メイセイオペラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
性別 | 牡 |
---|---|
毛色 | 栗毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 1994年6月6日 |
死没 | (現役種牡馬) |
父 | グランドオペラ |
母 | テラミス |
生産 | 高橋啓 |
生国 | 日本(北海道平取町) |
馬主 | (有)明正商事 |
調教師 | 佐々木修一(水沢) |
競走成績 | 35戦23勝 |
獲得賞金 | 4億9498万5000円 |
メイセイオペラは、北海道平取町の高橋啓牧場で生まれた栗毛の牡馬、競走馬である。1999年のNARグランプリ年度代表馬。
目次 |
[編集] 戦績
1996年に地方競馬の岩手県競馬、水沢競馬場の佐々木修一厩舎に入厩。7月27日に盛岡競馬場で初戦を勝ち上がるが、その後は勝ちきれないレースが続いた。
初重賞制覇は、1997年に東北3県交流の新潟競馬場で行われた東北ダービーであった。菅原勲騎手はこのレース以後、騎乗し続けることになる(このレース以前は1度だけ騎乗)。その後岩手地区のダービーである不来方賞を2着に1.5秒差で圧勝。
4歳ダート三冠に挑戦という矢先に、頭蓋骨骨折というアクシデントに見舞われ、ユニコーンステークスは回避、地元のダービーグランプリは出走は出来たものの、万全な体制ではなく10着に敗れた。続くスーパーダートダービーでも10着に敗れた。その後、地元の桐花賞を古馬相手に勝利。
1998年、この年は地方馬史上に残る名馬アブクマポーロとの戦いが繰り広げられた。川崎記念に挑むもアブクマポーロの前に4着、帝王賞は3着と敗れたが着実にその差を詰めていった。地元のマーキュリーカップで交流グレード競走初勝利を収めると、地元の統一GIマイルチャンピオンシップ南部杯で4角先頭で押し切り、アブクマポーロを相手に初のGI勝利を収めた。だが、東京大賞典では再びアブクマポーロの前に2着に敗れた。
1999年、初のJRA主催の競走である、東京競馬場のフェブラリーステークスに出走。直線で抜け出し、勝利を収め、地方所属馬として初めてJRAのGI優勝馬となった。地元紙岩手日報は、この快挙を一面で大きく取り上げた。また、この頃はドバイ遠征も視野に入れられていた。「凱旋レース」となるシアンモア記念ではあまりの強さに回避する馬が続出、本番でも2着以降を大きく離して勝利した(ちなみにこのレースでは後続の馬の騎手は何度もムチを使っているのに対し、菅原騎手は手綱だけで追っていた)。続く帝王賞は既にアブクマポーロの姿はなく、己との戦いであったが勝利を収めGIは3勝目。相手がいなくなったと思われたが、南部杯は、右前球節炎で回避。年末の東京大賞典では断然の1番人気に推されるが直線で失速、11着に敗れた。
2000年、連覇を狙ったフェブラリーステークスでは、直線抜け出すもゴール前でウイングアローらの追い込み勢に交わされ4着に敗れた(この頃ははっきりと衰えを見せていた。前半1000m57秒7の先行馬には厳しい超ハイペースの中、粘り強く上位争いに加わったものの、「1年前のメイセイオペラなら勝てていただろう」との声も大きい)。3連覇を果たした地元盛岡競馬場のみちのく大賞典の後脚部不安を発症、この競走を最後に現役引退となり、種牡馬生活に入った。
初年度から、84頭に種付けするなど種牡馬としても人気を集めたが、年々種付け頭数が減少。産駒も期待されたほどには走らず、2006年8月に韓国への輸出が決定された。
競走成績:35戦23勝
- 東北ダービー、不来方賞、桐花賞、シアンモア記念(2回)、マーキュリーカップ、みちのく大賞典(3回)、マイルチャンピオンシップ南部杯、北上川大賞典(2回)、フェブラリーステークス、帝王賞
[編集] 主な兄弟
- メイセイユウシャ(メイセイオペラの勝てなかった芝重賞(せきれい賞)を勝利)
- メイセイオペレッタ(メイセイオペラの半妹。重賞1勝)
- テラミスの2004(メイセイオペラの全妹として期待されている)
[編集] 主な代表産駒
- ジョイーレ(兵庫県競馬組合所属。2006年摂津盃でメイセイオペラ産駒初の重賞初制覇。兵庫ジュニアグランプリ2着などが評価され、兵庫競馬平成17年優秀競走馬(特別優秀馬)に選ばれる)
- コスモバスティーユ Cosmo Bastille 韓国名 코즈모배스틸 コヂュモベスティル(韓国競馬所属馬。韓国で4勝)
- ボナンザーオペラ(岩手でひなげし賞(牝馬特別)やダービートライアル(不来方賞トライアル)2着、古馬混合の準オープンを制している)
[編集] 血統表
メイセイオペラの血統 (ニジンスキー系/Northern Dancer3×4=18.75% Almahmoud5×5=6.25%(父内)) | |||
父
グランドオペラ Grand Opera 1984 鹿毛 |
Nijinsky II 1967 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Flaming Page | Bull Page | ||
Flaring Top | |||
Glorious Song 1976 鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | |||
Ballade | Herbager | ||
Miss Swapsco | |||
母
テラミス 1988 栗毛 |
タクラマカン 1978 栗毛 |
Damascus | Sword Dancer |
Kerala | |||
Virginia Green | Nashua | ||
Virginia Water | |||
ヤヘイボシ 1983 青鹿毛 |
*オフィスダンサー | Northern Dancer | |
Office Queen | |||
シナノイブキ | *シーフュリュー | ||
シナノクイン F-No.6-a |
カテゴリ: 1994年生 (競走馬) | サラブレッド | 日本生産の競走馬 | 日本調教の競走馬