恐山
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菩提寺 | |
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恐山菩提寺 山門 |
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所在地 | 青森県むつ市田名部字宇曽利山3-2 |
山号 | 恐山 |
宗派 | 曹洞宗 |
本尊 | 延命地蔵菩薩 |
創建年 | 貞観4年(862年) |
開基 | 慈覚大師円仁 |
別称 | |
文化財 |
恐山(おそれざん、おそれやま)は、下北半島の中央部に位置する霊場であり、高野山、比叡山と並ぶ日本三大霊場の一つである。
恐山は、カルデラ湖である宇曽利湖(うそりこ)を中心とした外輪山の総称である。外輪山は釜臥山、大尽山、小尽山、北国山、屏風山、剣の山、地蔵山、鶏頭山の八峰。「恐山」という名称の単独峰はない。火山岩に覆われた「地獄」と呼ばれる風景と、美しい宇曽利湖の「極楽浜」との対比が特徴である。
寺名は恐山菩提寺、本坊はむつ市田名部にある曹洞宗円通寺である。本尊は延命地蔵菩薩。 開山は慈覚大師円仁による。
地理でいう恐山山地とは、下北半島のまさかり部分にある山地全体を指すので、いわゆる霊場恐山 とは区別される。
目次 |
[編集] 開山
開山は貞観4年(862年)。開祖は天台宗を開いた最澄の弟子である慈覚大師円仁。
円仁が唐に留学中、 夢で「汝、国に帰り、東方行程30余日の所に至れば霊山あり。 地蔵尊一体を刻しその地に仏道を広めよ」という御告をうけた。 円仁はすぐに帰国し、夢で告げられた霊山を探し歩いた。苦労の末、 恐山にたどり着いたといわれる。
その中に地獄をあらわすものが108つあり、全て夢と符合するので、円仁は6尺3寸の地蔵尊を彫り、 本尊として安置したとされている。
[編集] 地元の恐山信仰と言い伝え
地蔵信仰を背景にした死者への供養の場として知られる。下北地方では「人は死ねば(魂は)お山(恐山)さ行ぐ」と言い伝えられている。
恐山大祭や恐山秋詣りには、イタコマチ(イタコがテントを張って軒を連ねている場所)に多くの人が並び、イタコの口寄せを聞く。
[編集] 恐山の温泉
恐山自体が火山であるため、境内には温泉が湧いている。古滝の湯(男湯)、冷抜の湯(女湯)、薬師の湯、花染め湯の4つの浴場があり、無料である。
[編集] アクセス
[編集] その他
- むつ市街より恐山に至る恐山街道(青森県道4号)には途中、整備された湧き水冷水(ひやみず)があり旅人の喉を潤している。この湧き水を1杯飲めば10年、2杯飲めば20年、3杯飲めば死ぬまで若返ると言われている。道の反対側にはトイレがある。
- 恐山は火山性ガスが充満していて特有の硫黄臭が鼻を突く。初めて行く人は注意が必要である。
- 開山期間 毎年5月1日~10月31日
- 開門時間 午前6時~午後6時
- 入山料 500円(2006年現在)
- 大祭典 毎年7月20日~24日
- 秋祭典 毎年10月9日~11日
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 鳴海健太郎『下北の海運と文化』(『青森県の文化シリーズ』10)、北方新社、1977年7月。
- 宮崎ふみ子 / ダンカン・ウィリアムズ「地域からみた恐山」、『歴史評論』第629号、2002年9月。