エア・ギア
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『エア・ギア』は週刊少年マガジンに連載している大暮維人作の漫画作品。2006年4月よりテレビ東京系列6局にてアニメ化された。
コンピュータ制御で4kWの出力が出せる超小型モーターを搭載した架空のインラインスケート、エア・トレック（A・T）を使ったハイスピードストリートアクション(ちなみに平均的な原付バイクが3～5kWの出力である)。主要キャラは全員美形で、強さとビジュアルのカッコ良さが比例する事でも有名。これらから女性にとても人気がある。
- 平成18年度（第30回）講談社漫画賞少年部門受賞作品
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目次 |
[編集] ストーリー
空を走る事が出来る元はローラーブレイドのエア・トレックを駆使し、暴風族とも呼ばれるストームライダー達がチームを作り、トロパイオンの塔を目指してバトルを繰り広げていく。
近況は、ジェネシス VS 眠りの森の状況を見せ始めている。
[編集] パーツ・ウォウ
エア・トレックの技術・優劣を競ういわゆるバトルをパーツ・ウォウ（PARTS WAR）という。 このパーツ・ウォウの参加には、全国規模で強固な統一ルールやランク付けがされており、アマチュアスポーツのようなシステムになっている。しかし一方で、暴風族の結成は自由であり、パーツ・ウォウを管理している団体という存在もなさそうな為(但しネットでチーム登録をしたり、対戦の申し込みなどをする公式サイトの様な物は存在する)恐らくライダー同士の紳士協定のようなものと思われる。
エア・トレックチームは、この競技的なパーツ・ウォウというルールをかなり厳格に守りつつ、その中で（ある意味、ルール無用の）抗争的なバトルを行っている。その為、スポーツ競技のようでありながらアナーキーな特殊性をもっている。
[編集] キャラクター
[編集] 小烏丸（こがらすまる）〔Bクラス〕
- イッキがリーダーとなって立ち上げたエア・トレックチーム。2人の王と2つの玉璽を保有する。
- 一致団結・気合を入れる時、勝利した時の雄叫びのフレーズは「小烏丸ぶっ殺っ！（こがらすまるぶっころっ！）」であるが、評判は余り芳しく無く、サポーターからですら協賛を得られていない。アジトは東雲東中。
- 身長167cm、体重52kg、14歳、B型
- 「飛ぶ」事に魅了され、A・T（エア・トレック）に夢中な主人公。幼少時から野山野家で暮らしている。チーム「小烏丸」のリーダーを務める、新たなる風の王。チーム「ジェネシス」の形式的な意味での総長であるが、現在空の王に最も近い男と言われている。武内空曰く、風に愛され、鳥にも愛されている。計り知れない潜在能力と、風を肌で感じ取る生来の能力を持つ。
また空の王に最も重要とされる図面、記憶のパースを空間的に捉える事の出来る“鷹の目（ホークアイ）”も持っている。幼馴染の"荊の王"林檎が本気を出さなければならない程にまで成長した。頭には「クゥ」というカラスが巣食っている。ファーストキス及びセカンド、サードキスまでも亜紀人に奪われた。また、数々の必殺ワザも編み出しており「男棒打法」といったワザなど一部には伝授までしているほどである。リンゴとの戦いを機に、野山野家を出て行く決心をする。結局イネの承諾の下、大撥条で暮らす事に。
- 美鞍 数馬（みくら かずま、カズ）（本誌では『葛馬』とされていた。）（声優：KENN）
- 身長約166cm、体重51kg、14歳、A型
- イッキの幼馴染み。イッキに影響されてA・Tを始めた。とてつもない俊足を生かしたスピードタイプのライダーで、その俊敏な動きは、姿を捉えるのも難しい程。作中では、後に「ステルス」の異名を持つようになると記述されている。かなりの努力家で、常に精進を怠らない。小烏丸では珍しい誠実な性格かつ正統派の美少年。
アニマルハウス戦で覚醒、炎の道を発現し、一気に炎の王の後継者候補となる。なお、バッティングセンターでは片手でホームランが出せる。ニット帽がトレードマーク。姉がいる。イッキからは一時ヘッドを命じられた経緯もある。また必殺ワザも伝授されている。
- オニギリ（声優：菊池正美）
- イッキの幼馴染み。本名は不明。妹が一人いる模様。家はマズイ中華料理屋の満珍楼でエロの鉄人。ギャグキャラ。何故か頭上にエア・トレックを乗せて、逆さになった状態で滑りながら走る。この頃は分厚い壁を隔てても風呂などの中を覗く事が可能になり、更にそのイメージを他人に伝える事も出来る。「腐臭の道」（スメル・ロード）を歩む。ほとんどのバトルで悪ふざけをして負けているが、対戦相手が女性だと容赦なく自分のペースに持ち込もうとする。スメルは更にスメラに進化。
- 御仏 一茶（仏茶）（みほとけ いっさ/ブッチャ）（声優：上別府仁資）
- 体重200㎏を超えるウォールライドオタク。元チーム『夜王』のリーダー。イッキとの戦以来、仲間意識が芽生え、今ではチームの一員に。持ち味のパワーを生かし特攻隊長を務めるが、同時に冷静な分析能力も備え参謀的な役割もこなす。アブドーラ・ザ・ブッチャーがモデル。その巨体の腹部には脂肪ではなく血液が貯まっており、見かけとは裏腹に体脂肪率は10％前後しかない。
- 鰐島 亜紀人/咢（わにじま あきと/アキト あぎと/アギト）（声優：菊池こころ）
- 身長142cm、体重38kg、14歳、AB型
- 同一人物で二重人格者。眼帯の位置で人格が交代し、眼帯が右の時は女の子のようにおしとやかで優しい亜紀人、眼帯が左の時は挑発的かつ乱暴で凶暴な性格の咢となる。クラスの女の子にとても人気がある美少年。亜紀人はことわざを好んで使い、咢は口癖のように何故か｢ファック!（Fuck）｣や「Fuck'n～!｣という言葉を使う。元々は亜紀人が「牙の王」だったが、人を傷つけた時のショックでA・Tが使えなくなってしまい、亜紀人を守る為に咢の人格が生まれた。宇童アキラとの激闘の末、「牙の王」の称号を奪還する。現在は兄の下を離れ、野山野家のイッキの部屋に住んでいる。亜紀人は怒ると咢以上に手が付けられなくなる。(咢曰く『鰐島の血』)咢の影技（シャドウスキル）名は海の王（リヴァイアサン）。樹と共に野山野家を出て行く。樹のファーストキスの相手。亜紀人は「トロパイオンの塔」の最深部、つまり「眠りの森(スリーピング・フォレスト)」のメインエリアに入った事がある模様。
- 安達 絵美理（あだち えみり、エミリ）（声優：石井翔子）
- 身長152cm、B89/ W63/ H83
- 弥生の親友。東雲東中学女子陸上部員で、かつては『ヒガチューリクジョ（東中陸女）』もしくは単なる『リクジョ』と一括りの扱いだったが、『小烏丸』のサポーターから正式メンバーとなる。自分を犠牲にしてでも仲間の為に戦う姿を見てからカズLOVE。カズを「カズ様」と慕う。外見からは想像出来ない怪力の持ち主。カズと共に蛾媚刺に襲われた時には勇敢な一面を見せる。その後A・Tを始め、パーツ・ウォウデビュー。ついにチームの戦力に。デビュー戦ではパワーで敵を圧倒してみせた。必殺技ができたようだが、詳細は不明。家は果物店。また、その果物店の店主（父）は買い物客にセクハラ的言動も見せる。「大会ではいつも真ん中のスーパー凡人」と言っていたが、500mを1分切るほどの速さで走る(中山談)とんでもない脚力の持ち主。
[編集] 東雲東（しののめひがし）中学校の人達
- 中山 弥生（なかやま やよい）（声優：吉本理江子）
- 身長157cm、B79/ W55/ H77
- 同じく東中陸上部員で『小烏丸』のサポーター。絵美理と常に行動を共にする親友。普段は長髪を下の方で二つに結んでいて、髪を下ろすと咢にも誰なのか気づかれなかった。ちょっと地味で影が薄い。最初はイッキに恋心を抱いていたが、自分よりも林檎の恋を応援するうちに亜紀人が気にかかり始め、その気持ちは消滅してしまったようだ。ストーリーの途中から何故かクゥの言う事が判るようになる。枢と同じように頭の中で時間を正確に測る事ができ、調律者としての素養をうかがわせている。青汁を愛飲。家は工務店。父親はエミリの父親とも縁があるらしい。
- 折原 征也（おりはら まさや）（声優：檀臣幸）
- 東雲東中教師。学年主任で、厳格な性格。空手3段、柔道2段であり、お礼参りを返り討ちに討ち続けて8年らしい。かなりのグレートティーチャー。粋な計らいで、8年前、当時教え子のトンちゃん先生の危機を救った。イッキと林檎の戦いの痕跡を見た時の校長との会話からすると、イッキが竜巻を起こしたと知っているような節があるが、本当に知っているかは不明。
- 富田 毬（とみた まり）（声優：下屋則子）
- イッキ達の担任。愛称はトンちゃん。天然ボケな性格・・・、の様であるが、自らの保身などに危機が及ぶと、言動が意外とあざとい。かつての折原の教え子。授業でメール語を教えている。若い男性に対して特殊な嫌悪感・危機感を抱いており、時々妄想が暴走し、パニックに陥る事がある。8年前に中学二年生となると21～22歳と思われる。
[編集] 眠りの森（スリーピング・フォレスト）〔特Aクラス〕
チームの消滅後、キリクが再び作り上げた。メンバーを縛り付けている“トロパイオンの掟”とは恐らく、目的を遂行できなかった者・他者へ漏洩させてしまった者への制裁であると思われる。自らの玉璽による全ての玉璽の破壊を目的とし、 空を飛ぶ“恐さ”を知っている為か、玉璽の消滅こそが本当の“自由”と考えている。メンバー全員が何かしらの王である(おそらく8人)。メインエリアはトロパイオンの塔の最深部。 ”森”と呼ばれる一室に仕掛けられた自由落下式人工無重力空間発生装置が発動すると、メンバー全員の瞳孔にキリクと同じ十字が浮かぶ（眠りの森でないルーンにも浮かんだ事から、天空の塔の真実を知る者に浮かぶ物だと思われる。）
[木々は腕をからめ天へと伸ばす 群がる葉々は光を喰らい森の闇をいよいよ深くする 狩人は気付かない闇に潜むケダモノ達の双眸も牙も 今日は狩人が狩られる夜―“ここは眠りの森”]
- 野山野 林檎（のやまの りんご）（声優：伊瀬茉莉也）
- 身長157cm、B84/ W57/ H81
- ヒロイン。野山野家三女でイッキの同居人にして幼馴染み。赤毛でツインテールのメガネっ娘。とても真面目な性格。
- だが実際はシムカを襲撃するなど本当に真面目かどうかは定かではない。
- 実は『眠りの森』の正統後継者であり、総長。キリクと共にトロパイオンの塔の頂点に位置する現荊の王。風の玉璽を手にしたイッキを「風の王」と認め、完全に敵と認識したようである。『小烏丸』の危機にクロワッサン仮面（スクール水着を着用しているのでスク水仮面の名称の方が定着している）として登場した事がある。影技名は禁断の果実（クレイジーアップル）。塾に通っており、成績はかなり優秀。イッキに好意を抱いており、本人も自覚しているが、イッキは全く気づいていない。イッキとの死闘の末お互いのレガリアが壊れて引き分け（イッキのレガリアは不良品であった為、調律済みの完全版を使っていたらどうなっていたかはわからない）。彼女もまた、空の王に重要とされる能力、"鷹の目(ホークアイ)"を持つ。
- 野山野 蜜柑（のやまの みかん）（声優：細川聖可）
- 身長164cm、B79/ W60/ H79
- 野山野家次女。高校生。性格も外見もボーイッシュ。一人称は俺。意外と博識。同居人兼下僕のイッキに対しての肉体的制裁は主に彼女が担当。『眠りの森』の一員。何かしらの王。ラーメンが大好物。
- 野山野 白梅（のやまの しらうめ）（声優：埴岡由紀子）
- 野山野家四女。手先が器用でメカいじりも得意。小学四年生ながら『眠りの森』の一員。蜜柑と同じく、何かしらの王。語尾は「～でし」。趣味はゴーゴン人形を作る事。
- 蛾媚刺（がびし）
- 『眠りの森』の一員で角の王。アキラ達「牙」と同じ原理の“無限の空”を使う。パワー型のライダーで、影技名は貌なし（スキンフェイス）。『ジェネシス』に捕われた上、王蟲から“口封じ”までも受けるが、最後は王蟲と共に釈放される。一応走れるようには回復したようだが、まだ言語機能が回復していない。なお、蛾媚刺の媚の正式表記はにくづき(月)に眉という字であるがそのような漢字は実在しない。
- 王蟲（オーム）
- 『眠りの森』の女性メンバーで泡翠の道(ラザー・ロード)の"水の王"。「泡爆滅殺（バブルガムクライシス）」の“無限の空”を持つ。影技名は水鉛師（ラ・モリブデンスタ）。普段は四足歩行のような形の着ぐるみを着ており、中にはソナーなどの最新機器がギッシリ入っている（これによって、ベンケイと黒炎の会話を盗聴していた）。強い人、甘いもの（特にチュッパチャップス）が好き。「トロパイオンの掟」に従い自殺を図るが、ベンケイとカズによって命を救われる。
- キリク
- リンゴと共にトロパイオンの塔の頂点に位置する旧石の王。空達旧眠りの森を壊滅させ、風の玉璽を奪った。眠りの森を、思い上がって空を侵す愚者共の頭上に落ちる「神々が投げ下ろした石（ゴッドストーン）」として作り変えた。シムカとは一つの細胞から分かれた双子の兄。黒幕説が濃厚。瞳孔に十字が浮かんでいる。
[編集] 超獣（ベヒーモス）〔Dクラス〕
ジェネシス配下のチーム。構成員は1034名で、その傘下チームは大小合わせて150チーム以上。パーツ・ウォウはDクラスだが、チーム内の四強である四聖獣は宇童の下にいなければ王を名乗ってもおかしくないほどの実力を持っている。小烏丸とのバトルに敗れて解散。四聖獣の持っていたデコチャリはイッキに全て粉砕された。
- 宇童 アキラ（うどう あきら）（声優：野島健児）
- チーム『ベヒーモス』のリーダーで、鰐島海人が作り上げた咢と起源を同じくするもう一人の牙の王。咢と牙の玉璽を巡って壮絶なバトルを繰り広げた。ミツルの全力のパンチを片手で受け止め、イッキを片手で持ち上げるほどの怪力を持つ。一見非情そうであるが、弱小チームを守るために『べヒーモス』のリーダーとして戦ってきたという優しい一面がある。現在は警視庁マル風Gメンのもとへ戻り、当時の明るさを取り戻している。日系外国人の恋人がいる。影技名は超獣（べヒーモス）。
- 坂東 ミツル（ばんどう みつる）（声優：結城比呂）
- 通称「サイクロプス・ハンマー」。推定戦レベル78。1000kgを超えるパンチ力を持つが、A・Tで「飛ぶ」事は全く出来ない。見た目と異なり感情的で好戦的。デコチャリ愛好者でデコチャリを馬鹿にされると怒る。イッキの身の回りに何かが起こると必ず現れ豪腕を振るい去って行くが、酒癖がものすごく悪い。現在は宇童の遺志を継いで自分のチームを構成中。
- 五所瓦 風明（ごしょがわら ふうめい）（声優：加瀬康之）
- 通称「ヘカトンケイル・ボム」。推定戦レベル76。異常に長い腕を持ち、己の関節を外して腕を鞭のように使う。
- 美作 涼（みまさか りょう）（声優：伊藤美紀）
- 四聖獣唯一の女性ライダー、通称「ゴーゴン・シェル」。推定戦レベル72。女性ライダーとしては日本で十指に入る実力を持つ。白粉彫りによって相手に視覚的に催眠効果を与えて体機能を鈍らせる。ベヒーモス四聖獣の中で彼女のみ再登場がない。エロい。
- 左 安良（さの やすよし）（声優：平田広明）
- 通称「時の支配者（アイオーン・クロック）」。推定戦レベル82。炎の道を走っていた為、ホイール熱による光の屈折現象で自身の姿を消す事が出来る。走・攻・守どれをとっても隙がなく、その中でも特にスピードに関しては群を抜いている。後に『ジェネシス』に移籍。
[編集] 創世神（ジェネシス）
トロパイオンの塔を征服する為、すなわち空の玉璽を完成させる為にのみ存在する、シムカが作り上げた史上最強の暴風族連合（メガストーム）。小烏丸の形式的な傘下チーム。構成員362名、4人の王と4つの玉璽を保有する(小烏丸を合わせると6人の王と6つの玉璽を保有)。“眠りの森”とは対照的な考えを持つ。
- シムカ（声優：田中理恵）
- 身長158cm、B92/ W59/ H88
- 謎の美女。巨乳。ジェネシスのリーダーで、イッキ達小烏丸の傘下に入れてもらおうと企む。昔は『トゥール・トゥール・トゥ』に所属していた。王蟲の襲撃により後遺症を負い引退した。「渡り鳥のシムカ」（ツバメのシムカ）と呼ばれていた。影技名は不明。髪の色はピンク。現在の髪型はショートヘア（以前はロング）。キリクの双子の妹。
- 全裸でイッキのベッドに忍び込んだり、胸を揉ませたりするなど大胆な行動も目立つ。
- 左 安良（さの やすよし）（声優：平田広明）
- 別名「時の支配者」（アイオーン・クロック）。現在、イッキの世話係兼監視役として小烏丸に派遣されている。勝手に野山野家を改築し、大金を渡してリカを丸め込むほどの金持ちで、高級車を数台所有していたり、現金は持ち歩かずに物を買う際はクレジットカードで支払う。一応、これでも現役大学生である。ジェネシスでは参謀を務める。ホモの疑惑があり色々疑われていたが、やはりホモだった。ボゥローラーA・Tと呼ばれる車輪が球体式の上級者向けのA・Tを使用する。蛾媚刺と互角に渡り合うなど王に引けを取らない腕を持つ。48個の必殺技を持っている。
- グループ・ボルケーノ
- ジェネシス傘下でコカ・ファイア、九尾の狐、スピット・ファイアの3チームからなる。リーダーは炎の王、スピット・ファイアであり、ヴィジュアル系が多い。炎系の道のチーム。24チーム418名。
- スピット・ファイア〔Aクラス〕
- ジェネシスの傘下チーム『グループ・ボルケーノ』の一つ。
- スピット・ファイア（声優：津田健次郎）
- ジェネシスの傘下チーム『グループ・ボルケーノ』、チーム『スピット・ファイア』のリーダー。昔は旧『スリーピング フォレスト』に所属していた。巻上と同じく空達の時代から炎の王を務めている。本名は不明。空達の時代から炎の王を務めていたが、カズに炎の玉璽を譲る決心をする。スピット・ファイアという名の由来は、第二次世界大戦のイギリス軍の戦闘機の名前から。職業はカリスマ美容師。
- コカ・ファイア
- ジェネシスの傘下チーム『グループ・ボルケーノ』の一つ。
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- コーク・イン・マジシャン 黒炎
- チーム『コカ・ファイア』のリーダー。マジックが得意な二枚目。Bクラス昇格の為にバトルを繰り返していた『小烏丸』の警備を行っていたが、王蟲の餌食となってしまう。
- 九尾の狐
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- ジェネシスの傘下チーム『グループ・ボルケーノ』の一つ。構成員が全員女性ライダー。
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- ホワイトロード白面
- チーム『九尾の狐』のリーダー。
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- ブラック・クロウ〔Aクラス〕
- ジェネシスの傘下チーム。雷の王・鵺をリーダーとし、子供のみで構成されている。皆白いマントにお化けを模した仮面を付けている。鵺を始めとする雷系のチーム。18チーム192名を傘下に持つ。
- 鵺（ぬえ）（声優：入野自由）
- 子供ばかりのチーム『ブラック・クロウ』のリーダー。「雷の王」。全身にワイヤーホイールのついた非常に重いボディアーマーを身に着けている。蛾媚刺の襲撃により調律の合わなくなっていた雷の玉璽を破壊されるが、素早く再調律を済ませ、蛾媚刺を一撃で戦闘不能にする。
- エンド＆スタート（ループ）
石の王、ニケをリーダーとし、エンド＆スタートとダムド・グラニートの2チームで構成されている。
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- ニケ
- ジェネシス所属。現・石の王。現在渡米中。
- 三峰将(トライデント)〔Aクラス〕
ヨシツネ、ベンケイ、ハタケヤマの三人で構成されていて、西日本の全チームを統べる。西日本全域。89チーム1436名を傘下にもつ。
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- ヨシツネ（声優：真殿光昭）
- 西日本をたった3人で統べるチーム、三峰将(トライデント)のリーダーで轟の王。かなりの策略家として知られている。
- ベンケイ（声優：山崎和佳奈）
- トライデントのメンバー。長身の大女で蹴りが得意。アイオーンと同じく小烏丸の世話役が多いものの、アニマルハウス戦では助っ人として活躍。豹頭の錫杖（パンサス・コルサ）という両端にA・Tの付いたステッキ状の武器を使用する。豹柄の服を好んで着用し、先端がドクロの煙管を愛用。「ナニワの毘沙門天」と呼ばれている。
- ハタケヤマ
- トライデントの傘下チームのメンバーが書き込む電子掲示板の名前。参加にはパスワードとIDが必要らしく、パスワードの取得はとても困難らしい。普通のパソコンにカメラやマイクをつけてあるらしく、ヨシツネ達の会話にもすぐに反応する。ユーザーの名前は「タケちゃん（ここに半角数字がはいる）号のつぶやき」と書かれている。
- 親衛隊
- 以蔵を中心とするシムカの護衛隊。憲兵隊の撃鉄(アイアンハンマー)、儀杖旗兵からなる。儀杖旗兵は骸骨を模したヘルメットを被った、ジェネシスの旗持ち。
[編集] 道具屋(トゥール・トゥール・トゥ)
ミッション系スクールの地下にある「大撥条（だいぜんまい）ファクトリー」を管理し、玉璽の調律を専門に行う。どのチームにも肩入れしてはいけない、中立的な辛い立場にある。「閃律の道」を歩む。道具屋とも呼ばれる。お金の無い若年層のA・Tユーザーの為に無償でメンテナンスなども行っている。
- 巻上イネ（声優：寺田はるひ）
- 「大撥条ファクトリー」を管理している、現契（つむぎ）の王。通称“エロ巻貝”。『トゥール・トゥール・トゥ』のリーダー。かつては旧『眠りの森』に所属していて、スピット・ファイアと同じく空達の時代から契の王を務めている。枢達の通っている学校の保健医を勤めているがそれは趣味で、本当は巨大病院チェーンの一人娘で院長らしい。梨花と同じ歳(22歳)である為、親のコネで医師になったものと思われる。
- 皇杞 枢（すめらぎ くるる）
- 大撥条があるミッション系スクールの3期生ラディオキア組。学校の寮に入っている模様。はこ、このみと同室。『トゥール・トゥール・トゥ』のメンバー。イッキの調律者。巻上をも上回る調整能力を有している。その実力は本来三日は要する調律の最終調整をわずか一時間で終わらせるほど。新しき「契の王」。はこやこのみには聞こえない玉璽の性質“無限の音階（インフィニティ・スカーレ）”を聞く能力がある。かなりの癖毛。イッキに好意を持つ。
- 石和はこ（いさわ はこ）
- 枢と同じ3期生ラディオキア組。学校の寮に入っている模様。枢、このみと同室。『トゥール・トゥール・トゥ』のメンバー。空の王の調律者への執着を見せ、「枢の作ったレガリアよりも自分の作ったレガリアの方が良いパーツを使っていて、枢よりも2日も前に完成させたのだから自分のが枢の作った物に負けるわけが無い」と宣言して、枢の作ったレガリアと自分の作ったレガリアをすり替えた。始めの方は枢の事を心配したり気遣ったりと仲が良い様子だったが、枢がイッキの調律者になってからはかなり敵視している。枢の作った玉璽と一緒に行方不明になっていた。髪を上の方で2つに束ねて結んでいる。現在バグラムと共に再びイッキの元へ舞い戻ってきた。その際､イッキに調律を頼むが断られる｡最後は謎の男に風の玉璽共々連れ去られた。
- 二条このみ（にじょう このみ）
- 同じく3期生ラディオキア組。学校の寮に入っている模様。はこ、枢と同室。『トゥール・トゥール・トゥ』のメンバー。枢がイッキに対しての気持ちになかなか気づかない為イライラしている。はこのイッキに対しての気持ちに応援している。彼女自身はイッキの事は最低で男としてダメだと思っている。跳ねた前髪と八重歯が特徴的で男勝りな性格。言葉使いがあまり良くない。
- 奏音（かのん）
- 林檎の調律者。林檎にイッキとは敵である事を認めさせようとする。楽器を持つ幽霊がプリントされている服をよく着ている。作中で奏音がイッキと林檎が戦うように仕向けたのは二人の為を思っての発言で、自ら憎まれ役をかって出る優しさを持つ。夢は林檎との初デート。
- 加奈
- 3期生。『トゥール・トゥール・トゥ』のメンバー。鵺の調律者。はこやこのみと違い、多くの経験も技術も持っている。走行テスト用のタイプライターを持っている。単行本では名前が奈々とされていた。
- ルーン
- 『トゥール・トゥール・トゥ』の副リーダーで創立時からのメンバー。『トゥール・トゥール・トゥ』の中では一番の大先輩に当たる。イッキの第一印象は「どこ見てるのか全然わからない目」。自身の発言同様に49号で何者かによって腕を切断されてしまう。しかし、最初から中身が機械の義手だった。右腕に枢の工具と同じ様にナイフが仕込んである。(右腕が生身の腕かどうかは不明。)眠りの森のメンバーと同じ、瞳孔に十字架を持つ天空の塔の真実を知る物の一人。
[編集] その他
- 梶 正剛
- チーム『クレイジー・マスク』のリーダーで「紫電の道」の亜種、「轟雷の道」（プリッツェン・ロード）を走る。「狂面」の異名を持つ超武闘派Aランクライダー。鵺とは同期のライバルであるが、能力値には相応の差がある。蛾媚刺によって仮面を顔ごと剥がされた。
- コロ爺（声優：西川幾雄）
- 東雲東中の校長先生。ライダーでもある。風の玉璽の起こした死神の痕跡を見て即座に状況を判断した事から、ある程度玉璽の力に詳しいようである。
- ジャ婆（声優：真山亜子）
- 伝説のショップ「グランスラム」のオーナー。キリクに奪われていた筈の風の玉璽の核“バグラム”をイッキに渡す。
- 鰐島 海人（声優：緑川光）
- 身長約192cm、体重66kg
- 警視庁マル風Gメン（暴風族を取り締まる組織）室長で亜紀人・咢の兄。亜紀人には『お兄ちゃん』、咢には『海人』と呼ばれている。服はお兄系ロックMIXを好んで着ている。亜紀人・咢と同じく、かなりの美形。亜紀人を牙の王と呼ばれるまでに育て上げた本人である。
- 亜紀人・咢を檻に閉じ込めてペットと呼んだり、ゴム弾で打つなど加虐行為でしか二人に対しての愛情を表せない。だが、兼保護者としての優しい一面垣間見える。
- イッキ達、暴風族を取り締まる為には手段を選ばない。
- 咲 真琴
- イッキの喧嘩の師匠でありライバル。現在NFA（ナショナル・フット・エアリーグ）、フェイトンズのスーパールーキーとして活躍中。
[編集] 旧・眠りの森（スリーピング・フォレスト）
かつて武内空が立ち上げ、全ての「王」が在籍していたエア・トレックチーム。キリクの手によって壊滅する。
野山野 梨花（のやまの りか）（声優：松井菜桜子）
- 身長172cm、B92/ W61/ H88
- 野山野家長女。イッキやリンゴ達の親のような存在。しかし、その実態はダイナマイトバディで凶悪かつ華麗な技の数々を繰り出す、UWF女子プロ花形マスクレスラー・デスラーバートレット。旧荊の王。
武内 空（たけうち そら）（声優：宮本充）
- 『眠りの森』初代総長。「疾風の狼（ウルブス・ガーレ）」の異名を持つ旧風の王。全ての王と玉璽を一つにする『眠りの森計画（スリーピングフォレスト・プロジェクト）』を進めていたが、キリクに裏切られ今は車椅子生活。梨花とは恋人関係にある。かつて「空の王」に最も近づいた男。マスターフィンガーの持ち主。
キリク
- 旧石の王。空だけでなくそのチームさえも潰した張本人。シムカの双子の兄。
スピット・ファイア
- 炎の王。今より見た目も性格もかなりヤンチャであった。
巻上 イネ
- 契の王。当時はかなり背が低かった。現在の特徴である巻いた髪が左右に1つずつあった。
[編集] 技（トリック）
作中に登場するエア・トレックを使った技の総称。これはキメる為にキメているのではなく、全ての技術と集中力と自分に出来うるあらゆる事を、「勝つ」という一点に凝縮した時に必然として生まれる"動き"であり、それ故にライダーはトリックを"見せる"ではなく"魅せる"と言う。
[編集] 小烏丸
- Back Spin Wallride 360°
- 走者・・・仏茶
- To That Grab to Fake Spin Accelerator BuccA Special 1440°
- 走者・・・仏茶
- Spining Wallride Overbank 1800°BuccA Special
- 腕の回転力を軸にカベを駆け上がる高等テク。後にイッキに直伝。
- 走者・・・仏茶
- To Moonsalt 900°
- 走者・・・仏茶
- UPPER SOUL 23Roll
- 手で掴んだポールを、密着させたホイールの推進力で駆け上がる高等テクニック。対夜王戦で披露。
- 走者・・・イッキ
- Spining Wallride Overhang 1800°
- 仏茶直伝の高等ウォールライド技。
- 走者・・・イッキ
- AGITO Ride fall Bloody roll, soul 1800°
- 相手の体にフックを巻きつけた後、回転しながらノコギリ状のホイールで切り刻む。対金鉄ブルズ戦で披露。
- 走者・・・咢
- Method Air to Spin That Grab Moonride
- 風の力で体の重心を移動させながら遠くまで飛ぶ技。対サーベルタイガー戦で披露。
- 走者・・・イッキ
- Backward Cross Ridefall Upper Fang "TWINCAM"
- イッキと咢のコンビ技。手を繋ぎ、イッキが足場を安定させ、咢が踵で凄まじいアッパーを繰り出す。対超獣戦で披露。
- 走者・・・イッキ＆咢
- AGITO Bloody fang Ride fall "Leviathan"
- 咢が対アキラ戦で放った海の王の「牙」。亜紀人の協力があった為、玉璽なしでも放つ事が出来た。
- 走者・・・咢
- Super Stride Ⅳ "Sonic Boom"
- 走者・・・カズ
- BuccA Backward Accelerator Wallride 360°
- 走者・・・仏茶
- Amazing Forward Special "ONIGIRI"
- 走者・・・オニギリ
- Roof Gap To Disaster One Foot "Air line"
- 走者・・・イッキ
[編集] 超獣（ベヒーモス）
- ジガバチロック
- 走者・・・ヘカトンケイル・ボム
- 殺陣蜂百の手（キラービーハンドレッド）
- 走者・・・ヘカトンケイル・ボム
- 吊り腕四の字「ジガバチ固め（ロック）」
- 走者・・・ヘカトンケイル・ボム
- 時の大車輪
- 走者・・・時の支配者（アイオーン・クロック）
- Spiral Spin Wallride999 Sidewinder
- 壁を蹴りながら回転し、上空から相手の頭上に両足かかと落としをお見舞いする。sidewinderとは蛇の名前。
- 走者・・・美作涼
- Bloody armor fang on gigaers
- アキラのA・Tに組み込まれた「牙」を目醒めさせる「牙の玉璽」始動トリック。
- 走者・・・アキラ
- AKIRA Bloody armor over skill GIgaers Cross
- 比較的弱い「牙」を重ね合わせて放つ驚異的な技。短い助走でも高い威力を発揮する。
- 走者・・・アキラ
[編集] 眠りの森（スリーピング・フォレスト）
- Backward crossing Method air to spin
- 走者・・・野山野林檎
- To Onewheel 360°
- 走者・・・野山野林檎
[編集] 創世の神（ジェネシス）
- 時の舞円（ロンド）
- 走者・・・時の支配者（アイオーン・クロック）
- 時の大輪廻転生（リーン カーネーション）
- Ａ・Ｔで加速された円運動で遠心力の乗った破壊力のある攻撃を連続して繰り出す連繋大技。アイオーン48の必殺技の最上位技(ハイエンドトリック)の一つ。
- 走者・・・時の支配者（アイオーン・クロック）
[編集] 王と道
"道"はストームライダー一人ひとりに開かれていて、誰しもがその道の王になる事が出来る。しかし、天空の塔トロパイオンの頂よりも更に上の"空"まで駆け上がる事の出来る"道"はたった八つしか見つかっていない。その道を極めた者を「王」と呼ぶ。ただ、最近「角の王」や「水の王」の存在が確認されている為、まだまだ本数はある模様。さらに、咢の発言から、現「眠りの森」だけで8人の王がいるらしく、そこから荊の王を引くと、残り7人の王が存在する事になる。そのうち2人は「角」・「水」と判明している為、今だ未登場の王は5人であろうと推測できる。（シムカ襲撃の際の状況から野山野蜜柑、白梅も何かしらの王だと考えられる）
※表中の空欄は、不明である事を示している。
| 王の名称 | 道の名称 | 現在 | 先代 | 後継候補 |
|---|---|---|---|---|
| 風の王（空の王候補） | 翼の道（ウィング・ロード） | 樹 | 武内 空 | － |
| 炎の王 | 炎の道（フレイム・ロード） | スピット・ファイア | 同左 | 葛馬 |
| 雷の王 | 紫電の道（ライジング・ロード） | 鵺 | － | － |
| 荊の王 | 荊棘の道（ソニア・ロード） | 林檎 | 梨花 | － |
| 牙の王 | 血痕の道（ブラッディ・ロード） | 咢 | 亜紀人 | － |
| 轟の王 | 轢藍の道（オーヴァ・ロード） | ヨシツネ | － | － |
| 契の王 | 閃律の道（リィーン・ロード） | 枢 | 巻上 | － |
| 石の王 | 緋翠の道 | ニケ | キリク | － |
| 王の名称 | 道の名称 | 現在 | 先代 | 後継候補 |
|---|---|---|---|---|
| 角の王 | － | 蛾媚刺 | － | － |
| 水の王 | 泡翠の道（ラザー・ロード） | 王蟲 | － | － |
[編集] 玉璽と道
玉璽（レガリア）とは道を極めた"王"の為に作られた特別なA･Tの事。その王と道の特徴に合わせ機能を強化している。トロパイオンの頂きを超える玉璽は現在八つのみ。それ以外の玉璽も存在するが、「新たに発見された道ではなく一つの玉璽を・・・」という作者コメントもあり、新たな道ではなく１つの道が２つに分かれたようだ。
玉璽
- 無限の空（インフィニティ・アトモスフィア）
- 簡単に言うと玉璽の能力の事。玉璽のA・Tは空、すなわち大気を使う。炎は空気の持つ熱、電気は空気中を伝い、“牙”や“風車の力” は言うまでもなく空気の移動である“風”を使う。それがA・TのA・Tたる所以であり、この事から『無限の空』と名が付いた。
- 風の玉璽
- 林檎との戦闘中に駆けつけた枢が、3秒というわずかな時間で完成させた。核である“バグラム”が2枚羽のように変形する。通常のA・Tの何倍もの効率で“風”を掴めるので、大気の温度差や大気の流れ（いわゆる風）によって生じる空気の密度差、空中に膜のように広がるその境界面を捉えて走る事が出来る。この風の専用道路、無限の空(インフィニティ・エアード)を走る事で水面のすぐ上を滑る様に移動したり、空中での方向転換が可能になる。また、手で作り上げた風を“バグラム”に押し当てる事で、“バグラム”自体がさらに翼のように変形する。これが翼の道の“無限の空（インフィニティ・アトモスフィア）”であり、その際玉璽は多くの風を取り込んで、周囲にとてつもない風の壁を作り出す。その風によって壊れた建物の破片等は風を纏い、風の王が翼の下に展開させた秒速80mの死神となって敵を殲滅する「名もなき狂躁の格闘士ども(Moon struck Numberless Grappler)」となる。はこが作った偽物が故にたった2回の発動で壊れた。(はこの作った玉璽はメインフレームをかなり高い硬度を持つ剛性メインの材質で作っており、それ故に周囲のパーツにかかる負荷を軽減する為に全体的に"堅い"セッティングにしていた為。枢・イネ曰く「堅い岩」。)はこ共々謎の男に奪われた。(眠りの森のメンバーではないらしいが、瞳孔に十字架を持つ事から天空の塔の真実を知る物の一人だと考えられる。)
- 牙の玉璽
- パーツ単体の事ではなくブレーキングや着地で生まれる慣性エネルギーを回収して再放出するシステムの総称。回転しているホイールを急停止させる時に生まれる制動エネルギーを全て吸収し、回転エネルギーへと変換して再び外に放出する事で衝撃波をつくる。その力は強力だが、筋肉に凄まじい負担を与えるので連続して使い続けるのは難しく、複雑な機構をホイール内に組み込んでいる為"飛ぶ"機能を持たない。血痕の道(ブラッディ・ロード)のキレがあって初めて「牙」を作り出す事が出来る。
- 炎の玉璽
- 高速回転しているホイールから出る熱で蜃気楼や上昇気流を作り出す。
- 雷の玉璽
- 張り巡らせたワイヤーにホイールの回転で生み出した高圧電流を流し、それによって相手を感電させる。ワイヤーは町一つを覆えるほど広げる事が出来る。また生み出される特殊な電磁波は脳に作用し幻覚を見せたり、フレミングの法則により金属を強力な電磁石にする事によって金属類を引き寄せるなどの効果を持つ。体に纏っているもの全部で一つの玉璽になる。
- 轟の玉璽
- ラム・ジェット理論という原理を応用させたもので、前方からの風を圧縮、後方に噴射させる事で推進力を得る。押しよせる"風"が強ければ強いほど・・・加速すればするほど更に加速されていく。あたかもそれは己への風が強ければ強いほど自らの力に変えて猛り狂う風車の如く。故にヨシツネ・ベンケイは「風車の力」もしくは「風車の理」と呼んでいる。そしてそれによって、「牙」が生み出す風すらも打ち消す。但し、発動にはヨシツネの様な凄まじい脚力が必要。"翼の道"や"血痕の道"の天敵のような能力。
- 荊の玉璽
- 後輪が荊のような鞭に変形するワンウィール式の玉璽。体をしなやかな鞭のように捻りあげ、更に回転を加速させていく事で、後輪の突起が音の壁を破り無数の衝撃波を生み出す。“蕀”と呼ばれるこの衝撃波は“牙”の威力には劣るものの、その名の通り相手の体に少しずつダメージを蓄積させていく。ただ、“荊棘の道”は耐久力が無いので長時間の連続使用は難しく、それ以上は体が持たない。この蕀は両足を揃えた状態でも放つ事が可能。蕀を全身に纏い更に回転を加える事で、荊の道の無限の空(アトモスフィアとは別物)、「無限の荊鎖(インフィニティ・チェーン)」、ターコイズ・ソニアを発動する。これは、玉璽の荊部分を円のように回転させる事で、蕀を鎖のように繋げて攻撃するものである。限界を超えた「風」との戦いで遂に玉璽は壊れてしまった。この玉璽を使った後は体中痛みが走り動く事すら困難になる。
亜種?
- 角の玉璽
- 別名「鉈蟲（ハッチェナム）」。つま先にあるドクロ型の吸排気口一個一個から空気を取り込んで圧縮し、放出する事で真空の砲弾を作り出す。放出した砲弾は弾丸、或いは扁平に飛ばす事で刃の様にして敵にぶつける事が出来る。次世代型玉璽。ちなみに「牙の玉璽」とは微妙に違い「技」を撃つ前に走る事を要せず、蹴りで高速回転させたホイールを急停止させる事により生まれる制動エネルギーを動力に｢技｣を放つ。
- 水の玉璽
- 水面でホイールを高速回転させる事により、周囲の超高圧の大気を水の中に閉じ込め、水泡を作る。一斉に破裂した際の大気の振動は体内の水分に伝わり、身体の内面（内臓や脳、筋肉など）にダメージを与える。それは、例え成人男性といえど耐えられるものではない。水泡は後ろにしか出せないためフロントが弱点。
道
- 翼の道
- 風が吹く前には必ず前兆が訪れる。その前兆を肌や耳で感じ取る事が出来る能力は特別なもので、短い期間で習得出来るものではない。空気の面に触れる事で、自在に風を起こす。空の王に最も近い王の"道"。ただし、最近では空やヨシツネは「翼の道」ではなく「風の道」と呼んでいる。この二つの道が別物なのかどうかは今のところ不明。無限の空(アトモスフィアではない)は「無限の空＝インフィニティ・エアード」。
- 血痕の道
- A・Tによって出来た一つ一つの小さな傷が重なり合って道を創る。その道を相手の体に刻み付ける事で自らの存在を示す。また、この道が「牙」とあだ名されるのはこの道の特徴であるキレ。キレとは単なるスピードや瞬発力の事ではなく、静止状態からの凄まじい0加速、一瞬で到達するトップスピード、そして何よりも重要な、トップスピードを瞬時に静止状態に戻すフル・ブレーキング能力。その0-100-0（ゼロ－マックス－ゼロ）と言われる過酷な運動の核となるのは柔らかく強靭な太腿の筋肉群。これら全てを総称してキレと呼び、このキレに牙の玉璽のエネルギー再放出システムが合わさって初めて「牙」が出来る。
- 荊棘（けいきょく）の道
- 意識的な過呼吸により肺にかかる圧力が高まり通常の3倍もの空気が体内に溶け込む。空気中の酸素は筋肉を活性化させる事により体を柔軟にさせる働きがあるが、ここで重要となるのは空気70％の成分である窒素である。体内に溶け込んだ窒素は、少しの減圧（つまりわずかに息を吐き出す事）によって体中の隙間（主に各関節）に気泡となり現れる。また、この時に全身にとてつもない激痛が走る。その激痛は気を失う程だが、気泡状態の窒素はエアクッションの役割を果たし関節の可動域を限界以上に拡げ、人間とは思えぬ動きを可能にする。また女性は足の付け根が男性のそれよりも外側に付いているので、体の重心を移動させやすく、素早いターンの切り返しを行える。無限の空は「無限の荊鎖＝インフィニティ・チェーン ターコイズ・ソニア」。コロ爺(校長)曰く、”守”のエキスパートの道。
- 炎の道
- あらゆるものを溶かす心の中の“情熱”は、敵だけでなく味方さえも包み込む。そしてそれは“上”を目指す者達にとって最も必要なものとなる。
- 轢藍（れきらん）の道
- 目の前に立ちはだかる者全てを叩き伏せて轢き潰して“道”をつくる。
- 閃律（せんりつ）の道
- 玉璽は“空”を使う王の為に世界にたった一つのその王の為だけに創られた専用パーツ。故に調律者は王に心と体を全て捧げて王の全てを識らなければならない。7600のセンサーが埋め込まれたスーツ＝SCと｢鱗の門｣を創った者達が残した遺構と歴代の王と道具屋が育んだ何よりも大切な記憶を魔法のように駆使して肉親より近く、友より親しく、恋人よりも深く王と交ざり合うように一つにならなければならない。それがこの道。
[編集] パーツウォウ
元々はネット上の部品交換サイトだったが、それがいつの間にかチーム同士の抗争の決着場所になってしまった。パーツウォウに登録されているチームにはクラスがつけられている。同じランクのチームに3勝するか、上のクラスのチームに1勝する事で、クラスが上がる。それぞれのクラスで勝負の形式は違い、Fクラスから特Aクラスまで存在する。
- Fクラス
- 勝負の形式は「ダッシュ」。どのチームもまずはこのクラスからスタート。A・Tの基本中の基本である走行能力を磨くランク。勝負方法は一対一の目的地までの競争。走行中の相手へのみ攻撃が可能。場所の指定は特に無い。
- Eクラス
- 勝負の形式は「ハードル」。UP DOWNと短いジャンプ習得のためのランク。勝負方法は一対一の賭け品を置かれた場所までの競争。走行中の相手へのみ攻撃が可能。時間は無制限。場所は障害物となるものが建造されている場所ならどこでも可能。
- Dクラス
- 勝負の形式は「キューブ」。A・Tを使った近接戦闘の習得の為のランク。パーツ・ウォウの中で最も過激で最もポピュラーで最も危険な戦。勝負方法は一対一の潰し合い。場所は四角い密室であればどこでも可能。
- Cクラス
- 勝負の形式は「エア」。地方によって様々な勝負方法がある。代表的なものにチュッパチャップというバトル方式がある。大ジャンプとそれに伴う姿勢制御習得の為のランク。
- Bクラス
- 勝負の形式は「ディスク」。このランクから初めて特Aランクに挑戦出来るようになる。勝負方法は平面のバトルフィールドを使用するフリスビーのチームバトル。チームの中から「ホルダー」と言われるポジションを1名選び、そのホルダーが相手チーム陣地にディスクを持っていくと1点＝タッチダウン。※ホルダー以外のタッチダウンは全て無効。取られた方からのディスクキープでリスタート。10点先取で勝利。攻撃側はディスクをキープしている者（ディスクキーパー）のみが相手に、また防御側はディスクキーパーに対してのみ攻撃が可能。
- Aクラス
- 勝負の形式は「バルーン」。5対5の団体戦。エンブレムを入れた風船をバトルフィールドに流し、先に手に入れた方の勝ち。ルールは単純だが非常に難易度の高いバトルで、それぞれが風船を追う「パンサー」、オトリ役となる「デコイ」、戦闘の中心「アルテミット」、前者3名の補佐「ミドル」、敵の追撃を阻止する「キーパー」に分かれる。風船の移動に伴う立体的な攻防、技術・精神力、チームワークそしてチームの編成や戦術など、この「バルーン」にはA・Tバトルに必要なあらゆる要素が求められる。
- 特Aクラス
- 勝負の形式は「トロパイオン」。バトルフィールドは本当に塔。ただし上ではなく下に伸びている。実は最初にコロ爺(校長)と追いかけっこをして辿り着いた場所がココだった。(その際はイッキはA・Tを履いていなかった為、奥へ行く事は出来なかった。)
[編集] 専門用語
- 天空の塔(トロパイオン)
- 「勝利の象徴たる"トロフィー"の語源「勝利の塔＝トロパイオン」。紀元数千年前、古代ギリシャ都市国家群の戦いでうずたかく積み上げられた敵兵の武器と死体で祭壇を築き、その高さを競い合ったもの。パーツ・ウォウもかくありなん。八の道と八の王 王の証、八の玉璽。全ての道は勝利の塔の頂に通ず 数多の敵の屍、幾千の血の試練を乗り越えて その全てが一つになりし時 伝説の"空の王"その塔に舞い降りぬ」という暴風族に伝わる伝説の塔。鱗の門(グラム・スケイル)から通ずるパーツ・ウォウ「特Aクラス」・「鱗の門トーナメント(グラム・スケイル・トーナメント)」バトルフィールドで、実在する巨大な塔だが上ではなく下へ伸びている。元は死火山である東雲山の安定したマグマだまりを利用した永続的な地熱発電施設。その最深部はチーム「眠りの森(スリーピング・フォレスト)」のメインエリアとなっている。"森"と呼ばれるその部屋は、とある科学者が作った秒速9.8ｍ/S2」で部屋全体が自由落下、人工無重力空間を作り出し、人を地に縛り付けるチカラ＝重力に打ち勝つ為に作られた「神の計算書(フラクトレス・ペーパー)」への反逆者。
- 九ツ首の鐘(ナインフォール)
- 枢やはこが通うミッション系スクールにある時計塔の鐘。これが鳴る時は真下にある大ゼンマイの機器も一旦停止する。この鐘が九回鳴る時、その真上にある白い文字盤に針が浮かび上がり、鱗の門が開く時刻を告げる。
- 鱗の門(グラム・スケイル)
- トロパイオンの塔に通ずる門。中国の「鯉が滝を登りきると天へと飛翔する竜になる」という伝説の俗説で、その際に自ら剥ぎ取った古い鱗は光り輝いて翼のように見えるという伝説からきている。この門が開く時、Bクラス以上のチームだけが参加できる「鱗の門(グラム・スケイル)トーナメント」が開かれ、全国のトップライダー達が一斉に天空の塔の頂点を目指して己のエリアを出発する。
- 王
- A・Tの道は数あれど、天空の塔の頂の、その更に"上"＝"空"にまで至る"道"、それはわずか8本しかない。その道を極めた者を王と呼ぶ。彼らは、調律専門チーム道具屋(トゥール・トゥール・トゥ)の全面的なバックアップと、強大な力を持つ玉璽を行使する権利を持つ事になる。
- 玉璽（レガリア）
- 「王」の力を表す特殊な能力を持ったこの世に一つしかない特別な部品(パーツ)、それが玉璽。その力は凄まじいが、一方で、「王」自身にも負担の掛かるいわば諸刃の剣。どのような優れた"王"であろうとも玉璽の"力"を行使出来る回数には限度があり、それ以上は王も玉璽も「無限の空(インフィニティ・アトモスフィア)」耐えられない。故に調律は王にとっての生命線。その王の体に見合わぬ調律をすれば玉璽は敵でなく王の肉体を破壊してしまう。けれど、それでもなお"空"を目指す王の為に世界にたった一つの「王の為だけに」創られた専用パーツ。
- 調律
- トゥール・トゥール・トゥが行う玉璽の調整作業。王には個別に調律者がいて、主に、男性の王であれば女性が、女性の王であれば男性が調律を行う。やり方はシンプルで、調律者が7600のセンサーが埋め込まれたスーツ、SCを着て、王の体に触れ、膨大な量の音(データ)を読み取る。そしてそれを大ゼンマイの余剰コンピューターで解析し、今の王に最も適した調律状態をはじき出す。あとはその通りに玉璽を調整し、仕上げとして、「契の王」が最終微調整を行う。ちなみにこの微調整はイネなら3日、枢なら一時間で終了する。ルーン曰く体は「人間の状態のディスプレイのような物」らしい。
- SC
- 7600のセンサーが埋め込まれた調律用のスーツ。透明なので生身なのか着ているのか判別が付けにくいが、一応見える事は見える。
[編集] テレビアニメ
2006年4月4日からテレビ東京系列6局の深夜に放送されている。9月26日に放送終了（テレ東の場合）。制作発表時点では『エア・ギア 天駆ける翼』のタイトルになる予定だったが、原作と同じタイトルの『エア・ギア』が正式タイトルとなった。サブタイトルは付けられておらず、原作に沿って「Trick:1」、「Trick:2」となっている。
また、GyaOでも7/12（水）より配信されている（毎週水曜1話ずつ更新）。
[編集] 概要
同作者による「天上天下」のアニメ化などから、アニメ化は前々から確実視されており、そして満を持してのアニメ化だったのだが、いざ蓋を開けてみれば、物語の進行の悪さや、それ以上にメインキャストの声優の声がイメージと大きく異なっている、作画が近年の高画質アニメと比べると見劣りするなどの批判が、原作ファン、アニメファンを中心にネット上などで相次ぐ結果となってしまった。
[編集] 放送局
注意：この項目・一覧は最新・正確な番組情報を提供するものではありません。録画・録音などの際には放送局の公式Webサイトなどで確認してください。免責事項もあわせてご覧ください。
| 放送局 | 放送開始/放送曜日 | 時間 |
|---|---|---|
| テレビ東京 | 2006年4月4日～ | 火曜 25:00～25:30 |
| ＴＶＱ九州放送 | 2006年4月6日～ | 木曜 27:18～27:48 |
| テレビ大阪 | 2006年4月8日～ | 土曜 26:15～26:45 |
| テレビ愛知 | 2006年4月11日～ | 火曜 25:28～25:58 |
| テレビ北海道 | 火曜 26:30～27:00 | |
| テレビせとうち | 火曜 26:43～27:13 | |
| アニメシアターX（AT-X） | 2006年8月31日～ | 木曜 9:30～10:00他 |
[編集] スタッフ
- 原作：大暮維人
- 企画：片岡義朗、森下孝三
- プロデューサー：鈴木伸明、吉澤孝男
- 製作編成：樋口宗久
- 製作担当：野田由紀夫→藤岡和実
- 監督：亀垣一
- シリーズ構成・脚本：小中千昭
- キャラクターデザイン・総作画監督：佐藤雅将
- 音楽監修：skankfunk
- 音楽制作：skankfunk、Wall5 Project、坂本昌己
- 音楽協力：マーベラスエンターテイメント、エイベックス・エンタテインメント
- 広告代理店：ASATSU-DK
- 音楽プロデューサー：高畑裕一郎
- 美術デザイン：飯島由樹子
- 色彩設計：いわみみか
- CGチーフディレクター：西川和宏
- アニメーション制作：東映アニメーション、マーベラスエンターテイメント
- 製作：エア・ギア製作委員会
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ：『Chain』
- 作詞：TEEDA&KENJI 03 作曲/編曲/唄：BACK-ON
- エンディングテーマ：『SKY-2-HIGH』
- 作曲/編曲/制作：skankfunk
[編集] 放映リスト
- Trick：1-2006年4月4日放送
- Trick：2-2006年4月18日放送
- Trick：3-2006年4月18日放送
- Trick：4-2006年4月25日放送
- Trick：5-2006年5月2日放送
- Trick：6-2006年5月9日放送
- Trick：7-2006年5月16日放送
- Trick：8-2006年5月23日放送
- Trick：9-2006年5月30日放送
- Trick：10-2006年6月6日放送
- Trick：11-2006年6月20日放送
- Trick：12-2006年6月27日放送
- Trick：13-2006年7月4日放送
- Trick：14-2006年7月11日放送
- Trick：15-2006年7月18日放送
- Trick：16-2006年7月25日放送
- Trick：17-2006年8月1日放送
- Trick：18-2006年8月8日放送
- Trick: 19-2006年8月15日放送
- Trick: 20-2006年8月22日放送
- Trick: 21-2006年8月29日放送
- Trick: 22-2006年9月5日放送
- Trick: 23-2006年9月12日放送
- Trick: 24-2006年9月19日放送
- Trick: 25-2006年9月26日放送（最終話）
[編集] ミュージカル
[編集] 出演
[編集] 外部リンク
| テレビ東京 火曜25:00枠 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | エア・ギア | 次番組 |
| CLUSTER EDGE | ゴーストハント | |
