下諏訪温泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
下諏訪温泉(しもすわおんせん)は、長野県諏訪郡下諏訪町(旧国信濃国)にある温泉。
目次 |
[編集] アクセス
[編集] 泉質
- 硫酸塩泉
- 塩化物泉
- 単純泉
25本の源泉から、毎分5,000L湧出する。
[編集] 温泉街
諏訪大社の下社(春宮、秋宮)の周りや諏訪湖湖畔に約20件の旅館が存在する。
かつて宿場町だった事から、かつての本陣などの建物や古い概観の旅館などが町並みを形成している。
共同浴場は11軒存在する。浴場名は以下のとおりである
- 旦過の湯(たんがのゆ)
- 菅野湯(すげのゆ)または菅野温泉
- 遊泉ハウス児湯
- 矢木温泉
- みなみ温泉
- 富部温泉(とんべおんせん)
- 老人福祉センター
- 湖畔の湯
- 六峰温泉(ろっぽうおんせん)
- 高木温泉(たかきおんせん)
- 新湯
[編集] 歴史
共同浴場旦過の湯の源泉は、鎌倉時代に寺湯として使われた歴史があることから、開湯はそれ以前と考えられる。
古くは全国の武士の尊崇を受ける諏訪大社の門前町として、また交通の要衝地として栄えた。江戸時代は五街道が整備され、中山道と甲州街道の交点の宿場町(下諏訪宿)として栄え、温泉のある宿場町として旅人の疲れを癒した。
明治維新後は製糸産業がこの地で勃興し、中山道を通じて上田佐久方面、関東方面へ生糸が出荷され要衝地として繁栄した。旧宿場町においては、運送用の馬の足を癒した馬の足湯などがあったと言われ、湯量の豊富さが伺える。
明治34年の中央本線が開通により交通の主役を譲り渡し、宿場町はその役割を終えた。しかし、現在では門前町と旧宿場町を併せ持つ古い温泉町という条件が揃っていることから、戦後のレジャーブームを挟んで観光地として注目を浴び、特に御柱大祭の行われる年においては多数の観光客が訪れている。