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株式会社 佐賀玉屋(かぶしきがいしゃさがたまや)は佐賀県佐賀市中の小路にある百貨店。兄弟会社が運営する伊万里店とともに、佐賀県で唯一の百貨店である。また、玉屋グループは佐賀県内が創業地でもあり、佐賀玉屋はその流れをくむグループの“総本店”的な存在ともなっている。
[編集] 沿革
- 1806年(文化3年)- 田中丸善吉が、肥前国小城郡牛津村(現在の佐賀県小城市牛津町)西町に荒物店「田中丸商店」として創業した。
- 1918年(大正7年)- 「株式会社 田中丸商店」、創業母体の流れをくみ設立。創業地牛津を総本店とするとともに、佐世保支店が佐世保玉屋の開業計画を発表。
- 1930年(昭和5年)- 株式会社田中丸商店牛津総本店を改組、「株式会社 玉屋呉服店」に改称。この時点を現行法人の設立とする。
- 1933年(昭和8年)- 玉屋呉服店、佐賀市呉服町に開店。
- 1934年(昭和9年)- 「株式会社 玉屋百貨店」に改称。
- 1941年(昭和16年)- 現社名に改称。
- 1965年(昭和40年)- 中央大通りの現在地に移転。
- 1980年(昭和55年)- 新館(現・南館)開業。
- 1992年(平成4年)- 本館を北隣のビルの一部に拡張。
- 2006年(平成18年)- 創業200周年を迎えた。
[編集] 所在地
- ほか、伊万里店の管轄となる西松浦地区以外の県内にミニショップを展開。佐賀空港にも出店。
[編集] その他
- 玉屋は、田中丸一族が北部九州の主要都市で展開する百貨店グループで、バラの花をシンボルに採用していることからタカシマヤハイランドグループに属している。
- ブランドイメージは統一しているが、各地域の独立性を維持するため、原則「一店一社」制をとっている。
- 佐世保玉屋は、九州では鹿児島の山形屋に次ぐ古い百貨店であり、佐世保と長崎で店舗を展開するほか、伊万里店を運営する会社を子会社に持つ。
- 以前は、福岡市(福岡玉屋、同市初の百貨店)と北九州市(小倉玉屋)にも玉屋グループの会社があったが、売上不振によりいずれも閉店に追い込まれた。その後、旧小倉玉屋の従業員が新たに会社を立ち上げて市内のホテルで店舗を始めた際、佐賀玉屋が支援を行っている。この店は佐賀玉屋でも、同社のサテライトショップと実質同じ扱いをしており、現在は、佐賀玉屋・玉屋グループにおける福岡での重要拠点となっている。
[編集] 関連項目
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