利用者:無加川のニジマス
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寝台特急トワイライトエクスプレス
「トワイライトエクスプレス」は、西日本旅客鉄道、東日本旅客鉄道、北海道旅客鉄道の3社が大阪駅~札幌駅間で運行する臨時寝台特急列車の愛称(列車名)である。
東海道本線・湖西線・北陸本線・信越本線・羽越本線・奥羽本線(以上をまとめて、日本海縦貫線という)・津軽線・海峡線・江差線(以上をまとめて、津軽海峡線という)・函館本線・室蘭本線・千歳線の12線区を経由し、1495.7kmを運行する、日本一の長距離を走る旅客列車である。なお、札幌発・大阪行きの上り列車(8002レ)は、函館本線の森駅 - 大沼駅の間を、渡島砂原駅経由の通称「砂原線」経由で運行するため、運行距離は1500㎞を超え、大阪発・札幌行きの下り列車(8001レ)の運行時間が21時間7分であるのに対し、1時間31分も長い22時間38分で運行する。
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[編集] 沿革
[編集] 運転概要
1989年の運行開始当初より、大阪駅発12時(正午)・札幌駅発14時05分と、2004年10月現行ダイヤで運行される夜行列車の中では一番早く出発する。停車駅も、新津駅までは新大阪駅・京都駅及び敦賀駅、金沢駅、富山駅、直江津駅、長岡駅など北陸本線・信越本線の主要な駅に停車し、青森駅・五稜郭駅他での機関車付け替えや列車の行き違い交換、牽引機関車の乗務員や車掌の交代等のための運転停車を除いては、新津駅から洞爺駅までは無停車で運行される。洞爺駅より先は、室蘭本線・千歳線の主要駅である東室蘭駅、登別駅、苫小牧駅、南千歳駅の各駅に停車する。
運転日時は基本的に札幌行きは月・水・金・土曜、大阪行きは火・木・土・日曜であるが、ゴールデンウイーク、年末・年始や札幌雪祭り、夏季は毎日運行される。
[編集] 停車駅(客扱い停車駅のみ)
大阪駅 - 新大阪駅 - 京都駅 - 敦賀駅 - 福井駅 - 金沢駅 - 高岡駅 - 富山駅 - 直江津駅 - 長岡駅 - 新津駅 - 洞爺駅 - 東室蘭駅 - 登別駅 - 苫小牧駅 - 南千歳駅 - 札幌駅
[編集] 使用車両
西日本旅客鉄道宮原総合運転所所属の24系25形客車の専用編成3編成が使用される。全車が既製車両の改造車であるが、従来の「寝台列車=ブルートレイン=青」というイメージを覆し、深緑に黄色の帯を1本締めるという、独自の塗色となった。2002年秋までに全編成のリニューアルが完了し、内装は「木のぬくもり」をテーマにした木目調の壁などに変更され、7号車にあるミニサロンには本革のソファーが設置されるなど、豪華列車としてのグレードが以前よりも向上した。合わせて、外装も、金色(黄色)の帯の上下に銀色の縁取りが追加され、車体側面にあるエンブレムも、細かい部分のデザインが変更されるなどしている。
繁忙期の毎日運転期間中は全3編成がフル稼働となるが、それ以外の時期でも旅行会社などが主催するツアーのための団体貸切専用列車として運転される日もあるため、かなりの比率で全3編成が稼動することが多い。なお、大阪駅方向を1号車とする。
- 1号車:A個室寝台車(スロネフ25形500番台)-「スイート」1室・「ロイヤル」4室。
- 2号車:A個室寝台車(スロネ25形500番台)-「スイート」1室・「ロイヤル」4室。
とりわけ、1号車車端部にあるスイートは、切符を取ることが困難なほどの人気がある。ただし、2号車のスイートは、車両中央部に個室があるため、揺れの影響が少ないことから、居住性では2号車のスイートの方が上だとも言われている。
- 3号車:食堂車(スシ24形0番台)-「ダイナープレヤデス」。国鉄時代に余剰となった489系・485系特急電車の食堂車(サシ489形・サシ481形)からの改造車両。改造母体となった車種の違いから、先に改造されたスシ24-1&2と、後から改造されたスシ24-3とでは、屋根上のクーラーの形式・形状も異なっている。
- 4号車:サロンカー(オハ25形550番台)-「サロン・デュ・ノール」。有料(カード式)のシャワールームが2室設置されている。
- 5・6号車:B個室寝台車(オハネ25形520番台)-1人用「シングルツイン」・2人用「ツイン」。
- 7号車:B個室寝台車(オハネ25形510番台)-2人用「ツイン」・ミニサロン設置。
- 8号車:B寝台車(オハネ25形560番台)-「Bコンパートメント」。
- 9号車:B寝台車(オハネフ25形500番台)-「Bコンパートメント」。
- 10号車:電源荷物車(カニ24形) ただし、荷物室は使用されない。基本的には、「トワイライト」色に塗装変更された0番台が使用されるが、時々、寝台特急「日本海1・4号」などで使用される通常のブルートレイン色の100番台が使用されることもある。
なお、電源荷物車であるカニ24形を含め、使用される全ての車両(客車)は、北海道地区に乗り入れることから、耐寒耐雪化工事を施されている。
[編集] 牽引機関車
- 大阪駅~青森駅間
西日本旅客鉄道福井地域鉄道部敦賀派出所所属。専用客車と同じ塗色に変更された専用機となっている。なお、上り列車は敦賀駅で別のEF81形電気機関車と交代する。
- 青森駅~五稜郭駅間
北海道旅客鉄道函館運輸所青函派出所所属。「カシオペア」や「北斗星」と違い、ヘッドマークは装着されない。
- 五稜郭駅~札幌駅間