液体水素
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液体水素(えきたいすいそ)とは、液化した水素のこと。沸点は摂氏-252.6℃で融点は摂氏-259.2である(重水素では、沸点-249.4℃)。水素の液化は、1896年にイギリスのジェイムズ・デュワーが初めて成功した。ロケットの燃料として利用され、LH2(Liquid H2)と略称される。取扱に注意が必要。
液体水素は非常に軽い液体で、その比重は70.8kg/立方メートル(20Kの時)である。これは水に対して約1/14でしかない。したがって燃料タンクに詰めた時、非常に大きな体積を取る。体積効率から見た場合の液体水素は非常に効率が悪いロケットエンジンの推進剤である。