ハイウェイ・オアシス
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ハイウェイ・オアシスとは、高速道路上にある一部のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)に連結されている、道路区域外の都市公園・地域振興施設等の呼称。高速道路の料金所を出ることなく、隣接する公園・レクリエーション施設を利用できる。HOと略称される。 2005年3月現在、22箇所に設置されている。また、ETCを利用したスマートICが設置されているところがある。こうしたものはドイツのアウトバーンにもあり、大規模なスーパーマーケットなどが設置されているところもある。
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[編集] 設置経緯
ハイウェイ・オアシスという呼称は、旧建設省の事業名に由来する。高速自動車国道のSA・PAに、都市公園内の駐車場を袋小路的に連結し(連結費用は折半)、地域活性化とサービス向上を図ったものである。ただし、まだ外部からの人や車の公園利用はできなかった。
この事業の一応の効果をみて、SA・PAを活用した地域拠点整備事業が制度化された。高速道路全般に対象をひろげ、また地域振興事業・施設の連結も可能となった。決定的な違いは、高速道路管理上支障がないと判断される場合には、外部からの人の利用がみとめられた点である。この制度はハイウェイ・オアシスの趣旨の枠を超えて、一般道路の道の駅との一体整備などにも活用された。
1998年、高速自動車国道法が改正され、高速自動車国道活用施設については、整備計画と無関係に、かつ連結料を徴収して連結できるようになった。また、活用施設の利用が専らの目的である限り、連絡路が二次機能的に一般道路等へ連結する場合も想定しており(開放型とよばれる)、実際に秋田自動車道の西仙北SAからの連絡路上には西仙北ICが設置されている。このICが夜間閉鎖されるのは、活用施設利用のための設置という建前からである。こうした試みは、のちのスマートインターチェンジ構想につながった。
[編集] ハイウェイ・オアシスの一覧
[編集] 東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)管理の高速自動車国道
[編集] 道央自動車道
- 砂川サービスエリア(北海道こどもの国)第2駐車場入場前に料金所で料金を精算、出場時に通行券を受け取る。
- 豊浦噴火湾パーキングエリア(町営噴火湾展望公園)
[編集] 秋田自動車道
- 錦秋湖サービスエリア(峠山パークランド・オアシス館)
[編集] 山形自動車道
- 櫛引パーキングエリア(生き活きべんとう村、観光果樹園)
- 寒河江サービスエリア(最上川ふるさと総合公園)
[編集] 上信越自動車道
- 藤岡パーキングエリア(ららん藤岡:道の駅ふじおか)パーキングエリアは上り線のみ。
- 佐久平パーキングエリア(パラダ)スキー場に入場可。
- 小布施パーキングエリア(小布施総合公園:道の駅オアシスおぶせ)
- 新井パーキングエリア(道の駅あらいくびき野)
[編集] 中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)管理の高速自動車国道
[編集] 東名高速道路
- 富士川サービスエリア(道の駅富士川楽座)ハイウェイオアシスは上り線のみ
[編集] 東海北陸自動車道
- 川島パーキングエリア(河川環境楽園)
- 城端サービスエリア(桜ヶ池クアガーデン)
[編集] 東名阪自動車道
- 亀山パーキングエリア(亀山サンシャインパーク)
[編集] 伊勢湾岸自動車道
- 刈谷パーキングエリア(岩ヶ池公園)
[編集] 北陸自動車道
- 徳光パーキングエリア(松任海浜公園)
[編集] 西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本)管理の高速自動車国道
[編集] 徳島自動車道
- 吉野川サービスエリア(吉野川ふれあい館)
[編集] 松山自動車道
- 石鎚山サービスエリア(小松中央公園)
[編集] 長崎自動車道
- 金立サービスエリア(金立公園)
[編集] 本州四国連絡高速道路株式会社(JB本四高速)管理道路
[編集] 神戸淡路鳴門自動車道
- 淡路サービスエリア(淡路ハイウェイオアシス)
[編集] 一般有料道路
[編集] 富津館山道路(国道127号)
[編集] 東海環状自動車道(国道475号)
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