑任三郎』などの数多くのテレビドラマの演出を手掛ける。
大学卒業後制作会社に所属し、フリーランスの時期を経て現所属のベイシスへ。特に若松節朗の下で助監督としてのキャリアを重ね、若松がチーフ監督を務めた「オレの妹急上昇!」でデビューを果たす。尚、初の連続ドラマ演出作品となった「しゃぼん玉」のチーフ監督も若松だった。 独自性は出さず、あくまでシナリオを基本とした演出を展開。特に三谷幸喜をして、「もっとも信頼を置く演出家」と言わしめ、古畑任三郎のDVDで対談やコメンタリー競演を行ったり、三谷自身が著書で河野は信頼する演出家であると紹介するなどして、二人のあいだの信頼関係は強い。三谷幸喜とのコンビの作品が群を抜いて多いが、ほかのライターでは君塚良一作品も多い。
プロデューサーだと共同テレビ・関口静夫や小椋久雄とのコンビ(特に1994年~1999年ごろはほぼ全作品関口プロデュース作品のみの活動)、石原隆作品が多い。
2006年春、『子ぎつねヘレン』で映画監督デビュー、さらには映画第2作目となる浅田次郎原作『椿山課長の七日間』(2006年11月)も公開された。
[編集] テレビドラマ
※ はメイン監督作品
- 1987~88年『オレの妹急上昇!』(演出補・ディレクターデビュー作)○
- 1989年『へい!あがり一丁』(演出補兼演出)○
- 1990年『奇妙な出来事』(午前3時のノック)○
- 1990年『名探偵金田一耕助・女王蜂』(演出は福本義人。演出補兼プロデューサー補)◎
- 1991年『世にも奇妙な物語』(伝言板)○
- 1991年『世にも奇妙な物語』(UFO)○
- 1991年『世にも奇妙な物語』(嘘八百屋)○
- 1991年『LOVE』(タックンへ)(オムニバスドラマシリーズ)◎
- 1991年『世にも奇妙な物語』(ボロボロ)○
- 1991年『しゃぼん玉』(長淵剛主演。初の連続テレビドラマセカンドディレクターデビュー) 11本中4本演出
- 1991年『世にも奇妙な物語』(23分間の奇跡)○
- 1992年『大人はわかってくれない』(オムニバスドラマシリーズ)「神様の前でついた嘘」(主演・松雪泰子)計20編のうち1編を演出
- 1992年『ジュニア・愛の関係』(脚本・長坂秀佳) 11話中4話演出
- 1992年『君のためにできること』12本中5本演出◎
- 1993年『振り返れば奴がいる』(織田裕二主演。初の三谷幸喜作品演出作。) 11話中5話演出★△○
- 1993年『じゃじゃ馬ならし』 12話中2話演出○
- 1993年『帰ってきたOL三人旅(1)』△
- 1993年『OLたちのざけんなヨ!!(1)』(オムニパスドラマ)3編のうち1編を演出 (主演・松雪泰子)△
- 1993年『主婦たちのざけんなヨ!!(5)』(オムニパスドラマ)3編のうち1編を演出△
- 1994年『帰ってきたOL三人旅(2)』△
- 1994年『警部補 古畑任三郎』(第一シリーズ) 12話中4話演出★△○
- 1994年『主婦たちのざけんなヨ!!(7)』(オムニパスドラマ)3編のうち1編を演出△
- 1994年『帰ってきたOL三人旅(3)』△
- 1995年『世にも奇妙な物語』(夢のつづき)□○
- 1995年『帰ってきたOL三人旅(4)』△
- 1995年『王様のレストラン』 11話5話演出★△○
- 1995年『主婦たちのざけんなヨ!!(9)』(オムニパスドラマ)3編のうち1編を演出 (主演・坂井真紀)△
- 1995年『帰ってきたOL三人旅(5)』△
- 1995年『王様のレストランそれはまた別の話スペシャル』(大晦日に放送された総集編)★△○
- 1996年『古畑任三郎』※(第二シリーズ・初のメインディレクターデビュー作) 10話中6話演出★△○
- 1996年『古畑任三郎スペシャル しばしのお別れ』(ゲストは山口智子。視聴率は34.4%をマーク。古畑シリーズの最高を記録した→河野圭太にとっての最高視聴率でもある)★△○
- 1996年『巡査 今泉慎太郎』※ 11話中5話演出★△○
- 1996年『消えた古畑任三郎』(総集編スペシャル)★△○
- 1996年『帰ってきたOL三人旅(6)』(シリーズ最終作)△
- 1996年『コーチ』 12話中6話演出☆△○
- 1996年『3番テーブルの客』(演出家たちの競作。河野は第一回目を演出)★○
- 1997年『総理と呼ばないで』 11話中4話演出★△○
- 1997年『こんな恋のはなし』 12話中4話演出△○
- 1997年『コーチスペシャル』☆△○
- 1998年『サラリーマン刑事』1△○
- 1998年『今夜、宇宙の片隅で』※ 12話中7話演出★△○
- 1998年『板橋マダムス』※ 10話中5話演出△
- 1999年『古畑任三郎』※(第三シリーズ) 11話中7話演出★△○
- 1999年『世にも奇妙な物語』(和服の少女)○□
- 1999年『TEAM』※ 11話中6話演出 ☆△○
- 2000年『ショカツ』※ 12話中7話演出□
- 2000年『TEAMスペシャル』1(ゲスト・深田恭子) ☆△○
- 2001年『ココだけの話』(テレビ朝日系のオムニバスドラマシリーズ。河野にとっては唯一、初のフジテレビ(関西テレビ放送)系列以外の放送局での仕事。第一話の一回目を担当) 計30編のうち「パルプ」ほか5編を演出□
- 2001年『世にも奇妙な物語』(株式男)○□
- 2001年『医者と患者』※(BSフジ) 5話中3話演出
- 2001年『TEAMスペシャル』2(ゲスト・森山未來) ☆△○
- 2001年『さよなら、小津先生』 11話中4話演出☆△○
- 2002年『恋するトップレディ』 11話中5話演出(途中で西谷弘が演出を外れたため、後半は実質河野がメイン監督)□
- 2002年『TEAMスペシャル』3(ゲスト・風間杜夫) ☆△○
- 2002年~2003年『HR』(三谷幸喜脚本・総合演出作品。河野は全編映像演出として参加)計25本中25本映像演出 ★△○
- 2003年『美女か野獣』 11本中2本演出○
- 2003年『えなりかずきの少年探偵・事件でござる!3』(単発・1と2は佐藤祐市が演出)◎
- 2003年『TEAMスペシャル』4(ゲスト・内博貴) ☆△○
- 2003年~2004年『白い巨塔』 21話中6話演出◎
- 2004年『古畑任三郎 すべて閣下の仕業』(スペシャル。ゲストは松本幸四郎 (9代目))★△○
- 2004年『巡査 今泉慎太郎 大空の怪事件』(古畑任三郎スペシャル同夜に放送された作品)★△○
- 2004年『サラリーマン刑事』4△○(2は佐藤祐市、3は西谷弘が演出)
- 2004年『ワンダフルライフ』 12話中5話演出□○
- 2004年『君が想い出になる前に』※ 11話中5話演出□
- 2004年『ラストクリスマス』(『振り返れば奴がいる』以来の織田裕二とのコンビ作品) 11本中1本演出(永山耕三と共同演出)
- 2005年『みんな昔は子供だった』※ 11話中5話演出
- 2006年『古畑任三郎 今、甦る死』(ファイナルスペシャルシリーズ第一夜。ゲストは石坂浩二、藤原竜也)★△○
- 2006年『古畑任三郎 フェアな殺人者』(ファイナルスペシャルシリーズ第二夜。ゲストはイチロー)★△○
- 2006年『古畑任三郎 ラスト・ダンス』(ファイナルスペシャルシリーズ第三夜。ゲストは松嶋菜々子)★△○
- 2006年『こちら新宿駆けこみ寺~泣き笑い玄さん奮闘記~』(単発。主演・高橋克実)◎
- 2006年『僕の歩く道』 11本中4本担当(5話からの途中参加だが、最終回の演出を担当した)○
- 2007年『佐賀のがばいばあちゃん』(単発。主演・泉ピン子、石田ゆり子)□