オービタ
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オービタ(Orbiter、軌道船)はスペースシャトルの宇宙船本体である。
液体ロケットエンジンSSMEを3機搭載し、オービタ外部に取りつける固体ロケットブースタの推力を合わせて、ロケットのように打ち上げられる。宇宙空間で活動を行った後、大気圏に再突入し、グライダーのように滑空して地上の滑走路に着陸する。完全なリフティングボディでなく、帰還時の滑空に翼による揚力を利用しているため、従来の宇宙船に比べると飛行機に近い形状をしている。輸送にはシャトル輸送機(SCA)と呼ばれる専用のボーイング747改造機を使用する。
[編集] 諸元
- 全長: 37.2 m
- 全高: 17.2 m(着陸時)
- 翼幅: 23.8 m
- 空虚重量: 約78トン
- 推力: 178 ton(SSME, 真空中)
- 燃料 / 酸化剤: 液体水素(LH2) / 液体酸素(LO2)
[編集] オービタの名前(運用開始順)
- エンタープライズ - 実験機、宇宙飛行能力を持たない。
- コロンビア - 2003年2月1日、大気圏再突入後に空中分解事故で失われた。
- チャレンジャー - 1986年1月28日、打ち上げ直後に爆発事故で喪失。
- ディスカバリー
- アトランティス
- エンデバー - 失われたチャレンジャー号の代わりに新たに建造されたオービタ。
このほかにオービタ・シミュレータの パスファインダー もオービターとしてカウントされることがある。