メンジーンスィクィイ (フリゲート)
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メンジーンスィクィイ(ウクライナ語:Менжинський)は、ウクライナ海軍の艦艇。ウクライナでは「警備艇」(сторожовий корабельストロジョヴィーイ・コラーベリ)と呼ばれているが、より一般的な区分では「フリゲート」(фрегатフレハート)に含められる。
艦名は、ロシアの革命家ヴャチェスラーフ・ルドーリフォヴィチ・メンジーンスキイ(Вячеслав Рудольфович Менжинский, 1874年8月31日~1934年5月10日)に由来する。また、ロシア語としてはメンジーンスキイ(Менжинскийミンジーンスキイ)と表記される。
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[編集] 概要
メンジーンスィクィイは、ソ連時代の1984年に当時のウクライナ・ソヴィエト社会主義共和国のケルチにある造船工場で、11351 ブレヴェースニク級フリゲートの1番艦として竣工した。
メンジーンスクィイは200海里排他的経済水域の警備をその任務とし、潜水艦の撃滅や船舶の護衛、上陸部隊の安全の確保を行う。
艦には、短射程艦隊空ロケット(ミサイル)・コンプレックスや100 ㎜両用砲、30 ㎜多砲身機関砲、3次元レーダー及び航法機械、各種データー処理機器及び指揮・通信設備、電子戦用設備、水中音響探知機などの近代装備を有する。また、後甲板にはKa-27などのヘリコプターを搭載するための飛行甲板と格納庫が備えられている。
ガスタービン動力のエンジンは、30 kn以上の速力と、速力14 knにおける4000 浬の航続力とを保障している。
メンジーンスィクィイは、ウクライナ海軍の他の艦同様普段は黒海方面で活動している。
[編集] 要目
- 全長:123.0 m
- 全幅:14.2 m
- 喫水:4.2 m
- 満載排水量:3600 t
- 動力機関:COGAG
- 速力:30 kn+
- 乗員:191 名
- 主な武装:100 mm単装両用砲 AK-726 ×1、30 mm多砲身機関砲(6砲身、近接防御火器システム) AK-630M ×2、艦対空ロケット発射機 9K33 OSA-MA2 ×2、魚雷発射管 ChTA-53 ×2、対潜ロケット発射管 RBU-6000 ×1、機雷など
- 艦載機:Ka-25、Ka-27、Ka-28、Ka-29のいづれか1 機
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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