ウォータージェット推進
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ウォータージェット推進( - すいしん)は、船舶の推進方式の一つ。後方に高圧のウォータージェットを噴出する事で推進力を得る方式である。
[編集] 概要
ウォータージェット、またはハイドロジェット推進とは、船底から汲み上げた水を、主機(動力源)により動作する高圧ポンプで、後方のノズルから勢い良く吐出する事で推進力を得る。
プロペラ推進では効率が悪くなる40~50ノットでの高速航行に適した推進方式であり、小型のものはガソリンエンジン、より大型のものはガスタービンエンジンや高速ディーゼルエンジンを動力源とし、レジャー用のジェットスキーから、旅客船、高速巡視船・巡視艇、ミサイル艇などに採用されている。
プロペラ(スクリュー)と異なり、船底部に突出部分が無く、浅水面での航行が容易である。またノズルの噴射方向を変える事で船の向きを変えられるため舵の必要が無く、ノズルの逆噴射機構を用いた急制動が可能である。
低速航行時の方向安定性、操縦性、及び燃費が良くない点が欠点とされる。このためスペースに余裕のある船では低速操船用ディーゼルエンジンとプロペラを別に備えるものも多い。