バロース
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- ウィリアム・シュワード・バロース (1857–1898), アメリカの発明家
- ウィリアム・S・バロウズ (1914-1997), アメリカの小説家、俳優
- ウィリアム・S・バロウズ・ジュニア(1947–1981), アメリカの小説家、ウィリアム・S・バロウズの息子
- エドガー・ライス・バローズ (1875-1950), アメリカの小説家、ターザンの作者
バロース (Burroughs Corporation) は、アメリカ合衆国の計算機・コンピュータ企業。1986年に同じくアメリカの企業であったスペリーを買収・合併し、ユニシスとなった。
[編集] 歴史
1886年、アメリカ合衆国のセントルイスで、アメリカン・アリスモメータ (American Arithmometer Company) として設立された。創業者のウィリアム・シュワード・バロース(小説家、ウィリアム・シュワード・バロウズの祖父)が発明した機械式計算機を販売する会社であった。
1904年、デトロイトに移転した際に、社名をバロース・アッディング・マシン (Burroughs Adding Machine Company) と変え、1898年に死去したバロースに敬意を表した。バロースは米国内で最大の機械式計算機の会社に成長し、1950年代には他にもタイプライタやコンピュータを主力としていた。
1953年、社名をバロース (Burroughs Corporation) に変更し、名実共にコンピュータ企業となっていった。まず、銀行などのシステムを扱うため、カリフォルニア州パサデナのエレクトロ・データ (ElectroData Corporation)を買収する。そして最初に世に出したコンピュータ製品が B205 Tube コンピュータである。
バロースは3つの非常に革新的なコンピュータ・アーキテクチャを開発した。いずれもメインフレームクラスのマシンである。
- バロース B5000:大型メインフレーム(1961年~)
- バロース B2000:中型メインフレーム
- バロース B1700:小型メインフレーム
- マイクロプログラム方式により、各プロセスをそのプログラミング言語に最適なアーキテクチャの仮想マシン上で動作させることが可能
バロースは市場では常にIBMから大きく引き離された2位の立場であった。 また、バロースはIBMなどと同じ囲い込み戦略をとったため、顧客に対してコンピュータ本体だけでなくあらゆる周辺機器を提供した。その中には自社開発のプリンタ、ディスクドライブ、テープドライブなどが含まれる。
1986年9月、バロースはスペリーと合併しユニシスとなった。