ユニシス
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ユニシス(Unisys Corporation、NYSE:UIS) は、アメリカのITサービスとソリューションを提供する国際的企業。 またユニシスはシステム機器などの設計/製造も行っている。
日本への販売は関連会社である日本ユニシスが実施していたが、2006年に持株の全てを売却。資本関係は存在しない。 ただし業務提携は継続されている。
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[編集] 歴史
ユニシスは1986年、汎用コンピュータメーカーのスペリー社とバローズ社の合併によって設立された。 名称は「UNiversal Infomation SYStem」からの造語で、社内公募で決定された。 この合併はコンピュータ業界では最大の合併と言われ、ユニシスは世界第二位のコンピュータ企業となった。 1988年、コンバージェント・テクノロジー社を獲得し、その革新的なオペレーティングシステム CTOS を手に入れた。
ユニシスの歴史の中で重要な出来事として以下のことが挙げられる。
[編集] 製品
2004年、ユニシスはミッドレンジ~ハイエンドサーバ Unisys ES7000 ファミリを開発した。 この製品はインテルのXeonおよびItaniumを使い、OSとして Microsoft Windows Server 2003、Novell Linux、Red Hat Linux、Sun Solaris 10が動作する。 このシリーズは4~32ウェイのサーバ市場では人気のあるマシンである。
ユニシスはローエンドとメインフレームの"ClearPath"というシリーズも持っている。 ClearPathはメインフレームのソフトウェアが動作するだけでなく、Javaプラットフォームとしても、JBossやJ2EEアプリケーションサーバとしても動作する。 ClearPathには、(スペリー/UNIVAC系の)2200ベースシステムと(バローズ系の)Aシリーズベースシステムがある。
ただし、ユニシスの収入の大部分はハードウェアやソフトウェアではなく、サービスやソリューションから来ている。
[編集] LZWとGIFに関する議論
ユニシスはLZWアルゴリズムの特許で有名である。 このアルゴリズムはGIFファイル形式で使われている。
1994年12月、ユニシスはCompuServeと共に、「ユニシスが所有するLZW圧縮アルゴリズムの特許はGIFファイル形式にも適用される。GIFファイルを生成する機能を持つ全ての商用プログラムはユニシスに対してライセンス料を支払わなければならない」との声明を発表した。 この当時、GIFは広く使用されていたため、そのようなソフトを作っていた企業はライセンス料を支払う以外にほとんど道は無かった。 この問題によりPNGフォーマットが開発され、PNGはWeb上で三番目に一般的な画像ファイル形式となった。
1999年8月、ユニシスはフリーソフトウェア向けの無料のLZWライセンスを廃止した。 これを受けて、League for Programming Freedom(プログラミングの自由連盟)という団体は "Burn All GIFs"(全てのGIFを焼き捨てろ)キャンペーンを展開して、GIF以外への移行を呼びかけた。 米国内では2003年6月20日に特許が失効し、日本国内でも2004年6月20日に特許が失効した。
[編集] 外部リンク
[編集] 関連会社
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