北神急行電鉄北神線
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北神線(ほくしんせん)は、兵庫県神戸市中央区の新神戸駅から北区の谷上駅までを結ぶ北神急行電鉄の鉄道路線である。
神戸電鉄有馬線の神戸市中心部へのバイパスとして建設された。谷上駅付近を除く全線が六甲山地を貫く全長7,180mのトンネルとなっている。このトンネルは1997年に北越急行ほくほく線が開業するまでは私鉄最長の山岳トンネルだった。
1995年1月17日の阪神・淡路大震災では大きな被害はなく、翌18日には運行再開し、この時点でまだ不通だった神戸電鉄の代替路線としての機能を果たした。
しかしながら短い距離の割に運賃が非常に高い(接続路線の神戸電鉄も屈指の高運賃で知られている)ことから輸送量が伸び悩み、建設費の金利負担が重くなって経営が苦しくなり、2002年4月1日付けで鉄道施設が神戸高速鉄道に譲渡され、神戸高速鉄道が第三種鉄道事業者、北神急行電鉄が第二種鉄道事業者に変更されたが、神戸高速鉄道の他線とは異なり、営業や運行は引き続き北神急行電鉄により行われている。
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[編集] 路線データ
- 管轄(事業種別):北神急行電鉄(第二種鉄道事業者)・神戸高速鉄道(第三種鉄道事業者)
- 路線距離(営業キロ):7.5km
- 軌間:1435mm
- 駅数:2駅(起終点駅含む)
- 複線区間:全線
- 電化区間:全線電化(直流1500V)
- 閉塞方式:車内信号式
[編集] 運行形態
神戸市営地下鉄西神・山手線と相互直通運転を行い、一体的に運行されている。
- 新神戸~谷上間
- 平日の朝は9分間隔、昼は15分間隔、夕方は6~12分間隔。
- 土曜・休日の朝は12分間隔、昼は15分間隔、夕方は15分間隔。
[編集] 車両
[編集] 自社車両
- 7000系:1988年就役
[編集] 乗り入れ車両
[編集] 車両基地
[編集] 歴史
- 1988年4月2日 新神戸~谷上間が開業。神戸市営地下鉄と相互直通運転開始。
- 2002年4月1日 鉄道施設を神戸高速鉄道に譲渡。第二種鉄道事業者へ移行。
- 2002年12月16日 谷上方前から3両目に日本初の終日女性専用車両を設置。
- 2006年10月1日 PiTaPa・ICOCAの利用が可能に。
[編集] 駅一覧
駅番号 | 駅名 | よみがな | 営業キロ | 接続路線 |
---|---|---|---|---|
S01 | 谷上駅 | たにがみ | 0.0 | 神戸電鉄:有馬線 |
S02 | 新神戸駅 | しんこうべ | 7.5 | 神戸市営地下鉄:西神・山手線(直通) 西日本旅客鉄道:山陽新幹線 |
駅番号順に記述。正式な起点は新神戸駅。