層雲峡温泉
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層雲峡温泉(そううんきょうおんせん)は、北海道上川支庁管内上川郡上川町(旧蝦夷地、明治以降の旧石狩国)の層雲峡地区にある温泉で、北海道有数の規模を誇る温泉街を形成している。近年、温泉街の中心部はカナダの山岳リゾートを模した「キャニオンモール」として整備され、他の温泉街とは一味違った欧米風な雰囲気を醸しだしていて面白い。
毎年冬には「層雲峡氷爆まつり」が開催され、多くの観光客で賑わっている。特に台湾などのアジアからの観光客に人気が高い。
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[編集] アクセス
- 都市間バス:但し、利用区間に制限があるので注意が必要。予約が必要なものもある。下記の区間で利用可能である。詳しくは時刻表で確認を。
- 旭川~北見 層雲峡バス停と温根湯温泉・留辺蘂・北見間。
- 旭川~帯広(三国峠経由)層雲峡バス停と十勝三股・糠平温泉・上士幌・士幌・音更・帯広間。
- 旭川~釧路 層雲峡バス停と津別・阿寒湖・釧路間。
[編集] 泉質
- 単純温泉
- 硫黄泉
[編集] 温泉街
国道39号沿い、層雲峡の渓谷の底に位置する。13軒のホテル・旅館が存在するほか、温泉街の中に環境省の層雲峡ビジターセンターがある。近くには大雪山黒岳スキー場や、層雲峡・黒岳ロープウェイ、キャンプ場がある。温泉街には、「黒岳の湯」という名称の温泉公衆浴場がある。
大雪高原牛(アンガス種と呼ばれるカナダ原産の肉牛)やニジマス、山菜などを使った料理が名物となっている。
[編集] 歴史
幕末期に和人として初めて大雪山系を探索した松田市太郎(江戸幕府石狩役場勤務の足軽)や松浦武四郎らによって温泉が発見された後、明治・大正期の歌人・大町桂月が訪れた大正年間から、数軒の温泉宿が営業していたものの、近代的な温泉地としての開湯は1950年代に入ってからである。温泉地としてだけでなく、スキーリゾートとしても繁栄していった。