ファッション雑誌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ファッション雑誌(ファッションざっし/ファッション誌)は、ファッションを主なテーマとして扱う雑誌である。
目次 |
[編集] 概要
現在日本において、年齢と性別、生活・収入レベルやそれらがもたらす読者別のファッションの傾向によって数多くのファッション雑誌が発行されており、特に1980年代後半のバブル景気以降はそれがさらに細分化していると言われている。しかしその分廃刊される雑誌も多く、老舗女性ファッション雑誌といわれた『Olive』(マガジンハウス)や『mcシスター』(当時の婦人画報社、現・アシェット婦人画報社)の廃刊、近年ではインターネットの普及により『ef』(主婦の友社)がデジタル媒体に移行した。
洋服や装飾品だけでなく、ライフスタイル全般にその対象を振ったファッション雑誌も多く、『アンノン族』を生み出し、従来の物見遊山型でない女性の国内旅行を定着させた『アンアン』・『non-no』、「雑貨」という言葉を広め「渋谷系」のムーブメントを先導した『Olive』などが女性の若者文化に大きな影響を与えた。近年は不況の長期化、情報源の多様化などにより、女性ファッション誌ではファッション情報に特化した実用性を求める傾向が強まっているが、近年は男性ファッション雑誌に文化記事を重視する傾向が目立つ。ファッション記事やグラビアよりも若年サラリーマン向けのビジネスノウハウ記事が目立つ『GQ JAPAN』や、逆に、自動車雑誌であるものの、ファッション記事にも多くのページを割く『NAVI』のような雑誌もある。近年「ちょい不良(ワル)オヤジ」なる流行語を生み出した中年男性ファッション誌『LEON』(主婦と生活社)のように、単なるファッションだけにとどまらず、スタイルや生き方にまで及ぶ流行を生み出した雑誌もある。
2000年代に入り、ファッションの多様化が進む一方、活字媒体全般にわたり不調と言われている2006年現在、パンク・ファッションやストリートファッション、モード系など個性や先鋭的なセンスを打ち出す雑誌は一部に根強い支持があるものの、全体としては男性誌・女性誌ともに実利的な異性受け(「モテ」と称される)するファッションを重視する傾向が強まっている。10代後半から20代の女性向けファッション雑誌というカテゴリで圧倒的に強みを持つ『CanCam』がその代表格であり、現在の専属モデルである押切もえ、蛯原友里が誌面で着用した服は、即完売するという影響力をもつ。
[編集] 年譜
- 1867年 アメリカ合衆国で『Harper's BAZAAR』創刊。
- 1893年 アメリカ合衆国で『ヴォーグ』創刊。
- 1936年 『装苑』創刊。海外ファッション情報の紹介とともに、洋裁の専門誌として日本の洋装文化の普及に貢献する。
- 1954年 日本初の男性ファッション雑誌『MEN'S CLUB』創刊。
- 1958年 『家庭画報』創刊。独特の世界観で日本の伝統美から海外ファッションまでも幅広く網羅。高級誌の先駆者。
- 1971年 『non-no』創刊。旅行特集で前年創刊の『anan(アンアン)』とともにアンノン族現象を引き起こす。
- 1971年 『POPEYE』創刊。カタログ的な実践的内容で、男性誌の世界を一新し男性文化に大きな影響をもたらす。
- 1975年 『JJ』創刊。日本初の女子大生向けファッション誌として創刊され、後年のコンサバ・お姉系ファッション誌の隆盛の礎を築く。
- 1982年 『Olive』創刊。独特のファンタジックなコンセプトで、その後の日本の女性ファッションや生活文化に大きな影響を与える。
[編集] 女性向けファッション雑誌一覧
[編集] ローティーン向け
[編集] ストリート・裏原宿系
[編集] パンク・ファッション・ロリータ・ファッション・ゴシック・アンド・ロリータ
- KERA(ケラ)
[編集] カジュアル系
[編集] ギャル系
- Popteen(ポップティーン)
- egg(エッグ)
- Cawaii!(カワイイ)・S Cawaii!(エスカワイイ)
- BLENDA(ブレンダ)
- Ranzuki(ランズキ)
- JELLY(ジェリー)
- GISELe(ジゼル)
- GLAMOROUS(グラマラス)
- GLITTER(グリッター)
[編集] Bガール系
- LUIRE(ルイール)
[編集] お姉系(赤文字系)
[編集] 一般OL系
[編集] お嬢さんOL系
[編集] ハイファッション・モード系
- 装苑 (そうえん)
- 流行通信(りゅうこうつうしん)
- High Fashion (ハイファッション)
- GINZA( ギンザ)
- SPUR(シュプール)
- FUDGE(ファッジ)
[編集] 30代向け
[編集] 40代向け
[編集] 50代向け
- 家庭画報(かていがほう)
- 婦人画報
[編集] 海外誌の日本版
- ELLE JAPON(エル・ジャポン)
- Harper's BAZAAR(ハーパース・バザー本国)
- VOGUE NIPPON(ヴォーグ ニッポン)(ヴォーグ本国)
- marie claire(マリ・クレール)
- NYLON JAPAN(ナイロン ジャパン)
[編集] ウエディング(ラグジュアリー系)
- GRACEFUL Wedding(グレイスフル・ウエディング)
- 25ans ウエディング(ヴァンサンカンウエディング)
[編集] ウエディング(一般系)
- ゼクシィ(ゼクシィ)
[編集] 過去に刊行されていたファッション雑誌
- COSMOPOLITAN(コスモポリタン)本国)
- CANDy (キャンディ)
- melon(メロン)
- プチセブン
- エムシーシスター(mc Sister)
- Olive(オリーブ)
- La Vie de 30 ans(ラ・ヴィ・ドゥ・トランタン)
- ミセス
[編集] 男性向けファッション雑誌一覧
[編集] 10代・学生向け
- カジカジ
- Mst(メンズストリート)
- COOL TRANS(クールトランス)
- Samurai(サムライ)
- street Jack(ストリートジャック)
- Smart (雑誌)(スマート)
- CHOKi CHOKi(チョキチョキ)
- BiDaN(ビダン)
- FINEBOYS(ファインボーイズ)
- men's egg(メンズエッグ)
- WOOFIN'(ウーフィン)
- GET ON!(ゲットオン)
[編集] 20代向け
- Men's JOKER(メンズジョーカー)
- MEN'S NON-NO(メンズノンノ)
- MEN'S CLUB(メンズクラブ)
- POPEYE(ポパイ)
- smart MAX(スマートマックス)
- Gainer(ゲイナー)
- GQ JAPAN(ジーキュージャパン)
- HUgE(ヒュージ)
- KING(キング)
- かつて戦前に発売されていた「キング」とは別のもの。
[編集] 30代以上向け
[編集] 地域限定ファッション雑誌一覧
- SpyGirl(女性向け地域限定ファッション誌)
- 東海スパイガール
- 関西スパイガール セレクト
- スパイガール スタイル 九州版
- SpyMaster(男性向け地域限定ファッション誌)
- スパイマスター 東海版
- スパイマスター 関西版
- スパイマスター 九州版
- COLOR(仙台都市圏の若者向けファッション誌 [2]。仙台経済圏で販売されている)
- Kappo仙台闊歩(仙台経済圏の高級ファッション誌[3])