大阪府道2号大阪中央環状線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大阪府道2号大阪中央環状線(おおさかふどう2ごう おおさかちゅうおうかんじょうせん)は、大阪府堺市堺区を起点とし、大阪府池田市を終点とする主要地方道。1970年開催の日本万国博覧会に合わせて整備された。通称:中環(ちゅうかん)。100m道路とも。堺市内の区間を除きほぼ全線高速道路(近畿自動車道・中国自動車道・阪和自動車道)に沿った路線で高速道路を挟んで上下独立した一方通行路の構造をとる。 「上り側道3車線上り本線3車線・高速道路(近畿道)上下6車線・下り本線3車線下り側道3車線」 となる区間(池田IC~中国吹田IC間)も存在し、最大幅員122mの文字通り大阪府の大動脈といえる道路である。一部区間では、これに加え、大阪モノレール(大阪高速鉄道)が並走している。
豊中市島熊山~中国吹田IC間(千里ニュータウン区間)に信号はなく、立体交差でランプもある。
- 国道との重複区間
目次 |
[編集] 通過市町村
- 大阪府
[編集] 接続路線
国道309号・阪和自動車道美原北IC・南阪奈道路美原IC(堺市美原区)
- 阪和自動車道松原IC・阪神高速道路14号松原線大堀出入口(松原市)
- 近畿自動車道長原IC(大阪市平野区)
- 近畿自動車道八尾IC・国道25号(八尾市)
- 近畿自動車道東大阪南IC東大阪北IC・阪神高速道路13号東大阪線東大阪荒本出入口・国道308号(東大阪市)
- 大阪府道8号大阪生駒線(阪奈道路)(大阪市鶴見区)
- 近畿自動車道大東鶴見IC(大阪市鶴見区)
- 近畿自動車道門真IC・第二京阪道路・国道163号(門真市)
- 国道1号・寝屋川バイパス・(阪神高速道路12号守口線守口出入口)(守口市)
- 近畿自動車道摂津南IC摂津北IC(摂津市)
- 近畿自動車道吹田IC・名神高速道路吹田IC・中国自動車道中国吹田IC(吹田市)
- 国道423号(新御堂筋)千里IC(豊中市)
- 中国自動車道中国豊中IC・国道423号(豊中市)
- 中国自動車道中国池田IC・国道171号・国道176号・(阪神高速道路11号池田線池田出入口)(池田市)
[編集] 千里ニュータウン区間のランプ
[編集] 別名
[編集] 沿線施設
- 大仙陵古墳(仁徳天皇陵)
- 府営大泉緑地
- 一級河川大和川
- 府営久宝寺緑地
- 大阪府立中央図書館
- 花博記念公園鶴見緑地
- 一級河川淀川
- 近鉄バス鳥飼営業所
- 万博記念公園
- 千里ニュータウン
- 大阪国際空港
- 大阪大学
[編集] 備考
並行して、現道整備前の府道((旧)大阪府道14号堺布施豊中線)、大阪府道2号(旧)大阪中央環状線(道路法上の位置づけでは、こちらも正規の大阪府道大阪中央環状線だが、紛らわしいので呼び分けている。俗称は、「旧中環」、「旧中」など。)があり、一部で現道と交差している。 本来、道路としては、一つの名称の道路は1本だけであるべきだが、路線管理の都合上、同一名称の路線が複数存在することとなっている。 当然、交差点の表示はどっちへ行っても2号線となっており、混乱を招くことになっている。交通情報では「中央環状線の旧道」などと言われる。旧道のルート(一部省略)は以下のとおり。
- 藤井寺市小山-大和川を大正橋で渡る-八尾市南木の本-太子堂で国道25号と交差-JR関西本線、近鉄大阪線と交差-佐堂東で現道と交差-近鉄奈良線八戸ノ里駅-大阪市鶴見区迎賓館前-近畿道門真IC付近で現道に合流…豊中市国道176号桜塚交差点に至る。
また上記のルートに加えて現在の大阪府道12号堺大和高田線の藤井寺市小山交叉点以西も堺布施豊中線であった。道路名に「布施」と入っていながら布施駅付近を経由していないが、これは旧布施市(現在の東大阪市西部)に由来するものである。
摂津市~守口市間の淀川を渡る橋である鳥飼大橋(南側=下流側、茨木方面行き)は日本で初めての有料橋で1954年に完成(現在は無料)。元は日本道路公団が管理していた。完成してから半世紀が過ぎ、それ故、老朽化や車線数が2車線と少ないために渋滞の発生が顕著であるといった問題が派生していた。そこで大阪府は2003年から新橋梁への架け替え工事を始めており、2013年の完成を目指している。
区間によって4車線~12車線と車線数が異なる。
[編集] 渋滞
信号が少ないことや、東大阪市の区間では本線と側道が分かれている、幹線道路との交差部分では立体交差になっているところが多い、多くの区間で制限速度が60kmなどにより、通行量の少ない時間帯は非常に走りやすい道路であるが、通行量の多い時間では渋滞が激しい。原因としては以下のことがあげられる。
- 門真市や松原市の一部の交差点で幹線道路と平面交差している。
- 前述した鳥飼大橋付近には淀川を渡る橋が少ないため、交通が集中する。
- 茨木市周辺では摂津市と吹田市を結ぶ一般道路が実質中央環状線しかない状況である。またこの区間を並行する近畿自動車道も渋滞が頻発するので、中央環状線に流れてくる。またこの区間は車線数が東大阪市の区間と比べて少ない。
[編集] 特に渋滞の激しい場所
- 松原IC付近
- 東大阪市荒本付近(南行きのみ・中央大通との合流)
- 桑才新町交差点(北行きのみ・立体交差工事中)
- 鳥飼大橋(架け替え工事中)
- 茨木市奈良
- 宇野辺跨線橋(JR京都線のオーバーパス・片側2車線しかない)
- 池田IC(ジャンクション構造のため、交通容量が低下)