愛する二人別れる二人
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愛する二人別れる二人(あいするふたり わかれるふたり)とは、かつて1998年10月18日から1999年11月8日までフジテレビで月曜日19:00に放送されたヒューマンバラエティー番組である。司会はみのもんた。
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[編集] 番組の概要
一般公募された夫婦が出場して、結婚生活の続行か、それとも離婚か、というシビアな選択を公共の電波で流すという番組。(余談だが、放送開始当初はタイトル通りで、カップルの結婚を取り持つというものも平行してあったが、シビアな選択の方が数字を稼ぐとの判断でカットされていたと言う。)
番組内容は常に重苦しい雰囲気で、夫と妻の不倫相手などが掴み合いや殴り合いの喧嘩を始めたり、デヴィ夫人の罵倒発言に激怒して物を投げつける者もいるなどして、その度にスタッフが静止に入るというのがお決まりのパターンであった(ひどい場合にはみのもんたも一緒に静止に入っていた)。番組放送開始当初は一回の放送で2件の事案を扱っていたが、しばらくすると、相談者の一方の浮気を追及しお決まりのドタバタを終え一段落すると、みのがもう一方の浮気を追求し新たな浮気が発覚、その浮気相手も登場しダンナと新たに喧嘩を始めるという、一時間に一件の新パターンが編み出され、なぜかそれ以後毎週同じ展開が繰り広げられ、以前のパターンはみられなくなる。
開始してから20%以上の驚異的な高視聴率を記録し、それまで元気の無かったフジテレビのこの時間帯に活気が出てきた。そして関西地区(関西テレビ)では『たかじん胸いっぱい』の後枠番組として土曜夕方に放送されていたが、ここでも20%前後の高視聴率を誇っていた。 しかし、番組内容が過激なだけにあらゆる方面から批難を浴びることも少なくなく、そんな最中にやらせ問題が発覚。それに関わった一般出演者が遺書にやらせだと明記し自殺したことが発覚し社会問題化した。スポンサーのマツモトキヨシ・P&G・アース製薬らが「打ち切らなければ降板する」とすると表明したため、打ち切られた。皮肉にもこの打ち切られた回が番組最高視聴率となり(27.4%)数々のレッテルを貼られてただけに近年放送されたスペシャル番組のフジテレビのバラエティ番組の90年代高視聴率ベスト10にも除外されていた。尚、打ち切られる前には既に、翌月放送分の収録も行っていた。
MCのみのもんた・美川憲一との契約を更新したばかりの時に打ち切られたため、契約中の翌年4月にはみのもんたには『クイズ$ミリオネア』、美川憲一には同時間帯で『となりのココロ』が与えられた。
この番組が打ち切られた後、この枠はどの番組も裏番組の「関口宏の東京フレンドパーク2」(TBS系)や「名探偵コナン」(日本テレビ系)に打ち負かされ低枠と呼ばれていたが、2005年4月に水曜バラパラから「ネプリーグ」を導入してからは視聴率は安定している。
[編集] アラカルト
- 1999年9月までは火曜夜7時に遅れネットする局(フジテレビなどは「おとこのこおんなのこ」→「快進撃TVうたえモン」を放送)があったが、この年の10月に「火・曜・特・番!!」が開始したと同時に放送枠が移行された。
[編集] 出演者
[編集] 司会
- みのもんた
- 美川憲一
[編集] パネラー
[編集] ナレーション
[編集] 主題歌
[編集] スタッフ
- 構成 : 村椙恵子
- TP (テクニカルプロデューサー) : 森野憲俊
- SW (スイッチャー) : 藤本敏行
- CAM (カメラマン) : 小川利行
- VE (ビデオエンジニア) : 高橋正直
- 音声 : 本間祥吾
- 照明 : 藤井梅雄
- 美術デザイン : ねもとまさ乙
- 選曲効果 : 天野孝弘(4-Legs)
- VTR編集 : 渡邊康子
- MA : 福田忠光
- 演出 : 佐々木貴幸
- 総合演出・プロデュース : 狭間忠行
- プロデューサー : 中村百合子(フジテレビ)、川上秀次郎
- 技術協力 : ニユーテレス、共同テレビジョン、FLT、東京メディアシティ、TDKビデオセンター
- 美術協力 : CAVIN
- 制作協力 : ジャパンプロデュース
[編集] 関連項目
- 『愛する二人別れる二人』終了後、「電波少年的愛する二人別れる二人(やらせなし)」というパロディ企画を放送し、フジテレビが抗議した。しかし一方のフジテレビは当時『トロイの木馬』という電波少年のパクリ番組を放送していた。電波少年が番組内でそれを指摘すると、フジテレビ側は一転沈黙したという経緯がある。
「愛するコンビ別れるコンビ」というパロディ企画を放送した。
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