三菱・デリカ
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デリカ(Delica)は、三菱自動車工業が生産・販売している自動車である。
現在4モデルあり、国内で販売されている商用車のデリカカーゴ、デリカバン、デリカトラックの現行モデルはマツダ・ボンゴのOEM供給車種である。 また、初期の車は黒煙排出量が多いものもあった。
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[編集] 歴史
[編集] 初代(1968-1979年)
- 1968年7月1日:600kg積高性能コマーシャルトラック「デリカ」発売。1100ccガソリンエンジン搭載で、最大出力58ps。このクラスでは初の3人乗り。
- 1969年:デリカ(トラック)をベースにした1BOXタイプとして、9人乗りワゴン「デリカコーチ」と、当時クラス最大のスペースユーティリティを誇る「デリカライトバン」「デリカルートバン」を発売。
- 1971年:トラックを最大積載量を750kg積に変更し、デリカ75シリーズとなる。
[編集] 2代目(1979-1986年)
- 1979年6月:フルモデルチェンジ。デリカコーチはデリカスターワゴンとなる。トラックは1994年まで製造された。
- 1BOXで初めて4WDが設定されたモデル。
- 4WDモデルは、当時の三菱自動車製1トン積みボンネットトラック「フォルテ」のシャシを使用したものである。2WDとはボディ外板こそ同じだったが。モノコックとフレームシャシの違い。別物に近かった。
- 当時三菱自動車はフルラインターボに向けて、様々な車種にターボ車を設定していた。デリカはディーゼルターボのみで、同じディーゼルエンジンを積むギャランΣや初代パジェロのようにガソリンターボは設定されなかった。
- 登場当初は、ワゴンはコラムシフトの1600ccのガソリン車一車種で、当時のワンボックスで唯一5MTが設定されていた。タウンエースは既に1800の設定があったが、4MTのまま。
[編集] 3代目(1986-1999年)
- 1986年6月19日:フルモデルチェンジ。
- G63B型2000ccガソリンエンジン。
- 4D56型、ターボ付き、ターボ無し。
- 1989年、いわゆるシーマ現象における、3ナンバーの税制変更により、4WDにもハイルーフが設定された。
- 1990年、マイナーチェンジ。
- 異形ヘッドライト及びガーニッシュを装着し、顔つきが大きく変わった。
- 2400ccガソリンエンジンが追加されたが、5MTのみ。
- G63Bの4WDは廃止。
- 最上級車種として、スーパーエクシードが追加。
- エクセーヌのシート生地を奢っていた。しかし、オートエアコンは付かず。
- 1994年、主力がスペースギアに移行した為にグレードを大幅に整理。
- ガソリンエンジンは廃止、全て4D56型ターボへ。
- 1997年、マイナーチェンジ。
- グリルガードの廃止に伴い、新たにバンパーガーニッシュが採用される。
- 運転席・助手席にエアバッグを装備する。
- 2WDが廃止され、4WDのモノグレードになった。
- 輸出専用で現在も生産されている。
[編集] 4代目(1994年-)
[編集] 5代目(2007年-)
[編集] ラインナップ
[編集] 現行車種
[編集] 乗用車
- デリカスペースギア(4代目デリカシリーズ)
[編集] 商用車
- デリカカーゴ(現在はボンゴブローニィバンのOEM)
- デリカバン(現在はボンゴバンのOEM)
- デリカトラック(現在はボンゴトラックのOEM)
- デリカL400(海外専用)
[編集] 発売予定
- デリカD:5(5代目デリカシリーズ)
[編集] 国内販売終了
- デリカコーチ(初代デリカシリーズ)
- デリカスターワゴン(2・3代目デリカシリーズ)
[編集] その他
[編集] 名前の由来
- 「Delivery:モノを運ぶ」と、「Car:クルマ」を合わせた造語。
[編集] 外部リンク
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