層雲峡
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層雲峡(そううんきょう)は、北海道上川町にある峡谷である。大雪山国立公園に位置し、石狩川を挟み約24kmの断崖絶壁が続く。大雪山黒岳山麓の層雲峡温泉は、ホテルが立ち並び層雲峡の中心として人気の観光地となっている。
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[編集] みどころ
大函・小函は層雲峡の峡谷美が最も素晴らし場所である。約3万年前の大雪山の噴火により堆積した溶結凝灰岩が石狩川によって浸食されたことにより形成された、高さ200m前後の柱状摂理の断崖を間近に見ることができる。
流星・銀河の滝(ともに日本の滝百選に選定)などといった大小様々な滝も見どころの一つである。かつては国道39号から眺めることができたが、落石事故の危険があるため、銀河トンネルが開通してからは旧道(遊歩道兼サイクリングロード)に入らないと見物できなくなった。
大雪山黒岳(1984m)は、層雲峡温泉からロープウェイとリフトを乗り継いで7合目まで行け、そこから頂上までは1時間ほどで登ることができる。手軽に登ることができるが、毎年7月まで残雪があり、9月には初雪を迎えるため、それなりの装備が必要である。
[編集] 名前の由来
元々、アイヌ語でソウウンベツ(滝の多い川の意)と呼ばれていた。これにちなんで大町桂月が1921年(大正10年)に層雲峡と命名。