マツダ・ボンゴ
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ボンゴ(BONGO)は、マツダが製造・発売しているキャブオーバーまたはセミキャブオーバーワンボックスカーである。
日本初のキャブオーバー1BOXカーである。以前はワゴンも発売されていたが、現在はバン、トラックのみの販売となっている。
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[編集] 車名の由来
英語で大カモシカを表し、マツダが日本で初めて実現した1BOXカーを、堂々とした大カモシカにたとえて命名。
[編集] バリエーション
[編集] 現行
- ボンゴバン
- ボンゴトラック
- ボンゴブローニイバン
[編集] 絶版
- ボンゴワゴン
- ボンゴブローニイワゴン
- ボンゴブローニイトラック
[編集] OEM車
[編集] 現在
- 日産:バネット(1994年より日産へボンゴバン・ボンゴトラックをOEM供給開始)
- 三菱自動車:デリカバン・デリカトラック・デリカカーゴ(1999年より三菱自動車へボンゴバン・ボンゴトラック・ボンゴブローニイバンをOEM供給開始)
[編集] 絶版
[編集] 歴史(ボンゴ)
[編集] 初代(1966~1978)
1966年登場。駆動方式はRR。サスペンションは4輪独立懸架を採用。トラック、バン、コーチ(ワゴン)がラインナップされた。 初期は800ccのガソリンエンジンを搭載されていたが、2年後の1968年には1000ccにアップされた。
[編集] 2代目(1978~1983)
- 1978年登場。駆動方式をRRからFRに変更。全車リヤタイヤをダブルタイヤ化。トラックは「ボンゴワイドロー」、バンは「ボンゴマルチバン」、ワゴンは「ボンゴマルチワゴン」の名称で販売された。
- 1979年、フロントマスクのデザインを変更したマツダオート店向けの姉妹車、ボンゴボンディを追加。
- 1981年、マイナーチェンジ。ヘッドライトを丸型二灯→角型二灯に、テールランプのデザイン変更。サンルーフ、回転対座シートなどを装備した上級グレード「ウェストコースト」を設定。
[編集] 3代目(1983~1999)
- 現在、歴代ボンゴの中でモデルライフが一番長い。
- バブル経済の中、マツダが立ち上げたブランド「ユーノス」向けのユーノスカーゴも存在した。(ユーノス・ユーノスカーゴ自体は、1996年のユーノスブランド廃止と共に消滅した)
- 日産自動車に対し、ボンゴバン・トラックの供給を開始した。(1994年より)
- ワゴンがモデルチェンジし、ボンゴフレンディとなる。詳しくは、ボンゴフレンディを参照。ワゴンも継続生産されたが1998年に製造中止となった。
- プラットフォームはマツダ・SSプラットフォームが用いられていた。
[編集] 4代目(1999~)
- 6月17日に16年ぶりのフルモデルチェンジを実施。当時のマツダの経営事情に伴う開発費削減の煽りからコスト削減を余儀なくされ、それまでの3代目ボンゴをベースに、デザインやメカニズムなども次世代へ向けて大幅に刷新され、前面の衝撃吸収スペースを確保し衝突安全基準に適合させた外観デザインへの変更、内装インパネの造形変更、旧型をベースに現代風のデザインへの変更が主な内容であり、実際は3代目ボンゴをベースとした事実上のビックマイナーチェンジである。
- 三菱自動車工業に対し、全モデルの供給を開始した。(1999年11月より)
- 2003年12月には排ガス規制に対応した触媒などを搭載したコモンレールディーゼルターボモデルを発売した。
- 現行モデルはワゴンは設定されていないが、ボンゴにワゴン風のグレードが設定されている。
[編集] ボンゴブローニイ
- 1983年にボンゴを一回り大きくしたモデルとして登場、登場から23年が経過した現在もマイナーチェンジを重ねつづけながら生産が続けられている長寿モデルである。1995年のボンゴフレンディ登場により、ワゴンが廃止された。
- 1999年にボンゴがフルモデルチェンジをしたが、ボンゴブローニイはマイナーチェンジにとどまった。ただしドアやハッチなどの一部パーツは4代目ボンゴと共通である。
- トラックも長年ラインナップされていたが2000年にタイタンダッシュが登場したため絶版となった。
- 最大1250kg積載可能であることからライバルはトヨタ・ハイエース、日産・キャラバンとなる。三菱にはデリカカーゴとしてOEM供給されているが、日産にはキャラバンがあるためOEM供給されていない。
[編集] 販売店
- マツダ店
- アンフィニ店(旧オート店)
[編集] ライバル車種
[編集] トヨタ自動車
[編集] 日産自動車
- バネット※ボンゴのOEM車
[編集] 三菱自動車
- デリカ※ボンゴのOEM車