東京地方裁判所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東京地方裁判所(とうきょうちほうさいばんしょ)は、東京都千代田区にある日本の地方裁判所のひとつである。東京都を管轄しており、千代田区に置かれている本庁のほか、八王子市に地方裁判所と家庭裁判所の支部を、またこの2箇所に加え、立川市、武蔵野市、青梅市、町田市、八丈島(八丈町)、伊豆大島(大島町)、新島(新島村)の7箇所を加えた9箇所に簡易裁判所を設置している。また支部の所在地には検察審査会も設置されている。
東京地方裁判所 | |
種別 | 地方裁判所 |
管轄区域 | 東京都 |
裁判所長 | 白木勇 |
上位裁判所 | 東京高等裁判所 |
所在地 | 千代田区霞が関1-1-4 |
目次 |
[編集] 所在地
- 本庁 - 東京都千代田区霞が関1-1-4
- 民事執行センター、民事第21部 - 東京都目黒区目黒本町二丁目26番14号
[編集] 管轄
[編集] 庁舎
本庁には、民事は第50部、刑事は第19部までの部があり、受理する事件の数・法廷の数は、ともに全国一である。
本庁は、東京高等裁判所・東京簡易裁判所(刑事)との地上19階・地下3階建ての合同庁舎になっており、知的財産高等裁判所や東京第一検察審査会・東京第二検察審査会も入っている。北側に法務省旧本館(中央合同庁舎6号館赤レンガ棟)が、東側(裏側)に東京地方検察庁交通部・東京区検察庁・公正取引委員会が入っている中央合同庁舎6号館B棟と、東京家庭裁判所・東京簡易裁判所(民事)が入っている中央合同庁舎6号館C棟、弁護士会館が、それぞれ隣接している。また、道路を挟んで、西側に国家公安委員会・警察庁・総務省・国土交通省等が入っている中央合同庁舎2号館・3号館がある。
本庁の庁舎は、国内の裁判所庁舎で唯一、玄関に金属探知機が設置されている。裁判所職員・検察庁職員・弁護士など以外の一般人は、そこで手荷物検査を受けないと中に入れない。
八王子支部には、民事は第4部、刑事は第3部までの部がある。八王子簡易裁判所や、東京家庭裁判所八王子支部、八王子検察審査会も入っている。西側に、東京地方検察庁八王子支部・八王子区検察庁・青梅区検察庁等の合同庁舎(法務総合庁舎)が隣接している。
[編集] 歴代所長
[編集] 専門部
本庁には、あらゆる事件を扱う普通部の他、次の専門部がある。
[編集] 民事
- 行政部 - 民事第2部・民事第3部
- 行政事件を扱う。
- 手形部 - 民事第7部
- 商事部 - 民事第8部
- 部総括判事は、鹿子木康。次の事件を扱う。
- 保全部 - 民事第9部
- 労働部 - 民事第11部・民事第19部・民事第36部
- 2003年1月から第36部が加わり、3部体制となった。具体的には次の事件を扱う。
- 破産再生部 - 民事第20部
- 執行部 - 民事第21部
- 不動産執行(担保権実行事件・強制競売事件)
- 債権執行
- 債権配当事件
- 調停・借地非訟・建築部 - 民事第22部・民事第49部
- 2002年4月、調停・借地非訟に加え、建築関係事件を担当する建築事件集中部となる。次の事件を扱う。
- 建築関係事件(建築調停事件(地裁で調停を行う旨の合意書面に基づき当部に申し立てられた「申立調停事件」と訴訟提起後に担当裁判部が事件を調停手続に付する旨の決定をしたことにより当部が担当する「不調停事件」がある。)
- 借地非訟事件(賃借権譲渡・転貸許可申立事件、競売・公売に伴う賃借権譲受許可申立事件)
- 交通事故・労働災害 - 民事第27部
- 知財部 - 民事第29部・民事第46部・民事第47部
- 医事部 - 民事第14部・民事第30部・民事第34部・民事第35部(2001年4月設置)
- 医事事件を扱う。