ブリーチ (ニルヴァーナ)
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ブリーチ | ||
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ニルヴァーナ の アルバム | ||
リリース | 1989年6月15日 | |
録音 | 1988年~1989年 ワシントン州シアトル |
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ジャンル | グランジ | |
時間 | 42 分 14 秒 | |
レーベル | サブ・ポップ Sub Pop |
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プロデュース | ジャック・エンディーノ | |
ニルヴァーナ 年表 | ||
ブリーチ (1989年) |
ネヴァーマインド (1991年) |
ブリーチ(ニルヴァーナ)はニルヴァーナの1stアルバム。1989年インディーレーベル「サブ・ポップ」より発売。
目次 |
[編集] 経緯
ワシントン州アバディーンにて1988年から1989年にかけて録音された。プロデューサーはジャック・エンディーノ。当初のドラマーはデイル・クローバーであったが、バンドは彼の技量に満足できずチャド・チャニングを迎えて録音しなおされている。1992年にサブ・ポップからリマスターされたCDが発売された。因みにこのアルバム、最初の1000枚のみ白いレコード盤で、それも含めた最初の3000枚にはアルバムにはどこにもクレジットされていないジェイソン・エバーマンが写ったポスターが付いてきたらしい。インディーズということもありチャートアクションは派手なものではなく、ビルボード89位。
[編集] 収録曲
- ブリュウ"Blew" - 2:54
- フロイド・ザ・バーバー"Floyd the Barber" - 2:17
- アバウト・ア・ガール"About a Girl" - 2:48
- スクール"School" - 2:42
- ラヴ・バズ(ロビー・ヴァン・ルーウェンのカバー)"Love Buzz" (Robby van Leeuwen) - 3:35
- ペーパー・カッツ"Paper Cuts" - 4:05
- ネガティブ・クリープ"Negative Creep" - 2:55
- スコッフ"Scoff" - 4:10
- スワップ・ミート"Swap Meet" - 3:02
- Mr.マスタッシュ"Mr. Moustache" - 3:23
- シフティング"Sifting" - 5:22
- ビッグ・チーズ"Big Cheese" - 3:42
- ダウナー(CD盤のみ)"Downer" - 1:42
[編集] 影響と評価
サウンドも詩も後の作品の完成度には及ばないが、荒々しくエネルギーに溢れた演奏を評価する声も多い。サウンドはブラック・サバスやブラック・フラッグなどのへヴィメタル、パンク双方から影響を受けたまさに「オルタナティブ」なアルバムである。また『アバウト・ア・ガール』など後の大成を感じさせる名曲も収録されている。
[編集] こぼれ話
レコーディングにかかった金額は606ドル17セント(訳7万~8万円)に加えて、プロデューサーであるジャック・エンドリノへのサンドイッチ代。しかもそれをジェイソン・エバーマンに肩代わりしてもらったのだとか。演奏に参加していないエバーマンがクレジットに記述されているのはそのためであるという。大成功前のちょっとトホホな話である。
ニルヴァーナ |
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カート・コバーン - クリス・ノヴォセリック - デイブ・グロール |
オリジナルアルバム: ブリーチ - ネヴァーマインド - イン・ユーテロ |
ライブアルバム: MTV・アンプラグド・イン・ニューヨーク - フロム・ザ・マディ・バンクス・オブ・ウィシュカー |
ベストアルバム: ニルヴァーナ |
未発表&別テイク集: ホルモウニング - インセスティサイド - ウィズ・ザ・ライツ・アウト - スリヴァー |
楽曲: 「スメルズ・ライク・ティーンスピリット」 |
元メンバー: パット・スメア - アーロン・バークハード - デイル・クローバー - デイブ・フォスター - チャド・チャニング - ジェイソン・エバーマン - ダン・ピーターズ |