慶州歴史地域
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慶州歴史地域 |
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太宋武烈王陵石碑の台座 | |
(英名) | Gyeongju Historic Areas |
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(仏名) | Zones historiques de Gyeongju |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | 文化遺産(2),(3) |
登録年 | 2000年 |
拡張年 | |
備考 | |
公式サイト | ユネスコ本部(英語) |
地図 | |
慶州歴史地域(キョンジュれきしちいき、경주역사지역、キョンジュヨクサチヨク)は、大韓民国の慶州市付近に広がる史跡・古墳を保護・公開している地域。
目次 |
[編集] 概要
慶州周辺は、紀元前1世紀から10世紀に栄えた新羅王朝の都が置かれていた。新羅時代に作られたと考えられている古墳や仏教関連の遺跡が多数点在している。このため、慶州は屋根の無い博物館といわれることもあり、日本の奈良に似ている。
世界遺産に登録された地域は、南山地区・月城地区・山城地区・皇龍寺跡地区・大陵苑地区の5つに概ね分かれている。
南山地区には、山の岩肌に掘り込まれた石仏である磨崖仏が多数が多数残っている。この石仏は、大分県の国東半島に残っている磨崖仏との関連性が歴史学者の間で議論もされている。
月城地区には、国立慶州博物館(국립경주박물관)があり、新羅時代の仏教美術品が多数展示されている。
[編集] 登録基準
この世界遺産は、世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
- (2) ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- (3) 現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠。
[編集] 主な史跡
[編集] 南山地区
- 南山石仏群
- 大きな磨崖仏から小さな石像まで残る。別名七仏庵ともいわれる。
[編集] 月城地区
- 贍星台(첨성대、チョムソンデ)
- 東洋最古の天文台
- 半月城(반월성、パヌォルソン)
- 新羅時代の城跡。敷地の形が半円状になっていることからこの名前がついた。
- 鶏林(계림、ケリム)
[編集] 山城地区
- 明活山城
[編集] 皇龍寺跡地区
- 皇龍寺
- 芬皇寺址
[編集] 大陵苑地区
- 大陵苑(대릉원、テルンウォン)
- 約400,000m2を越える敷地に味鄒王陵など23基の古墳がある。
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- 味鄒王陵
- 天馬塚