佐藤重幸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
佐藤 重幸(さとう しげゆき, 1973年11月7日 - )は、北海道札幌市手稲区生まれ。CREATIVE OFFICE CUEに所属。タレント、俳優。血液型はO型。北海道札幌手稲高等学校、北海学園大学工学部卒業(一浪二留)。
目次 |
[編集] 演劇の経歴
- 大学浪人時代にテレビで放送されていたイッセー尾形の一人芝居「タクシーを待つ人」に魅せられた。受験をやめて役者になると決意し、その日のうちに親に宣言したが、「泣いて止められた」(本人談)ため大学へ進学した。
- 北海学園大学演劇研究会在籍中に大泉洋らと出会い、TEAM-NACSを結成。舞台活動を始める。
- 1994~2002年には大泉らが所属している劇団イナダ組にも在籍していた。
- 大学卒業後は東京に出て劇団の研究生として役者を続けるつもりであったが、留年中にTEAM-NACSがどんどん大きくなってしまった。そのため、ローカルタレントをしながらNACSのメンバーとして活動を続ける道を選び現在に至る。
- 舞台演劇の分野では、役者としてだけではなく脚本・演出の立場としても精力的に活動している。
- 2001年には「ダムダム団」を結成。
- 2003年TEAM-NACS第9回公演「ミハル」では、作・演出を担当。
- また、2004年には演劇ユニット「ロックメン」を結成し主宰するなど、常に新しい境地を求め続けている。
- TEAM-NACS第10回公演「LOOSER~失い続けてしまうアルバム」では主演を務めた。
- 2005年9月に「おにぎりあたためますか」の罰ゲームでオクラホマになった。
- 2005年10月より放送のフジテレビ系ドラマ「1リットルの涙」に主人公が通う学校のクラス担任西野良三(英語教師)役で出演。
- このときに監督から役柄についての説明を受け、髪の毛を短く切り日焼けサロンに行った。しかし、日焼けどころか肌が真っ赤になってしまった。
- 2006年3月からは、沢口靖子・永島敏行らと共に舞台『びっくり箱』に出演。夢として持っていた「東京からオファーのある役者」に、名実共になれた証。
- 2006年7月よりフジテレビ系ドラマ「サプリ」に三田圭介役で出演。
[編集] ナックスでの立場
[編集] 呼び名など
- 役者仲間やファンを問わず「シゲ」と呼ばれている。
- 時によって、鈴井は「佐藤くん」と、大泉は「佐藤」と呼ぶときがある。
- 安田顕とともに「チームハンサム」と呼ばれ、中高生やOL層といった若い女性からの人気が高い。
- 安田・佐藤のナックスガタメは「ハンサムガタメ」とも呼ばれる。
- 殊に佐藤は、STV「どさんこワイド204」に出演(2005年3月降板)しているので、ミセス層での認知度が高いことが特徴である。
- 佐藤にはマニア的な側面もあるため、男性ファンも多いとされている。
- 「NACSハンサム」の称号を与えられているが、大泉洋の発言(後述)から「NACSびんぼう」と呼ばれることも少なくない。
- 上の称号以外には「手稲が生んだ最後のハンサム」、「手稲のスーパーコンピューター」、「手稲の蒼い流星」(全部自称)がある。
- 2006年7月6日のSide7の「ガンダム王クイズ」で見事5問連続正解したため、「ガンダム大王」の称号も獲得。
- 「子供のまま大人になったので、一生独身じゃないかってぐらい子供」と自身を語っている。
- 「場の空気が読めない男」であることを自覚している。
- 雅楽戦隊ホワイトストーンズの撮影でHTBの幹部クラスが昼休みを割いて参加したときに、「皆さん仕事しなくていいのですか?」と発言。ディレクターに「(そんなことを言うと)番組飛ぶかもよ」とたしなめられる。
- 映画「river」では、寡黙な役どころの大泉が一生懸命役作りしているときに、「どうしたの?機嫌悪いの?」と茶化した。
[編集] 「残念エピソード」一覧
仕事、プライベートを問わず、事あるごとに残念なエピソードを作ることから「ミスター残念」と名付けられる。
- 「おにぎりあたためますか」で集合時間に遅れる(ハニーびしょびしょ宣伝が番組的に最初)。
- 「おにぎり―」のロケ中に阿寒町(現釧路市阿寒町)内を移動中、畑の真ん中にに熊がいたと言い張って車を引き戻させたがそれは熊ではなくて馬だった。この時大泉洋が一言「なまら馬だ」(2004年2月17日放送)
- 「おにぎり―」ロケで大のセミヌード写真を撮った際フィルムを巻き上げる前にフタを開けてしまった。
- ニセコ町にある自分の土地に無断で建物を建てられたと大騒ぎするが、よく確かめてみたら全くの勘違いだった。(2004年8月31日放送)
- 同じ8月31日放送分のロケ中、アイスクリーム取材を行っている最中に「鮎がおいしい店がある」と言って自らナビを買って出るが全く見つけられずに通り過ぎてしまい時間を無駄にしてしまう。
- 銀のエンゼル舞台挨拶で室蘭に行く時、集合時間に遅れた上に集合場所を間違える。
- 「おにぎり―」ロケも兼ねたこの舞台挨拶ツアー中に誕生日を迎えるが旭川での舞台挨拶のときに番組が用意した誕生祝いを会場が用意したものと勘違いした上に番組は祝ってくれないと文句を言ったあげく真実を知って逆ギレした。(2004年12月8日放送)
- 同じ名古屋行きという理由で予定していた新幹線「のぞみ」の1本前の「こだま」に乗ってしまった。また、この日の朝にコンタクトを流す。
- ドラマの関係で東京で部屋を借りていたが、その部屋のカギを落とす(スリの可能性が高いが)。2万円の交換料を払うことになった。
- 鍵を無くした際、ダーツバーで時間を潰したらしい。また、泊まるところがなく仮眠をとるためにしかたなくラブホに宿泊。
- ドラマの関係で滞在していた東京から福島でロケ班と合流する予定が、予定時間に東京の部屋で寝ていてディレクターの電話で起こされ、おにぎり史上最高額の食事を食い逃す。
- 2005年の誕生日には、度重なる遅刻のことで事務所の社長である鈴井貴之からお説教を喰らった。
- 社長のお説教の直後、2005年12月に行われたキュー・ファン・ミーティングで、集合場所である事務所に10分遅刻した大泉が鈴井と合流したが、会場に向かって出発しないのを不審に思い大泉は「他に誰かいるんですか」と鈴井に尋ねたところ「うーん、残念だねえ」と言われ、佐藤に電話したところ、まだ自宅におり、その電話で跳び起きたと思われる。
- 沖縄に旅行に行く際、自宅前で転んで顔を縫う怪我を負った。
- 「おにぎり―」のロケ中「セコい」という言葉は瀬古利彦が語源であると薀蓄を語ったが、ガセネタであったため、次のロケにおいて奈良県十津川村にある日本一長い鉄線橋である谷瀬の吊橋を夜に渡る事になった。その際、歌のコーナーとして橋の真ん中で柴田恭兵のRUNNING SHOTを歌うことになった。吊り橋を渡る最中に大泉・佐藤麻美からいやがらせを受けたり(佐藤はおばけが苦手である)、橋を照らしていた車のライト(橋自体にはライトがない)を消したりされた。
- ある日、ハナタレ部屋の収録が終わり、森崎を誘って佐藤の車でラーメンを食べに行った。森崎は財布を持っていなかったが、佐藤はおごると言って自分の車に森崎を乗せ、ラーメン屋に行きラーメンを食べたが、佐藤は財布を忘れていた。2人は店員に平謝りし、結局後日森崎が支払った。他にも東京に行く際に財布を忘れ、マネージャーから3万円借金した。
- 2006年8月11日より放送のハナタレの新企画のロケ当日に飛行機に乗り遅れ2時間の遅刻をした。言い訳として「恐い夢を見たて目覚めが悪くてもう一回寝てしまった」という。また、ドラマのロケでは伊東美咲と2人だけのシーンがあったことを言ったため、メンバーから北海道を軽視しているのではないという疑いをかけられた。
- 「おにぎり―」のロケにおける残念エピソードの回数は道内ロケだけで以下の通り(2006年8月8日放送現在)
- 遅刻―7回
- 勘違い―6回
- その他―6回
- ナビにならないナビ―2回
- 大泉ファンの「子猫ちゃん」、鈴井ファンの「子トラちゃん」になぞらえて、シゲファンは「子残念ちゃん」と呼ばれている。
- 以上のことより、事務所のタレントが鍵をなくしたり財布を家に忘れたりすると、「アイツ(=佐藤)が近くにいるのかもしれない」とか「シゲの残念がうつった」などと日記に書き込まれる。
- 2006年10月仕事でギリシャを訪れ、日本での仕事がある為、鈴井社長や森崎リーダーより早く帰国の途に着くが、アテネ発の飛行機の出発が遅れ、ミュンヘンでの乗り継ぎが出来なくなり、ドイツで足止めを喰らう。
- おばけ、怪談、心霊現象といったものが総じて苦手で、あらゆる番組で子供のように(時には子供以下)怖がる。時に恐怖がタレントであることを忘れさせ、リアクションをとらなくなる。NACS GOTTA ME!で、禁煙宣言を破ったことで行った罰ゲームでは、リスナーから寄せられた怪談に過剰なまでにパニックに陥り、メガネを遠くまで飛ばしたり、過って大泉の顔を殴ったり、イヤホンを壊したり、怪談を送ったリスナーにウイルスを送ると言ったり(当然実際にはやっていない)するなどした。
[編集] 大泉洋との関係
- 大学時代に大泉がはじめて佐藤を見たときは白いズボンをはいており、「気取った奴」というイメージを持っていた。
- 大学在学中、大泉は当初のころ、佐藤を「さん」付けで呼んでいたらしい。というのも同じ年でありながら佐藤が一浪、大泉が二浪で入学したためであるが、次第に打ち解けていく中である時佐藤が言った「呼び捨てでいいよ」の一言から「さん」付けはしなくなったようである。
- 現在では大泉が「生まれ変わるならシゲになりたい」とか、「僕、シゲと結婚します。」と発言するなど、仲はよさそうである。
- 2005年3月6日に放送されたフジテレビ「EZ!TV」大泉洋の特集では、HTB「おにぎりあたためますか」のロケに同行する形で車内インタビューされる大泉の姿が放送され、当然大泉の隣には佐藤がいた。その後も佐藤は映画銀のエンゼルトークショーの会場入りシーンで大泉よりも多くの黄色い声援を浴びたり、同イベントで喋っている姿が放送されたりしたのだが、番組では結局最後まで佐藤には一言も触れられることはなく、「佐藤重幸 無言の全国放送デビュー」という形に相成った。しかし、寡黙を通した本人は番組の趣旨を理解した上でのことと思われる。
- 「おにぎりあたためますか」で大遅刻したとき、逆ギレした挙句に、大泉に対して「オレは一人で生きているんだ!」「お父さんやお母さんに起こしてもらってる奴とは違うんだ!」と言い放った。
- 大泉は、佐藤がハンサムなことで脚光を浴びていることをよく思っていないようである(おそらく一方的な妬み)。
- ドラバラ「山田家の人々」では佐藤の私物である“イカさない”メガネをかけ、「不審なサラリーマン」と役どころで出演させた。
- ちなみに、大学は大泉よりも一年前に入学したはずなのに、卒業は大泉の一年後である。
- 本人曰く、「大学時代は宿題(=レポート)に苦しめられた」
[編集] 趣味・趣向
[編集] ガンダム関連
- 自他共に認める「ガンダムマニア」。
- 「ファーストガンダム」、「Zガンダム」、「逆襲のシャア」しか認めていない。
- AIR-G'でレギュラーを務める「Side7」はいかにも彼らしいネーミングである。
- 大泉洋からは「オタクになりきれなかったマニア」と言われている。
- 松戸市に以前あったバンダイミュージアムでは、実物大ガンダムの前で地球連邦軍、ジオン軍両方のコスプレをして記念撮影をしたが、そのネガをおにぎりあたためますかのスタッフに間違えて渡してしまい、放送でその写真を公開されてしまった。
- 富士急ハイランドにある「ガンダム・ザ・ライド」に乗って喜ぶ三十路男でもある。2005年2月、富士急ハイランドに行った際は、6回乗った。取材などではなくプライベート(しかも一人旅)で行ったので、当然のことながら旅費は自費である。
- 自宅にはザクII(MS-06S・指揮官用ザクII。いわゆる「シャア専用」)のガンプラ(1/12スケール)がある。「アルプス」DVD特典映像で、佐藤が満面の笑みで自慢(?)している。
- ガンダム好きが高じて、自身が脚本を書く芝居にはネタとして登場するほか、森崎が書く作品にもガンダムネタが登場する。
- 「COMPOSER」秋田公演のカーテンコールにて、秋田県児童会館のホールの内装が真っ赤だったので、「シャア専用劇場みたいなところで公演ができて嬉しい!!」と発言した。
- 「COMPOSER」仙台公演で来仙した時、かねてより情報を得ていた「ガンダムショットバー ZION」(青葉区大町2丁目)へ行った。内装からメニューまでガンダムワールドであることに感動し、写真を撮りまくりだった。
- 「おにぎりあたためますか」で鳥取ロケを行った際、大泉のスケジュールの関係で岡山空港から帰る際に、岡山県久米町(現津山市)にある1/2.5スケールのZガンダムがロケスケジュールに入っていたためおおはしゃぎし、ロケ班そっちのけで写真を撮りまくりだった。
- かつては「ガンダム好き」をあまり表に出していなかった。
- 2006年8月17日、札幌PARCO屋上で行われたイベント「社長室」にゲスト出演した際には、同時期に札幌で開かれていたガンダム関連イベントの「ニュータイプテスト」について熱く語り、受けに行けないことを心底悔しがっていた。またその際、35万円のガンダムキットの購入も宣言した。佐藤浩市の握手の仕方に感動したらしい。
- ガンダムの男性キャラに対しては、かなり甘い見方をしている。
[編集] ガンダム以外のアニメ・映画など
- 攻殻機動隊関係の作品も好きである。
- そのルーツは本人がオフィシャルサイトで語ったところによると、どうやら機動警察パトレイバーで押井守作品に目覚めたことにもあるらしい。
- スター・ウォーズ関連の話題にも明るい。
- スタジオジブリ作品も大好き。
- インターネットオークション初体験で落札したものはジブリ関連商品。(ジブリ実験劇場・チャゲ&飛鳥の『On Your Mark』)
- 「千と千尋の神隠し」では、「大泉の友達」ということで出演に成功した。
[編集] その他の趣向
- 小学生が言うような下ネタに喜ぶことから、「少年の心を忘れていない男」などとも評される。
- 自宅にはジブリグッズやマンガ本の他、銃刀(モデルガン・日本刀)も置かれている。
- COMPOSERでは、単銃身のピストルで銃弾を込めることなく二回撃ったことに対して「おかしい」と突っ込んでいた。
- 写真にも凝っている。ロックメン「アルプス」では、自前のカメラを小道具として提供した。
- スキューバダイビングのライセンスを持っている。
- 沖縄で潜ることが何よりの楽しみ。
- 釣りも趣味
- 大の酒好き
- 盆栽好き
- 2005年のポリープ除去入院時は、盆栽と共に入院
- 測量士補のライセンス保有
- バイクの運転はできないようで、ドラバラ鈴井の巣「マッスルボディは傷つかない」ではバイクに乗るシーンがあるが、走っている部分に関してはほぼ総てのシーンで鈴井貴之がスタントを担当している。
[編集] 主な脚本・演出作品
- 2000年2月22日~2月29日 TEAM-NACS番外公演「FOUR~求め続けた奴等の革命~」(「通販番組」を担当)
- 2001年4月14日・4月15日 ダムダム団旗揚げ公演「ROBO~ロボ~」
- 2002年1月5日~1月7日 ダムダム団第2回公演「チャンバラ」
- 2003年2月4日~2月15日 TEAM-NACS第9回公演「ミハル」
- 2004年7月16日~7月19日 ロックメン旗揚げ公演「アルプス」
[編集] その他
- 2000年に函館市で開かれた「2000ミスター土方コンテスト」で川井竜輔(川井"J"竜輔)と共に榎本武揚賞を受賞している。(HBC「天然者」の企画)
- 2001年にも、土方歳三コンテスト全国大会(「ミスター土方コンテスト」から改称)に天然者の企画で、小島達子、江田由紀浩と共に参加。佐藤は箱館稜雲社賞を受賞した。
- 過去、3度にわたってポリープを切除している。1度目は2000年11月、2度目は2001年4月、3度目は2005年1月である。
- 術後、安田から「君が喋らないと、我輩とキャラがかぶる」と言われた。
- その名前からかつて佐藤のりゆきの息子と勘違いされたことがある。
- 2005年8月5日放送のSide7でこのWikipediaに載っている事を本人が色々と話していた。
- 安田から、名前をもじって「重たい幸せ」とか「重くて辛い」とCUEダイアリーに書き込まれることがあった。
- TEAM-NACSの中では、唯一水曜どうでしょうの本編に出たことがない(四国R-14を除く)。
[編集] 主なレギュラー番組
[編集] 出演CM
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- CREATIVE OFFICE CUEオフィシャルサイト
- コスモ建設(苫小牧市)
- 佐藤がCM出演している会社。CMを見ることもできる。
- 1リットルの涙・佐藤重幸インタビュー