童貞
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童貞(どうてい)とは、性行為の経験がないこと、あるいはそのような男性を指す言葉である。日本では蔑称として用いられることが多い。
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[編集] 概要
もともとは、性別に関係なく男女双方に対して使われる語 "virgin" (英語)の訳語として当てられた語句であるため、女性にも用いられるが(童貞マリアなど)、現代では男性のみに用いられる傾向がある。性行為の経験がない女性のことは、対義語として処女と呼ばれる。
英語圏の俗語には "cherry" があるが、これも男女の区別なく使われることが多い。
[編集] 蔑称
性経験があり、また、恋人や配偶者がいる場合でも、服装などが現代風でなかったり、あまり気を遣っていない様子であったりする男性を「童貞」とみなす若い女性が多い。それは、若い女性に共通する概念として、恋人や配偶者がいない男性の多くがそのような外見をしているとの偏見があるためであると考えられる。
ここ最近は「童貞に価値が付く」「童貞が高く買い取られる」「童貞暦が長いほど高価」などと銘打った悪徳業者が増えてきている。『童貞プレミア』というサイトなどがその代表である。
[編集] 童貞に関する造語
- 真性童貞
- 性交経験が無い男性のこと。ペッティングや素股やアナルセックス等、いわゆる性交類似行為の体験は反映されない。従って、女性の陰部を舌で舐めたが挿入までは至らなかった者も、女性と手を繋いだ事さえ無い者も、同じ童貞として一括りにされる。童貞にもピンからキリまで存在し、異性交遊の経験度には大きな幅がある。
- 素人童貞
- 性交を職業としている女性(売春婦)との性経験はあるが、それ以外の女性との性交経験がない男性のこと。対義語は「玄人童貞」。
- 玄人童貞
- 性交を職業としている女性との性交経験はないが、それ以外の女性との性交経験がある男性のこと。対義語は「素人童貞」。蔑称とはならない。
- 高齢童貞
- 高齢で性交経験のない男性のこと。具体的な年齢層は定まっていない。20代或いは30代からと認識する意見もあれば、一般通念で高齢者とされる年代(60代以上)からと捉える意見もある。
- 魔法使い
- 25歳以上で性交経験がない男性のこと。高齢童貞とほぼ同義。ウェブ上の自動アンケート作成発祥の「童貞のまま25歳を超えると魔法が使える様になる」という都市伝説に由来する。「魔法使い」という称号ばかり先行している向きがあり、使用可能な魔法の中身については余り語られない。
[編集] 主な童貞を扱った作品
- 『21st Cherry Boy』 - BUCK-TICK
- 『童貞ソー・ヤング』 - GOING STEADY
- 『ドーテー』 - オナニーマシーン
- 『グミ・チョコレート・パイン』 - 大槻ケンヂ
- 『D.T.』 - みうらじゅん、伊集院光 (メディアファクトリー)
- 『童貞』 - 酒見賢一
- 『ドグラ・マグラ』 - 夢野久作
- 『Stand Up!!』 - TBSテレビ(監督:堤幸彦、脚本:金子ありさ)
- 『チョコレート・カルピス』 - ジイよ さらば!
- 『チェリーボーイズ』 - 古泉智浩
- 『ガン×ソード』 - AIC A.S.T.A.(監督:谷口悟朗、脚本:倉田英之)
- 『Bバージン』 - 山田玲司
- 映画『40歳の童貞男』 - ジャド・アバトウ監督