Privacy Policy Cookie Policy Terms and Conditions 京王6000系電車 - Wikipedia

京王6000系電車

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6000系電車(6000けいでんしゃ)は、京王電鉄通勤形電車1972年昭和47年)に登場した。

6000系30番台。30番台は都営地下鉄新宿線直通に対応している。(下高井戸駅にて2006年5月6日撮影)
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6000系30番台。30番台は都営地下鉄新宿線直通に対応している。下高井戸駅にて2006年5月6日撮影)
競馬場線の6000系ワンマン仕様(東府中駅にて撮影)
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競馬場線の6000系ワンマン仕様東府中駅にて撮影)

目次

[編集] 概要

京王では初めて20m級片側4扉の大型車体を採用した。京王線踏切が多く、万一の踏切事故に備えて車体の強度をある程度確保する必要があったため、車体は5000系に引き続き普通鋼製である。

2006年8月時点で在籍する車両のメーカーは日本車輌製造東急車輛製造の2社である。初期車には日立製作所製がごく少数存在した。これを最後に日立製車両の導入はないが、車両用電気機器では取引を継続している。

登場以来、5000系に代わって京王線のフラッグシップ的車両として、同線内の特急急行を中心に運用されて来た。また快速各停の運用でも使用する他、東京都交通局都営地下鉄新宿線への乗り入れ運用を一手に担当した。都営新宿線乗り入れ車は車両番号が30番台として区分されるため、6030系と呼ばれる事もある。

1984年(昭和59年)に軽量ステンレス車体の7000系が登場したが、6000系は相模原線の延伸に伴う増備と10両編成時の増結用に1990年平成2年)まで製造され、さらに1991年(平成3年)にはラッシュ時対策で5扉車20両が製造された。

合計で304両が製造されたが、老朽化に伴い1998年(平成10年)から8000系および9000系に置き換わって廃車が進んでいる。1999年(平成11年)までに抵抗制御車が置き換わった事により、京王のすべての営業用車両が回生制動装備の省エネ車両となった。2006年(平成18年)8月現在で200両が在籍している。

※ 本項では新宿方先頭車の車両番号で編成を記している。

[編集] 外観

  • 10号線(都営新宿線)乗り入れ協定に合わせて外板幅2,780mmで製造された。しかし、車内幅は2600㎜にするため客室側面窓は一段下降式を採用した。この側扉窓は直前に登場した都営新宿線10-000形試作車同様角ばった形状のものとなり、以降9000系0番台までほぼ同じ形状のものを採用している。側扉窓の支持金具は車内外の処理方法で3種類あったが、初期車の廃車により現在は2種類である。転落防止幌は全車後付け設置で、段違いの形状である。
  • 先頭車正面窓は左右非対称で、向かって左側(進行方向右側)の窓が小さく、デザイン上のアクセントになっている。尾灯と標識灯は上部の同じ枠の中に入っている。
    6000系旧塗装。最後まで旧塗装で残った6732F。(新宿線大島~東大島間にて2002年9月23日撮影)
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    6000系旧塗装。最後まで旧塗装で残った6732F。(新宿線大島東大島間にて2002年9月23日撮影)
  • 炭素鋼製の車体には、当初5000系と同様にアイボリーで塗られ、幅100mmの臙脂(えんじ)色の帯を巻いていた。極初期の車両は前面の帯を5000系のように正面貫通路方向に絞っており、表示器周りの黒塗装に切れ目が入っていたが、後に一体感を持たせるために黒の面積を拡大し、帯も絞りをやめている。2002年(平成14年)に、当時在籍していた編成のうち6732F以外の全車両が8000系と同じ濃いピンクと紺色の2色帯に変更した。急速に変更した関係で、大部分の車両は塗装変更ではなく帯の変更のみで対処した。この為、検査などで塗り直されるまで妻面に臙脂帯が残っていた。
  • 1990年代前半頃にナンバープレート書体が角ばったオリジナル書体からゴシック体に全車変更された。またこれと前後して「K.T.R.」プレート(旧英文社名Keio Teito Electric Railwayの略)を撤去し、その部分にCIシンボルマークを配している。20番台は当初からゴシック体ナンバー、KEIOロゴで登場している。
  • 冷房装置は1972年度製の6連6本が先頭車:東芝製集約分散型(8000kcal/h)4基、中間車:日立製角型集中(30000kcal/h)1基。1973年度製の6連6本が先頭車:集約分散型(当初4基だったが後に5基に増強している)、中間車:日立製カマボコ型集中(40000kcal/h)1基。それ以降は全てカマボコ型集中である。ただし、1972年度製の6連を8連化する際に増備した車両は編成相手に合わせて、制御車が集約分散式、制御電動車が角型集中式となっている。初期の車両は廃車となったため、現存するのは全てカマボコ型集中式搭載車のみである。
  • 種別表示器の「各駅停車」表示は前面黒色無地・側面黄色無地から、前面黒字白文字・側面白地黒文字の「各停」に変化している。通勤快速などの他の種別は省略せずに表示している。一部の車両はローマ字表記入りに交換している。これは京王線系統の6000系以降の字幕車全車に該当する。書体はゴシック体だが、30番台のうち6743F以降の5編成でのLED式運行番号表示器においては明朝体となっている。
  • 一部の車両は集電装置をシングルアーム式パンタグラフに交換しているが、これは他系列すべてに当てはまる。

[編集] 性能

1972年の第1次車は主制御器・主電動機ともに5000系最終増備車とほぼ同等だったがネジについてISOネジに変更した関係で新形式とされた。1973年(昭和48年)の第2次車以降は主回路を界磁チョッパ制御に変更するとともに回生ブレーキも採用している。主制御器はすべて日立製である。

  • 設計最高速度:120km/h
  • 営業最高速度:京王線内110km/h、都営新宿線内75km/h
  • 起動加速度:京王線内2.5km/h/s、都営新宿線内3.3km/h/s
  • 主電動機出力:150kw(200馬力)
  • 歯車比:6.07(抵抗制御車)5.31(界磁チョッパ車)
  • 主制御器:
    • MMC-HTB-20J(抵抗制御車:直列11段、並列7段、弱め界磁6段)
    • MMC-HTR-20B(界磁チョッパユニット車:直列14段、並列11段、弱め界磁無段階)
    • MMC-HTR-10C(界磁チョッパ1M車:永久直列14段、弱め界磁無段階) 

[編集] 運転台

京王で初めてワンハンドル式主幹制御器(力行4段)を採用した。ブレーキ装置は全電気指令式のHRD-1型(常用段数7段+非常)。速度計は当初黒地であったが、デジタルATC対応化された車両は白地となっている。TNS(トレインナビゲーションシステム。時刻や次の停車駅を表示する画面で、新宿線内でも使用する。)は6715Fで試用された後、デハ6431~6435を除く先頭車運転台デスクのマスコン左側に後付で設置されたが、6722Fのように撤去された車両もある。 

[編集] 運用

[編集] 京王線内

7000系が専ら各停を担当した事もあり、8000系が増備されるまで、京王線新宿駅発の京王八王子高尾山口系統の特急急行は6000系が主体となっていた。しかし、8000系の増備により本線の優等運用からほぼ退いた後も、相模原線特急(通称橋本特急)には主に6000系と8000系8両編成(20番台)が充当されていた。

6723F+6724Fは土曜・休日には主に準特急に使用される。写真のように特急運用に入る事はほとんどない。(高幡不動~南平にて2006年3月21日撮影)
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6723F+6724Fは土曜・休日には主に準特急に使用される。写真のように特急運用に入る事はほとんどない。高幡不動南平にて2006年3月21日撮影)

2001年(平成13年)3月のダイヤ改定では京王の車両運用方針が変わり、6000系または6000系と9000系併結の8+2連も本線・高尾線系統の特急や準特急の運用に充当されるようになった。後述するが5→4扉改造車の6723F+6724F併結の5+5連は、2005年(平成17年)3月のダイヤ改定以後に土曜・休日は主に準特急、平日はラッシュ時の各停に入る事が多くなった。そのため、土曜・休日には6000系準特急のすれ違いも見られる。30番台車も土曜・休日には新宿線からの直通する動物園線急行などで調布以西にも入線する。

1992年の特急10両化までは5+3両編成(0番台)が5+3の8両で高幡不動での分割を行う京王八王子・高尾山口行の特急運用に、1992年から数年間は6410番台の2両編成を加えた5+3+2の10両編成で高幡不動にて分割を行う高尾山口・多摩動物公園行の急行運用(現在は高尾山口行と多摩動物公園行の急行が別々になったため分割なし)にも充当されていた。
が、8000系の増備進行に合わせて順次その運用を譲り、6000系での運用は消滅し、5+3両編成(0番台)は2004年をもってすべて廃車になり、3連車の八王子側先頭車(デハ6450形)前部パンタグラフ搭載車が消滅となった。

[編集] 都営新宿線への乗り入れ

都営新宿線への乗り入れはATC無線装置を搭載した30番台以降に限られる。地上用と同様に基本的に8両編成だが、乗り入れ協定に適合する性能を発揮するため、MT比は地上用編成の5M3Tより電動車比率の高い6M2Tとなっている。10連時は2両編成の増結車を連結して7M3Tで運行する。2006年9月のダイヤ改定で、それまで朝夕のラッシュ時に限定されていた10両編成がほぼ終日化されたため、増結車を連結した状態での運用が大半を占めるようになり、その中には事実上10両固定化した編成も存在する(後述)。

10連運転時は橋本側に2両編成の増結車を連結するため、号車番号が橋本側から9号車・10号車・1号車…の順で本八幡側が8号車となる。これにより、「3号車」とされている弱冷房車の位置が橋本方から5両目となる。これは、増結用2両編成の本八幡寄り先頭車が制御電動車であるため、主制御器・主抵抗器・電動空気圧縮機などの床下機器占有面積が大きく、スペースに余裕のある橋本寄り制御車にATC車上装置を搭載したからである。乗り入れ運用時の8連と2連の連結部は幌で貫通するが、非乗り入れ運用の場合8+2連では幌は使用しない。

運用の関係で6000系が京王新線・都営新宿線のみを往復する事例もあったが、2006年9月改定で廃止された。

2001年1月より投入を開始した9000系は都営新宿線乗り入れ運用に充当する前提で計画した。しかし、VVVFインバータ制御装置が都営新宿線のATCなどに悪影響を及ぼすため、9000系は都営新宿線乗り入れ設備を搭載せずに非乗り入れ車として運用開始した。そのため、9000系は6000系地上用編成の置き換えは行ったものの、乗り入れ車の置き換えには9000系投入で捻出した後期製造の6000系を対応改造施工の上元番号+30に改番し、6746F・6748F・6749Fとして乗り入れ運用に充当した。

都営新宿線は2005年(平成17年)5月に新式のD-ATCへの更新工事を完了したため、インバータ制御を採用した10-300形の営業を開始している。これに先立ち同年1月に10-300R形が営業を開始しているが、先頭車のみ新造した編成であり、電動車は既存の電機子チョッパ制御車で組成している。

京王でも2005年度に新造した9000系(10両固定編成2本)に乗り入れ機器を搭載して投入した。加えて2006年9月からの乗り入れ運用終日10両化および予定されている9000系新造車へのATC供出のため、一部の8両編成で橋本側先頭車のATCと無線アンテナを撤去している。これらの編成は乗り入れ運用において8+2分割が不可能となったため、橋本側先頭車にATCを搭載する2両編成と組み合わせて運用している。ATC撤去時期と対象編成は下記の通りで、括弧内が撤去車両である。

  • 2005年10月
  • 6734F(クハ6784)→6434Fと10両固定扱いに
  • 6735F(クハ6785)→6435Fと10両固定扱いに
  • 2006年9月
  • 6743F(クハ6793)→6433Fと10両固定扱いに
  • 6744F(クハ6794)→6436Fと10両固定扱いに
  • 6748F(クハ6798)→6439Fと10両固定扱いに
  • 6749F(クハ6799)→6437Fと10両固定扱いに

9000系による都営新宿線への乗り入れについては当該記事を参照していただきたい。

[編集] 5扉車(通称6020系

かつて京王相模原線運用で使われていた6000系5扉車(5扉存置車)(調布駅にて2005年4月13日撮影)
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かつて京王相模原線運用で使われていた6000系5扉車(5扉存置車)調布駅にて2005年4月13日撮影)

ラッシュ時の混雑対策で5両編成4本(20両)が1991年に導入された。製造は日本車輌製造および東急車輛製造の2社である。これは東日本旅客鉄道(JR東日本)205系の6扉車サハ204形などと同様に、ドア数を増やす事で乗降時分の短縮を期待したものである。車体強度の関係で戸袋窓を廃止した他、車体工法を変更すると共に裾部にステンレスを使用し車体全体の腐食防止も図られた。(裾部へのステンレスの使用は少なくとも2両編成増備開始の頃から行われている。)

当初は京王八王子側に3両編成を連結する事が多かったためか弱冷房車の設定はなかった。ラッシュピーク時は新宿側に2両増結した10両編成として走行し、明大前・新宿での階段に近い中程5両に組成された。

しかしながら、通常の4扉車と乗車位置が異なるため到着時に列を並び直さなくてはならず、着席定員も少ない事から乗客には不評であった。その理由としては5扉車運転列車の駅構内アナウンスがなく、加えて5扉車乗車位置目標がない駅が多かった事が挙げられる。2000年(平成12年)に6723Fと6724Fが京王重機整備で4扉に改造された。この際、両端の扉と一部の窓はそのまま使用したため客室窓の大きさが不揃いで、強度的な問題や改造の手間の面から5扉時代同様に戸袋窓がないままの特異な外観になっている。

4扉に改造されたこの2本は、2004年7月まで6724Fは6807Fと組んで8連の運用に、6723Fは6707Fと組んで10連の運用に入っていたが、6807Fと6707Fが運用離脱したのに伴い、2006年現在は京王八王子側から6724F+6723Fの10両となっている。通常では平日朝ラッシュ時の優等運用、土曜・休日の優等運用に使用される事が多い。2005年3月改定まで、土曜・休日は各編成の新宿側に2両編成を連結した7両で各停運用に入っていた。平日ではごく稀に10両編成で日中の優等運用に入る事もある。2006年6月にクハ6724とクハ6773の間に貫通幌を設置し、実質10両固定扱いとなっている。

動物園線内のワンマン列車に使用される6722F「TAMA ZOO TRAIN」(高幡不動~多摩動物公園間にて2006年3月21日撮影)
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動物園線内のワンマン列車に使用される6722F「TAMA ZOO TRAIN」(高幡不動~多摩動物公園間にて2006年3月21日撮影)

5扉で存置した5両編成2本(6721F・6722F)は2000年8月に6722Fのデハ6122を6721Fに組み込み、それぞれ6両編成(6721F)と4両編成(6722F)に組み替えられた。

  • 6両編成は2006年9月改定まで相模原線内折り返し各停運用に使われていたが、改正後は運用から外れている。
    • 組成変更当初は橋本側から4号車・5号車…の順で一番調布寄りが8号車(一部号車番号重複)という編成であったが、2003年5月より橋本側から1号車・2号車…の順で一番調布寄りが6号車となった。
    • 弱冷房車は2002年8月に橋本側から3両目のデハ6121に設定されている。
    • デハ6122は2003年5月にデハ6171に改造した。
  • 4両編成は動物園線ワンマン列車に使われている。なお検査入場時には7000系4両編成が使われる。
    • ワンマン運転に対応するための装置類が運転台に新たに設置された。

5扉で存置した編成は通常は新宿駅に乗り入れる事はないが、ダイヤの乱れなどで新宿駅に乗り入れた場合は降車ホームには4扉用の柵があるため、1番線到着になるか、乗車ホームに乗客を降ろす事となる。

[編集] 事業用車 デワ600

6000系を改造したデワ601(高幡不動検車区にて2004年11月14日撮影)
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6000系を改造したデワ601高幡不動検車区にて2004年11月14日撮影)

2004年8月1日のレール運搬をもって運用終了した事業用車デワ5125Fの後継として6707Fと6807Fを改造し、デワ600として2004年11月7日に運用開始した。

改造点は旧クハ6707の乗務員室部分を切断し、旧デハ6107に接合して制御電動車としている(乗務員室部分を切断された旧クハ6707号車は解体された)。デワ601の京王八王子側と、デワ621の新宿側には新たに簡易運転台が取り付けられた。また、車内にエアタンクが設置された。レール運搬車チキ290型に関しては、デワ5125Fで使用していたものを改造して利用している。チキ290型の牽引車はデト210型から数えて3代目となる。 外観にも変更点があり、デワ5125Fがほぼ旅客営業運転当時の外観を保ったままであったのに対し、デワ600は紅白のゼブラ模様の反射素材帯を付加している。チキに関しても塗色変更の上、ゼブラ模様の帯が付加された。

普段は高幡不動検車区に留置している。種別表示器は「回送」で固定され、深夜の資機材運搬時も回送表示で運転する。側面の方向幕はすべて取り外され、表示窓は黒く塗装されている。

  • 新旧対照は下記の通り

 デハ6107→デワ601、デハ6407→デワ621、デハ6457→デワ631

[編集] 編成

6000系は様々な運用に対応するため、2・3・4・5・6・8両の編成を新製した。

[編集] 在籍編成数

2006年8月時点では下記の通り合計40本200両。登場時は貫通6連だった。改番に伴う2代目の車両(例えば初代6713Fは既に廃車となった6707F)もある。

[編集] 2両編成

  • 地上専用8本・乗り入れ対応用10本 - 4扉車
  • 6416Fと6417Fの2本が競馬場線ワンマン対応。
  • 6436F~6440Fの5本が地上用の予備を兼ねた乗り入れ対応編成。
  • 京王八王子寄りから9・10号車。
    • 女性専用車ステッカーが地上専用の10号車に貼付されている。なお6436F~6440Fが地上編成の代替として運用される際には別途ステッカーを貼付する。
    • 弱冷房車はない。
    • 回生ブレーキが40km/hで失効する。これは主電動機の接続(電動機4基を永久直列接続)の関係で、通常の2両ユニットの電動車では低速域から高速域に切り替える際に使用するはずの並列接続(電動機4基×2群)が使用できないからである。なお、これは5両編成・8両編成(地上専用車)のデハ6100でも対となるM2車が存在しない為、この特性が生じる。
  • 八王子側先頭クハ6750形(6850番台)は前パンタ車であり、競馬場線ワンマン列車と橋本方に連結される30番台は前パンタ編成となる。
  • 前面排障器(スカート)は、地上用は新宿寄りのデハ6400形にのみ装着され、乗り入れ対応車は橋本寄りのクハ6750形(6850番台)のみに装着されるのが基本だが、地上兼用編成は両側にスカートが装着されている。

[編集] 4両編成

  • 1本 - 5扉車
  • ワンマン対応となっている。
    • クハ6772に車いすスペースがある(2005年10月設置)。ただし座席撤去などは行われず、乗務員室仕切り扉への手摺設置のみである。
    • 女性専用車のステッカーは貼付されていない。
    • 液晶ディスプレイ(LCD)による案内表示器取り付け準備と思われる工事が行われた。

[編集] 5両編成

  • 2本 - 4扉車(元5扉車)
  • 常に2本連結して運用されている。
  • 京王八王子寄りから1号車・2号車…の順で一番新宿寄りが10号車。
    • 弱冷房車は6724Fの3号車(デハ6074)。
    • 女性専用車のステッカーが6723Fの10号車(クハ6723)に貼付されている。

[編集] 6両編成

  • 1本 - 5扉車
  • 橋本寄りから1号車・2号車…の順で一番新宿寄りが6号車。
    • 弱冷房車は3号車にある。
    • 女性専用車のステッカーは貼付されていない。

[編集] 8両編成

  • 地上専用4本・乗り入れ対応用14本 - 4扉車
  • 京王八王子寄りから1号車・2号車…の順で一番新宿寄りが8号車。
    • 弱冷房車は3号車にある。
    • 女性専用車のステッカーが乗り入れ対応編成の8号車に貼付されている。

[編集] 廃車編成

抵抗制御車の6701F~6706Fと界磁チョッパ車の6707F・6710F~6712F・6731F~6733F・6801F~6807Fの合計104両が2004年までに営業運転を終了した。このうち6732Fは最後の赤帯旧塗装車であった。また6807Fの事業用車転用に伴い高尾寄りの制御電動車は営業用としては消滅している。その他に1999年~2001年に以下の組み合わせが存在した。

6803-6403-6553-6406-6456の5両(6553は6053を電装解除)
※この編成中の6553は2代目であり、初代は隣に連結されていた6403である。
※上記の編成が8両を組成する際は下り方に6805Fを連結していた。また、2000年10月改定から2001年3月改定まで北野京王八王子間の短区間各停運用が存在していたが、それにはこの変則5連が多く充当されていた。

[編集] 修繕工事

1986年以降、車両寿命の延長のための修繕工事が行われている。この工事は車内と車外に分けて行っており、車内のみや車外のみを行った編成も存在する。主な内容は以下の通り。

[編集] 車外

  • 車体外板の補修
  • 屋根の修繕(塗り屋根化)
  • 雨樋の補修

[編集] 車内

  • 化粧板の交換(8000系登場以降の施工車は同形式と同様の大理石模様)
  • 床材を石目柄のものに張り替え(6723F・6724Fのみ)
  • 吊り革を△形に(6742F・6416F・6437F~6440F)
    • 修繕とは別に、2006年2月から優先席を増設すると共にその付近を「おもいやりぞーん」として明確化したため、同部分の吊り革はオレンジ色の△形に変更している。さらに6月頃から優先席のステッカーを新しく張り替えた。これは他系列も共通である。

[編集] 鉄道模型

Nゲージ鉄道模型としてグリーンマックスから組立てキットを販売している。 1/80 16.5mmではフェニックスおよびでんてつ工房よりキットが発売された。

[編集] 外部リンク

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