暴言
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暴言(ぼうげん)とは、他人を傷つける意図で言い放つ乱暴な言葉を指す。
[編集] 概要
差別的な発言や、「バカ」や「ハゲ」や「デブ」や「死ね」など一般的に相手を罵倒する意味合いの言葉を暴言とすることが多いが、発言がなされたときの世情、またその発言を耳にした者の思想信条によって暴言ととらえるか、とらえないかに差が出る場合もある。
また、発言者がそれを聞く者に対して影響力を持っている場合、性意識等に対するお互いの認識の違いから発言者にとっては何気ない言葉のつもりでも、聞く者にはアカデミックハラスメント、セクシャルハラスメント等として受け止められる暴言となる場合もある。
[編集] 事例
政治家・有名人の発言は、様々な立場の人間に(場合によっては曲解されて)解釈されるため、本人にそのつもりがなくても暴言とみなされて問題視されることがある。以下に、日本で暴言とされた発言をいくつか挙げる。暴言とされた背景が問題であり、これらの発言が実際に暴言にあたるかはこの項では議論しない。(太字は暴言が多いとされる人物)
- 石原慎太郎「三国人」「支那(シナ)」
- 太田誠一「集団レイプする人は、まだ元気があっていい」
- 勝谷誠彦「しかし実際に票を入れたのは今回ニューオリンズで佃煮になっている太った黒い人たちである。」
- 金村曉「外国人の監督だから個人の記録は関係ないのでしょう。(首脳陣の)顔も見たくない」
- 川淵三郎「戦う意思のないチームはどうしようもない!ガンバなんか消えてなくなれ!」
- 清原和博「2対10の二死満塁、カウント2-3でフォーク?信じられんわ。ケツの穴、小さいな。チン●●ついとるのか!!」
- 徳光和夫「巨人の優勝は日本シリーズの第1戦が始まるまで諦めない。だって広島の選手の乗った飛行機が墜落するかもしれないでしょ?」
- 中曽根康弘「アメリカには黒人とかプエルトリコとか、メキシカンとか、そういうのが相当がおって、平均的にみたら(知的水準が)非常にまだ低い」
- 永田寿康「住民は火をつけたくてしょうがない、阪神大震災では激甚災害指定欲しさに被災者が火をつけてまわった」
- 橋下徹「日本人による買春は中国へのODAみたいなもの」
- 福島瑞穂「痴漢に間違えられた男性は、男性として連帯責任を負え。」
- 福田康夫「そういう格好しているほうが悪いんだ。男は黒豹なんだから。情状酌量ってこともあるんじゃないの?これから夏になるしね。女性も悪いんだから、気をつけなきゃいけないんだよ」
- 星野仙一「天罰が下るよ。断言したる」
- 森喜朗「日本は天皇を中心とする神の国である」
- 森山周一郎「中日が優勝すると不吉なことが起こる。」
- 吉田茂「バカヤロー」
- 渡邉恒雄「分をわきまえにゃいかんよ。たかが選手が」
以上の人物のうち日ごろから暴言が多いとして常に攻撃の対象となっている人物が多い(例:勝谷誠彦、徳光和夫など)。橋下のように番組内で注目されることを狙って暴言を吐くことも多い(詳しくは行列のできる法律相談所を参照)。また、裁判所の判決文に書かれたケースとして京都地裁が「タクシー乗務員の中には雲助まがいの者や賭け事等で借財を抱えた者がまま見受けられる」とした例(1999年)もある。