トリックの登場人物
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トリックの登場人物(トリックのとうじょうじんぶつ)では、テレビドラマ『トリック』の登場人物を列挙する。
ドラマ概要については、トリック (テレビドラマ)を参照のこと。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 山田奈緒子
- 自称売れっ子奇術師。
- 星座は蟹座。黒門島出身(シャーマンの家系、黒津本家側)で長野在住の書道家の母・里見と天才マジシャンの父・剛三を親に持つ。黒門島関係者からは、母親譲りの強いシャーマンの力を受け継いでいるとされるが、肝心なところでその力が出たことは一度も無い(しかし、第一シリーズの最終回で上田の傷を治している)。時折、事件にも何にも関わっていない時などに謎の力を発揮することがある(只の勘などといわれればそれまでだが)。父のようなマジシャンに憧れて、マジックの道に入り上京した。友達は少なく(というよりほぼ皆無)、飼っている亀とハムスターのみ。(織田真理という友達がいたという説もある)町中を歩いてると、何故かよく人に指を指されて笑われる(奈緒子のマジックの評価と私生活の模様を知っているせいであろう)。
- 超常現象の類は全く信じず、『全て奇術で説明できる』という信念を持っている。しかし、母のインチキ商売や論理的な問題には全く歯が立たない。そんな時は大抵、上田があっさり解決してしまう。なお、母の文字の力(もしくは超常現象全体)を何処かで信じている節もある。
- 事件の依頼人や事件の経緯によって手に入るはずの報酬や財宝は数億円単位のもの(劇場版)まであるのだが、金運の無さや妙な正義感などによって手元から離れてしまう。
[編集] 生活
- 池田ハルが営むボロアパートの池田荘に住んでいるが、家賃を滞納することも多く(要求に応じる報酬として上田に払わせたこともある)、「新作スペシャル」ではついに強制的に追い出された(さらに「劇場版2」ではもっと恐ろしい事に)。マジシャンとして全然売れないために、いつもお金に困っている。旧札を見た事がないらしい(初めて500円札などを見た時に「どこのお金?」と言っていた(サイ・トレイラー))。他にも道に落ちているパンを拾おうとしたり、ニセ金の玉を使って福引の商品米俵を手に入れたり(100%当たる占い師)、一度容疑者として逮捕され留置所に入れられた後、無罪放免が決まった時には1日3食の食事目当てに「留置所にずっと入れてくれ」と頼んだり(天罰を下す子供)、上田の命と3万円の金券のどちらを選ぶか迫られた時に、少し迷った挙句金券を選択する(言霊を操る男)ほど貧窮している。
[編集] 仕事
- 貧乏ながらもアルバイトをしながら、一応はマジシャンとして生計を立てている。主に遊園地で仕事をし、いつも花やしきでマジックを披露している。実力は確かなのだが、すさまじいほどの低予算、色気のなさ(決してブスではないのだが、かといって客をひきつけるほどでもない)等が相まって、地味(というより古典的)すぎて誰にも見向きされない状態。その為に、すぐに何度もクビにされる(その度に再採用されているようだが)。ストーカー的な追っかけ、照喜名 保がただ一人のファンである。何故かオタク系の人間に人気がある(といっても、それが確認されたのは秋葉原人のみだが)。
- 得意マジックは、トランプマジックとゾンビボール。
[編集] 性格・癖
- 重度の負けず嫌い。時代劇好き(本人のイチオシは暴れん坊将軍)とすさまじい寝相の悪さ(宝女子村では目が覚めたときに足が障子を突き破っていた)、(劇場版2では、迫ってくる貞子のような寝相を見せた。これは、仲間由紀恵が山村貞子を演じた事があったためである。当たり前だがスクリーンからは出ずに、そのまま敷き布団の下に入ってまた寝た)と、意味不明な寝言(焼肉のメニューを言うことがほとんど)は母譲り。実際学識(国語)では頭が悪いのか、難しい漢字が全く読めず、よく当て字っぽく読み上田に突っ込まれており、もっとひどい場合は難しい方の読み方をする(川柳を『かわやなぎ』、渡米を『ワタリゴメ』と読んだ)。文章読解そのものが苦手な様である。コンプレックスは貧乳で、豊胸パッドを愛用している(そのままでも十分貧乳だが、さらにその大半がパッドなのだから驚きだ)。金には強欲で、特に第3シリーズでは(そうとは知らずに)母・里見を殴りつけて高価な像を強奪し、独り占めするため上田にもドロップキックを食らわせた(言霊を操る男)他、手品を悪用して詐欺を働こうともしている(瞬間移動の女)が、どちらもあっさり失敗している。
- 人とは違った味覚を持っていて、また相当の大食いで、六つ墓村の水上荘に泊まった初日の夕食では、厚焼き卵、木葉田楽、サラダ、ミートスパゲッティなど計6つの料理を完食。出された食事には「まずい」と言いながらもにこにこしながら食べたり、完食もしている。
- 黒門島絡みの話になると、一人で何もかも背負い込もうとし、上田からも遠ざかろうとする。また、いつも簡単に見破るトリックの類もこの時は簡単に引っかかり、ますます思い込んでしまう。
- インチキ超能力者を見ると見破りたい性分らしく、マジックの原理を使って数々のトリックを見破る。(トリック3の頃になると、最初の奇術のトリックを見破る前に「あなたがやったのは、ただの奇術です」と言っていた)決め台詞は「お前のやったことは全部お見通しだ!」である。バッチリ決めたつもりだが、それは本人だけ。(トリック1,2の頃はその後に「何時代の人?」というツッコミが入った)時折このセリフは他の単語も付加され長くなる(トリック3から)。劇場版では、「どこまでも」という単語が追加された。アニメクレヨンしんちゃんの小山むさえはこのセリフを改造し、野原銀の助に「お前のやったことは全部全てスリッとまるっとお見通しだ!」と言ったことがある。
- ちなみに、幽霊・宇宙人の類は信じているらしい。
- 「エヘヘヘヘ」「ウシャシャシャシャ(もしくはウヒャヒャヒャヒャ)」と言う独特で不気味な笑い方をする。友人関係に乏しいのはそのためかもしれない(この「エヘヘヘ」笑いは黒門島の一部の住民も多用する。また、上田も使ったことがある。)。
[編集] その他
- 著作に「超天才マジシャン・山田奈緒子の全部まるっとお見通しだ!」があり、その中で奈緒子役の仲間由紀恵と奈緒子が直接対談し、「山田奈緒子」名義で写真集も出版されている。
- 妖術使いの森事件の時は、明確な描写は当然なかったが、腹の毛が伸びたようである。
[編集] 上田次郎
- 読み:うえだ じろう
- 演:阿部寛
- 日本科学技術大学(略して日本科技大)の助教授。自他共に認める巨根。
- 第2シリーズより、出世して教授となった(『どんと来い! 超常現象』の出版による。さらに「絶対死なない老人ホーム」では、「5年後には名誉教授になる」といった発言をしていた)専門は物理学。拝島(東京都昭島市)出身。1965年11月4日生まれの蠍座。事件の依頼が来るとすぐに奈緒子に頼り、一緒に調査を行おうとする。奈緒子の事を「山田」「YOU」「貧乳」などと呼んでいる(里見の前では「奈緒子さん」とよぶ)。また、見栄を張る時に『○番助手』と言い表す事もある(ちなみに、○に当てはまる数字はだんだん増えている、現在は108番。)終いには「奉公人」や「付き人(世話人)」呼ばわりされたことも)。
- 「TRICK2」の第一話で自分の先祖が天狗であることを告白しており、間宮林蔵のきわめて遠い血筋を自称している。
[編集] 性格·行動
- 得意の物理学を使い、トリックを見破ることもあるが「物理学以外のモノを信じない」と言っておきながら、目の前で見たトリックにまんまと引っかかって、超常現象は存在するとすぐに信じてしまう単純な所がある(但し、本質的にはやはり全く信じていない)。奈緒子の簡単な手品のトリックにも気付かないので、いつも「デカいだけで役に立たない」「デクの棒」などと馬鹿にされては見下されている。呆れるほどのドジでよく柱などに勢いよく頭をぶつける。しかし、さすがに教授だけあって、論理パズルや確率などにはめっぽう強く、奈緒子が解けなかったトリックを彼があっさりと解いてしまう事も少なくない。そして、解決させた事件のアイテムをいつのまにか自分の研究室に持ち帰り、コレクションしている。
- また、頭は固いが、奈緒子をからかったり協力させる時だけは恐ろしく頭が回り、否が応でも協力せざるを得ない状況に追い込んだりする。
- 態度がデカいが、気は小さい。通信教育で学んだ空手を得意とし(免許皆伝レベル)、十数人に囲まれても全員倒せるほどの強さを持ち(銃にはビビるので敵わない)、劇場版2での彼の戦闘能力はもはや空手の域をはるかに超えている。その割には極端に臆病で、不可解な現象を見るとすぐに気絶する。
- 何故か奈緒子の部屋について詳しく、勝手に部屋に上がり込み、お茶を飲んでいる。自宅は高級マンションで、筋トレグッズが所狭しと並んでいる。また、テーブルの上にはなぜか『橋』の模型がおいてあった。
- 愛車は、自身が尊敬していた教授の遺品である「次郎号」で、車種はトヨタ・パブリカ。これについては下欄の”その他”の部分で詳しく紹介してあるため、そちらを参照のこと。
[編集] 友人・女性
- 上田の友人は皆タカビー(かつ超エリート)で、奈緒子の手品のトリックが暴けず、彼そっくりの屁理屈が得意である。どちらにせよ、うわべだけの付き合いに等しいので奈緒子と同じく友人関係は乏しい(というより皆無に近い)のかもしれない。奈緒子以外の若くて綺麗な女性に弱く、犯人が若くて綺麗な女性だと簡単に利用されてしまう。また、巨根だが未だ童貞であり、そのことがコンプレックスになっている(あまりに大きいため「こん棒」と勘違いされることもよくある)。
- 彼が奈緒子にだけ興味がない(実際はどうか怪しいが、そう公言している)のは、恐らく初対面からぶつかり合いが多く、二人の性格がこれでもかというくらい対極に位置しているからであろう。しかし、恋におちる薬の効果が本当かどうか確かめるため、ジュースに混ぜて奈緒子に飲ませようとしたとき、誤って自分が飲んでしまい、奈緒子にキスを迫ったことがある。そもそも興味のない相手に「愛してはいけない」「好きなのか、俺が?」などと自分との間の恋愛関係を否定するように何度も奈緒子に言うのは自意識過剰である。それに、なんだかんだ言って彼が奈緒子を頼っているのは言うまでもない事実であるし、しかも「言霊を操る男」の最後で、奈緒子が「上田!」と言い、里美がその後に「奈緒子!」と言ったのに対し、「上田……奈緒子……」と、自分の苗字を使って奈緒子を呼ぶ独り言を言っていることから、全く興味がないとは言い切れない可能性がある。
[編集] その他
- 貧乳の唄(貧乳ソング)を考案し、貧乳の唄をジャーミー君に教えた。また、歌詞のフルバージョンは、「TRICK」のDVD2巻のやむなく落ちたカット集(やむ落)で見ることが出来る。
- 著作は「どんと来い! 超常現象」「どんと来い、超常現象2~黒門島ひょーりゅーき~」「どんと来い、超常現象3~そして私は伝説になった~」「どんと来い、超常現象4~私のLEGENDに終わりはない~」「なぜベストを尽くさないのか」。
- 特に「なぜベストを尽くさないのか」 は彼の座右の銘であり、自分に言い聞かせると超人的な力を発揮する。「なぜベス」と呼ばれるこの本は2千部売れたらしく(売ってる場所は大概がブックオフ)、上田への超常現象解明の依頼のために、本を携えて依頼人がやってくるケースが多いが、当の依頼人が実は犯人だというケースが多い。このため、依頼料が手に入ったことはない。この本の影響により、芸能人などに熱狂的なファンがいたりする。なお、これらの本の中では、今までの事件を全て上田が一人で解いたことになっていて、奈緒子の名前は出ていない。ようするに手柄を横取りしている。
- 妖術使いの森事件の時はもみ上げが伸びた。
- テレビ朝日のワイド!スクランブルで、「どんと来い!超常現象!!!」というコーナー(ドラマのみの架空のコーナー)を持っていた。また、仲間由紀恵の「笑っていいとも!」の「テレフォンショッキング」出演時には阿部寛が「日本科学技術大学教授 上田次郎」の名で花輪を送ったことがある。
- 第3シリーズの最終回で奈緒子にプロポーズらしきものをしたが、あれは本当にプロポーズだったのかファンの中でも意見の分かれるところである。
[編集] 山田里見
- 読み:やまだ さとみ
- 演:野際陽子
- 奈緒子の母。
- 沖縄の黒門島でシャーマンとして過ごしていたが、夫の剛三が現れ、親が勝手に決めた婚約者との結婚式当日に、崖から飛び降りたふりをして、ボートで島を抜け出す。愛の告白はフランス語だったらしい。若い時の二人の回想シーンは何故かフランス人になっている。
[編集] 商売
- 今は長野県の山の中で過ごしながら、子供たちに書道を教えている。その書道では子供たちに自由に書きたい言葉を書かせており、何故か番組宣伝やネタバレ、裏番組に関するネタ(『なんどめだナウシカ』、『こう丸』、『こうなりゃ年一』などの名作も、劇場版2では「ケータイの電源切れ」等)などを書く。ちなみに、中には『パート2やりたい一同』『パート3希望』、『映画化希望』などと書かれたものもあり、それらも全て、結果的に実現してきた。
- 第2シリーズでは、文字に不思議な力を持つという噂が立ち、売れっ子書道家となり、政治家が直々に現れては選挙ポスターなどの文字を書いてもらいに依頼してくるほど。その中には何とあの大仁田厚もいた。だが、奈緒子以上の強欲さ故、かなりの大金を積まなければ書いてくれない。劇場版ではインターネット通販を始めた。劇場版2では、選挙に立候補したが落選し、原因を調査したところ、ポスターに書く市の名前を間違えて書いていた。他にも金儲けの商売を色々思いつき、大儲けしまくっているが、娘の奈緒子には一銭も渡っていない様である。
[編集] その他
- 奈緒子が池田荘より里帰りするときは、電車を8回乗り換えして113駅を通過してやってくるらしい。身一つで上京していった奈緒子を常に心配している。夜、奈緒子の家の電話に上田がでたため、奈緒子と上田が恋愛関係にあると勘違いしたこともある。上田のことはとても気にいっており、奈緒子の身の安全等についても信頼を置いている。そのおかげで、上田からは「お母さん」や「お母様」と呼ばれるほど。(但し、奈緒子の前で「お母さん」と呼ぶと、奈緒子が上田を睨み付ける)
- 娘に代わって事件を解決したこともあり(妖術使いの森)、決めセリフは「全部ごりっとお見通しだ!」であった。
[編集] 矢部謙三
- 読み:やべ けんぞう
- 演:生瀬勝久
- 警視庁公安部の刑事で、階級は警部補。
- 奈緒子と上田が事件に遭遇するとなぜか決まって現れ、事態をさらに複雑にしていく。(ほとんどのプロフィール紹介ではこうなっているが、実際それほど事態をややこしくはしていない。)基本的には面倒くさがり屋のビビり屋で、仕事をせずに遊んでばかりいる。更にはプライベートの旅行先で殺人事件が発生し、奈緒子たちが助けを求めてきても助けようとしないほど。また、彼はまともに捜査したことがなく、警察の特権である犯人逮捕と、上田に頼まれて資料を捜す以外にほとんど役に立ったことがない。
[編集] 性格
- 公権力や権威に基づく上下関係に非常に敏感。そのため権力者や権威を感じさせる肩書きには滅法弱く、著名な大学助教授(後に教授)である上田には頭が上がらない。またキャリアである菊池には部下だった時期にも前任者石原とは微妙に違った態度を取る。逆に胡散臭い手品師の奈緒子に対してはかなり邪険な態度を示し、何か事件があるとすぐ奈緒子を容疑者扱いする。石原を始め部下に対してもよく鉄拳制裁を行い、その後矢部から鉄拳制裁を喰らった部下は、彼に対して「ありがとうございます」と感謝するようになってしまっている程。コッテコテの関西弁を話している。
[編集] その他
- わざとアピールしているがごとくバレバレのカ○ラをしているが本人は決して認めず、自分の部下以外の人間には決して髪の毛を触らせようとしない(装着中は部下であっても触らせない。いままで登場したカ○ラは、七三分風、パーマ風、マッシュルームカット風の3種類)。更にカ○ラや髪の毛、植毛・増毛に関する言葉や「偽物」「ずれている」などの言葉にかなり敏感に反応する。その割に趣味は温泉巡りで、入浴中にカ○ラを外しているところを目撃されることもしばしば。カ○ラが頭から外れると、画面上で頭にボカシ(モザイク)がかかる。発毛に効果がある湯を特に好んで入浴する(しかし、その趣向のせいで、劇場版2ではいよいよもって大変な事態を迎える)。
- ちなみに毛の下を見たのは奈緒子・石原・菊池・秋葉・糸節村の数人。ちなみに妖術使いの森事件の時は、不幸にも髪の毛ではなくスネ毛が伸びた。
- 事件で殺害された被害者が身につけている服や小物の他に、携帯電話の着信メロディーが気に入って同じ物を調達したりと、趣味が悪い所がある(第3シリーズでは六つ墓村の落ち武者の手毬歌を着メロにしていた)。
- 携帯ストラップには、スタッフの私物のピーポ君(非売品)を着けていた。(第一シリーズ)
[編集] その他の刑事
- 石原達也(いしはら たつや)
- 演:前原一輝
- 矢部謙三を「兄ぃ(アニィ)」と神様のように慕っている後輩刑事。
- 極道映画好きで、その影響により、金髪オールバックで怪しさ全開の広島弁を喋り、不可思議なファッション(やけに裾の短いズボンなど)と言動が目立つ。矢部に心酔しており、理不尽に殴られても「ありがとうございます」と叫ぶ。意外と矢部を冷静な眼で見つめており、彼のカツラや行動に対してこれまた冷静な言動をする事もある。ちなみに彼の広島弁は、某大人気任侠映画を鑑賞して身についたものであり、正確なものではない。
- いつも矢部と行動を共にしていたが、第3シーズンで憧れの広島県警に異動になったため(小説版(ドラマ版では一切の描写無し))、彼との繋がりは電話で頼まれた仕事を引き受けるのみとなっている(2003年に、石原を演じていた前原一輝が芸能界を引退した為、第1・第2シリーズ・劇場版1作目までの出演 )。
- 怪しい広島弁を話すが、どうも彼の訛りは髪型に左右されるらしい。妖術使いの森(第2シーズンEpisode5)で頭髪が伸び、いつもの金髪オールバックからサラサラな黒髪になった際は広島弁ではなく、さわやかな標準語になっていた(Episode5最終話では上司である矢部に反抗する一幕も見受けられ、性格も少し変わるようである。)
- 俳優陣内孝則に心酔しているという隠し設定があり、第1シリーズの最終話で「陣内」と書かれたTシャツを着用していた。しかし共演者の仲間・阿部ともに収録後の座談会で堤氏から説明を受けるまで知らなかった模様。
- 菊池愛介(きくち あいすけ)
- 演:姜暢雄
- 石原達也の後釜として、矢部謙三の部下になった刑事。
- 高一で大検に合格、東大理Ⅲを卒業し警察庁にキャリアで入った生粋のエリート。本人はいつもこれを鼻に掛けており、話すときはいつも「私は東大を出ています」と言う。さらに背中に「東大理三」と入れ墨を彫っている始末。元々医者志望で、本人曰く「犯罪と言う名の病巣から、一人でも多くの庶民を助け出したい」から警察官僚を目指したらしい。(しかし実際は医師国家試験に落ちたため。)
- 東大理Ⅲを出ているだけあり、法律や医学関係の知識は異常に豊富で、本人曰く「あらゆる薬物毒物を、舐めてその種類を特定できる」らしいが、定かではない。微妙な潔癖症で、「靴が汚れる」や「森臭い」などと言い山奥や森には絶対入らない。
- 本作の中では警察の階級によって警察手帳の大きさが違うらしく、矢部は一般の警察手帳と同じで、菊池は一回り大きい警察手帳、階級の高い警視庁公安部の潜入捜査官はさらに大きい警察手帳となっている。登場した直後は矢部の事を先輩といっていたが、2005年11月13日放送のスペシャル版では警部に昇進し、矢部の上司となり、態度もさらにデカくなり高学歴を鼻にかけるようになった(その後、調子に乗ってとうとう鉄拳制裁を喰らう。この時以外に、矢部が彼に歯向かった場面はない)。
- 秋葉原人(あきば はらんど)
- 演:池田鉄洋
- 昇進した菊池に代わり、新たに矢部の部下となった刑事。
- 2005年11月13日放送の新作スペシャル、そして劇場版2に登場。ベッタリとした長髪と無精ひげが特徴。いつもヘラヘラしていて、案外つかみ所がない。名前の通りアキバ系で、パソコンの知識は異様に高い上、自作と思われる大掛かりな捜査機器を紙袋に入れて持ち歩く電脳オタク。
- オタク故か科学的な捜査は得意らしく、現場検証の記録もその場で捜査機器に打ち込むことが可能。こういえばいい刑事にも思えてくるが、電波が届かない地点があることを知らなかったり、現場検証のデータも面倒臭がりの矢部のせいで無駄になったり、捜査に出向いた先に電波が届いていた試しがないので、その豊富な知識が役立ったことは今のところない。
- 奈緒子に一目惚れし「萌えー!!」と叫んでいた(『萌えた』=『惚れた』ということになるのかどうかは微妙だが)。勤務態度は、無意味な行動にも見える時もあるが、一応まじめ。どちらかと言うと、サボリというよりも空回りに近い。彼もまた、矢部の事を案外冷静に見つめており、彼の頭部に対してしみじみとした口調でツッコミを入れたりする。
- 登場直後は電子機器に詳しいのでPC系オタクかと思われたが、美少女アニメ系オタクが好む「萌え」を連発するなどの言動や、背広に運動靴といったアンバランスな服装と身だしなみに無頓着であること、常に荷物を多く抱えている等々、主に電車男で世間一般に流布された架空のアキバ系オタク像を元にデフォルメしたと思われる。
- ちなみに、彼は堪忍袋の尾が切れると「暴走モード」という状態になり、所謂キレた状態になる。(「公報人 矢部謙三」で描写)しかし、その「暴走モード」は長続きせず、約18秒過ぎると普段の状態に戻る。
[編集] 池田荘の住人
- 池田ハル (いけだ ハル)
- 演:大島蓉子
- 奈緒子が暮らすアパート「池田荘」の大家。
- 住所は東京都荒川区東尾久8丁目。最寄駅は山手線西日暮里(ドラマより)。いつも奈緒子が家賃を溜めるので、何度も住民のジャーミー君を従えて家賃支払いの催促に赴いている。
- 第1シーズンではウサギを飼っていた。なかなか家賃を払わない奈緒子に家賃の代わりとして、奈緒子のペットのかめを食べようとしたこともある。ジャーミー君との間にいつしか恋が芽生え、劇場版では二人が結婚し、第3シリーズには二人の間に双子の娘が生まれていた。劇場版ではアパートを建て替えてマンションにする予定だったが、「日本トイレ水洗化計画」により頓挫し、未だにボロアパートのままになっていた。一度は奈緒子を追い出すが、劇場版2では部屋を返してやっていた。だが、同劇場版のラストである意味タブーであった『ある行動』を起こし、奈緒子を人生最大のピンチに追い込む。
- ジャーミー君
- 奈緒子が暮らすアパート「池田荘」で、隣に住むバングラデシュ人。
- 喋る日本語は片言で、時々言葉を間違える。故郷の家族に送金しながら、家賃も必ず払う律儀な青年だったため、ハルは彼を最初から大分気に入っていた(奈緒子は癪に思っていた)。「TRICK」第四話では、上田が考案した貧乳の唄(貧乳ソング)を唱ったり(歌詞のフルバージョンは、「TRICK」のDVD2巻のやむなく落ちたカット集で見ることが出来る)、強烈なインパクトのある歌をよく歌っている。劇場版では遂にハルと結婚、第3シーズンではとうとう双子(ジャルとハーミー。ハルとジャーミーの名前を足して割ったものと思われる)までもうけた。好青年だが、奈緒子が貰った椎茸をひったくるなどかなり卑怯な一面を見せる(見るからにしてハルの陰謀とも思われるが、真相は不明)。
- 森山周一郎 (もりやま しゅういちろう)
- オープニングなどで、歴史上の逸話などを解説する語り部。
- ハルとの結婚後のジャーミー君は、ハルの住居に同居している為、ジャーミー君が住んでいた部屋には、オープニングの語り部である森山周一郎が住んでいる。ジブリ作品「紅の豚」の主人公であるポルコ・ロッソや「刑事コジャック」の吹き替え声優として有名であるため、出演時には「飛べない豚はただの豚だ」「刑事コジャック」と言っていた。
[編集] 脇役キャスト
- 山田剛三(やまだ ごうぞう)
- 演:故岡田眞澄
- 奈緒子の父で里見の夫。
- 著名な天才マジシャンで、幼少時代の奈緒子に色々な手品を教えていた。超能力や超常現象に対しては「すべてマジックで説明できる」という確固たる信念を持っており、TV等で自称超能力者と対決したこともある。またこの信念は奈緒子にも濃厚に受け継がれており、このドラマの基本理念を形成していると言っていい。奈緒子の幼少時に、水中脱出トリックの実験中の事故で死亡した(と奈緒子は聞かされていた)。
- ちなみに演じた岡田眞澄は、フランス生まれの日本人である。彼は2006年5月29日に死去したため、今後のシナリオで「奈緒子の父親」が出演する事は不可能となってしまった。劇場版2をもっていったん完結とされた要因の一つともいえるだろう。
- 照喜名 保(てるきな たもつ)
- 演:瀬戸陽一朗
- 世界で唯一といわれる奈緒子のファン。
- 熱狂的な追っかけであり、奈緒子の行く先々に現れる。本職は屋台の沖縄そば屋。その職と苗字から沖縄県出身かと思われるが、実際には愛媛県新居浜市中萩の出身。奈緒子の後を追い『母之泉』など通常は外部の者が自由に行動できない場所でも追っかけを行うなど、実は劇中の最強キャラなのかもしれない。
- 当初の企画段階では沖縄風の名前にすることで最後に黒門島関係者(最終話を黒門島=宮古島にすることは企画段階で決まっていたらしい)としてストーリーに絡む予定だったらしいが、結局は愛媛のミカン農家出身とされてしまい、ストーリー本筋に対しては最後まで無関係な人物となってしまった。
- 瀬田一彦(せた かずひこ)
- 演:遠藤直哉
- 里見が住む村にいる医師。
- 奈緒子に対して片想い中で、その為里見に奈緒子との仲を取り持ってくれるように頼んでいる。里見をお母さんとよぶ。だが里見や村に帰ってきた奈緒子には相手にされない状態である(里見は話はしてくれるが、奈緒子は瀬田が気付かないうちに逃げた)。ちなみに選挙にも出馬したが、一般人よりも無知で『事前選挙』が何なのか知らずにやってしまった事がある(立派な公職選挙法違反である)。選挙では瀬田彦一郎の長男であることを強調していた。子供に騙され、子供にも選挙権があると言われた為に子供相手に選挙活動を展開した結果、落選。子供に「馬鹿瀬田」といわれ馬鹿にされる。里見が奈緒子の家に行く時、里見の出発間際にそのことを知り、どうして自分に声をかけてくれなかったと里見にいったこともある。このときは、奈緒子に会いに行くのをあきらめたが、奈緒子の部屋に男の気配がないか確かめるよう、里見に言った。
- ちなみに第1シリーズのみの登場。第3シリーズ中ではちらっと彼の名刺が写り、それによると長野市市議会議員に当選したらしい。
- 東宝に、同姓同名の社員が実在する。
[編集] その他
- 次郎号
- 上田の愛車。車種はトヨタ・パブリカ。かなり年季の入った車だが、実は元々上田が尊敬していた教授のものであり、彼が亡くなったということで彼が受け継いで乗っている。
- 上田はこの車を大事に扱っているが、奈緒子にサイドミラーを壊されたり、第3シーズンに至ってはドアがすぐに外れる状態となっている他、ガソリン補給もよく忘れられる。ちなみにサイドミラーはガムテープによって補修がなされていて、外れたドアの方は、上田がいつもテイクアウトしている。
- そして、「新作スペシャル」からはとうとう自走するようになってしまった。それが上田と亡くなった教授による長年の愛用の結果なのか、奈緒子の潜在的な霊能力(あるかどうかは不明)の賜物なのかは定かではない。とにかく、新しいペットと化したのは確かである。
- ガッツ石まっ虫(ガッツいしまっちゅう)
- 第3シーズンの蛾眉村に生息している架空の昆虫。
- 通称「ガッチュウ」。害虫ではないらしい。体が「羽アリ」や「アシナガバチ」のような形をしているが、顔がガッツ石松である。体長は10mm程度で甘いものにすぐ寄ってくる。「ガッツー」と鳴きながら飛ぶ。殺虫剤「ハネアリイヤーン」に弱い。蛾眉村には数万匹単位で生息しているが、蛾眉村以外の地域では生息していないと言われている。(しかし、神ヶ内村にも少量だが生息しているようである)弱りながら飛んでいたガッツ石まっ虫の一匹は、ガッツ石松演じる金井源三に捕えられて踏み潰された。
- ウヌャニュペェィギュゥリュ星人
- 「新作スペシャル」に登場したミイラ化した宇宙人。
- 緑川祥子の部屋に置かれていたが、奈緒子が盗み、腹話術の人形として奈緒子の友人となったが、後に取り返された。実際はゴム製品である(祥子の自作)。
- 某映画に出てきた日本人形の使い回しらしい。
- 大日本赤斑吸血角虫(だいにほんあかまだらきゅうけつつのむし)
- 第3シーズンの蛾眉村に生息している(実は玄奘の手下による偽装で、蛾眉村には生息していなかった)架空の昆虫。猛毒を持ち、この虫に刺されると死の危険もあるという。上田はこれを「大日本赤羽住宅供給公社」と言い間違えた。
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